【幻】モーニン・ブルーズ 2023/10/07 | 澤田修ブログ

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TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino / Elektra 8122 798434 0

 

N  アサーです。だいぶ遅れました。私のせいです。なのに今朝も聞いて下さって

 ありがとうございます。「幻」モーニン・ブルーズ2023年10月の最初めの朝をはじ

 めましょう。遅れて縁起が悪いかな。ワツシイサヲです。

  実に早い、これは月日の過ぎてゆくことに関して言っています。特に今年  

 は、八月からこっちがやたら早かった。九月なんて無いに等しかった。違い

 ますか、皆さん。

  「もう生まれた時にアナログ・レコードはなかったなんて当たり前になっている

 時代のお話です」なんて事を先週言ってましたね。今朝はそれ以前のSP時代

 の音楽で始めましょう。まずは、これを聞いて下さい。

 

M01.レッツ・ゴー・アウト・トゥ・ザ・プログラム(3‘15”)ディキシー・ハミングバーヅ

-unknown-  オーディー・ブック AB01    

 

N  「ゴスペル・チャンチャカチャン」とも言える愉快な「レッツ・ゴー・アウト・トゥ・ザ・プログ

 ラム」でした。日曜日の朝のラジオ番組をパロってましたね。日曜日の朝と言えば、

 1 週間の中でも最も気楽な時間帯です。とは言え、基本的にキリスト教徒の北米

 庶民は1週間の罪を洗い流して、また新たな気持ちでやり直す時でもありま

 す。

  昔の話になるけど、在日米軍の関係者向けの極東放送では、日曜日の朝

 に「エイメン・コーナー」というゴスペルの時間があってね、時折ソウル・ミュージックも流れ

 るもんだから聞いていました。でも師のお説教の凄さに毎回圧倒されていた

 と言うのが、本当のところです。そんな事を思い出しながら、次の1曲。

  「ジーザス・ジーザス」、スピリット・オヴ・メンフィス・クアルテットです。

 

M02.ジーザス・ジーザス(2’51”)スピリット・オヴ・メンフィス・クアルテット

-unknown-  オーディー・ブック AB01

 

 

N 編集の跡が分かりますね、最初のテムポー・チェインヂの部分です。割と下手なハサ

 ミだなあ。わたしならもっと上手に出来る、と言うか場所を考えるね。所詮は 

 結果論ですが。きっとここしか繋ぐ処が無かったんでしょう、きっとね。女 

 性だと勘違してしまいそうな、合いの手が良かったですね、今の「ジーザス・

 ジーザス」は。スピリット・オヴ・メンフィス・クアルテットかあ・・・、他を探してみようか

 な。普通クアルテットと言えば四人組です。日本には「ドンキー・クアルテット」なんてのが

 いましたね。でもゴスペルの場合は別に四人でなくてもいいんですよ。ただし

 例えば、リード、テナー、バリトン、バスとか、四声のハーモニーを持っていることが条件

 です。だからいるでしょ、六人編成の「クアルテット」なんかが・・・。

  さてここまでの2曲は、中村とうよう大先生が出したオーディー・ブックの第1

 回発売の『ザ・ブラック。・ゴスペル』というCDと解説本がひとつになった物か   

 らお送りしました。あの人が亡くなってもう12年かあ、これまた早い。

  あのお方はわたしに、たとえ扱うものは音楽であろうと報道とはこういう

 ものだ、と体を張って教えてくれた人なんです。大いに影響を受けました。

 ただ後年はコムピ盤を作ることに専念していたようです。

  それはともかく、わたしが今度の音楽雑誌エリスに何を書いたかも別として、

 あの人のコムピ盤をまとめる機会があって、第1回発売の『ザ・ブラック・ゴスペル』

 から聞きました。それでそこから印象に残った楽曲を、ということになると

 まずこれら2曲となった訳です。

  「そこに『ゴスペル・チャンチャカチャン』が入っているようじゃ、あんたもひとりの

  お調子者だね」と言われそうですが、中村とうよう大先生が選んでるんです

 よ。あの人は公式の場でも結構な茶目っ気を発揮してたんです。いつぞやは

 「ジャグ・バンド、マンゴ・ジェリーの濁点が取れたら大変だ」なんて自分の雑誌「ミ

 ュージック・マガジーン」に書いていた位ですから。

  再び登場、それはともかく、中村とうよう選『ザ・ブラック・ゴスペル』から

 もう少し聞いていきましょう。

 

M03.イエスが会った井戸端の女(2’24”)ブルー・ジェイ・シンガーズ

-unknown-  オーディー・ブック AB01

 

N  これは後年ピーター、ポール・アンド・メアリが唄って流行らせた「井戸端の女」

 の原曲ですね。「イエスが会った井戸端の女」、ブルー・ジェイ・シンガーズでした。わ

 たしは当初、PPMで聞いていました。「おどけた味のある変わった歌だな 

 あ」というのが、その時の印象でした。後年、歌詞の中にある「ジーザス」と

 いう言葉が分かるようになって、ゴスペルの歌だと知りました。

  さあお馴染みの歌を続けましょう。

  

M04.ドライ・ボーンズ(3’40”)J.M.ゲイツ師とコングリゲイション

-unknown-  オーディー・ブック AB01

 

N  ご存知「ドライ・ボーンズ」です。これは人の骨が繋がってガイコツが立ち上がっ

 た、といういい加減な言い伝えを基にした歌で、日本の男性ヴォーカル・グループ

 もよく唄ってましたが、ゲイツ師のお説教が凄い。彼は人気者で3週間で84曲

 も吹き込んだというのですよ。これは世界記録じゃないかな。

 

M05. 死の列車がやって来る(2’35”)ノーフォーク・ジュビリー・クァルテット

-unknown-  オーディー・ブック AB01

 

N  これは汽車の擬音効果も生々しい「死の列車がやって来る」、ノーフォーク・ジュビ

 リー・クァルテットです。これも四人じゃないなあ。北米の汽車は刑務所脱走の手引

 きをしたり、死者を迎えに行ったりと忙しいですね。

 

M06.裁きの日に(2’35”)センセイショナル・ナイティンゲイルズ

-unknown-  オーディー・ブック AB01

 

N   ブラインド・ボーイズ、ディキシー・ハミングバーヅそしてこのセンセイショナル・ナイティンゲイルズ

 がとうよう大先生の推薦するゴスペル・クァルテットです。この歌は吹き込みが定か

 ではありませんが、1950年代の前半であることは間違いがないと思われます。

 

M07.荒野にありて(2’56”)ファイヴ・ブラインド・ボーイズ・オヴ・ミシシッピー

-unknown-  オーディー・ブック AB01

 

N  さて、オーディー・ブック AB01からオリヂナルのファイヴ・ブラインド・ボーイズ・オヴ・ミシ

 シッピーが出たところで、次はMCAがユニバーサルとして業務を始める前に繋ぎ的に

 興したレコード会社ユニバーサル・ビクターで出されたディキシー・ハミングバーヅのベスト盤

 から行きましょう。これも中村とうようの監修です。彼の「監修」というの

 はよくある「名義貸し」ではなく、音源の調達から仕上げまでの責任を負う

 というもので、ジャケットや盤面に至るまで実に細かな点に彼自身の指示が行き  

 届いています。ですから、彼を好きな人にとっては堪らない作品です。

  ではユニバーサルの連作からディキシー・ハミングバーヅをどうぞ。彼らだけで1枚の 

 アルバムになっています。まず代表作「ジェリコの戦い」です。

 

M08.ジェリコの戦い(3’15”) ディキシー・ハミングバーズ 

-p.d.- ユニバーサル・ビクター MVCE-2407

 

N  日本でも大学のグリークラブの精鋭からなるヴォーカル・グループがよく唄っていた

 「ジェリコの戦い」、ディキシー・ハミングバーヅでした。この歌は彼等の持ち歌として

 相当に売れた、」言ってみればヒット曲だったようですね。「旧約聖書の力、侮る

 べからず」でしょうかね。

 

M09.光の道を登って(2’57”)ディキシー・ハミングバーズ

-unknown-  ユニバーサル・ビクター MVCE-2407

 

M10.死後も生きる(2’48”)ディキシー・ハミングバーズ  

- Moore-  ユニバーサル・ビクター MVCE-2407

 

N  2曲を続けました。「光の道を登って」と「死後も生きる」です。「死後も生

 きる」からは、デッカではなくて、ピーコックでの録音となります。今はどちらも

 ユニバーサルですから、1枚のCDに収めるのも難しくない事ですね。この「光の

 道を登って」は、一日で録った16曲のうちの一曲だそうです。いくらゴスペル

 とはいえ、一日で16曲とは・・・。これもおそらく世界記録でしょう。

  もう一曲の「死後も生きる」には簡単ではありますが伴奏が付いています。

 ギターとドラムズという変則的なものですけれど、この辺りは半世紀以上経って    

 も変わっていませんね。

 

M11.ジーザス・チルドレン・オヴ・アメリカ(4’24”)ディキシー・ハミングバーズ 

-S.Wonder-  ユニバーサル・ビクター MVCE-2407

   

N  これは比較的新しい吹き込みです。時間も長いし電気ピアノが活躍、シンセサイザ

 ー的な音も聞こえます。が、基本的にはこの前の「死後も生きる」と同じでは

 ありませんか。そう聞こえて仕方がないのはわたしだけでしょうか。

  さて、先程までお届けした『ザ・ブラック・ゴスペル』はいわゆる入門書でした。

 「その割には随分と専門的だったなあ」、そんな声も聞こえて来ます。わたし 

 もそう思います。これは民族、宗教が全く別ですからしょうがないところ。

 もちろんそれだけではないでしょうが、仏教徒には直接わからないところが

 あって当たり前だとわたしは考えています。

  さてオーディー・ブックでは、より専門的に「楽しむ」ために別の連作も出して

 いました。こちらはデジパック仕様の普通CDサイズで、他の選曲者を立てて

 主にカリブの音楽中心でした。わたしのジャメカ音楽にはこれが相当に参考になっ

 ています。

  ではその連作からも何曲か聞きましょう。

  まずアッテイラ・ザ・フンで、「トリート・エム・ラフ」です。「女には余り優しくするな」

 と唄っています。

 

M12.トリート・エム・ラフ(3’00”)アッテイラ・ザ・フン

-Atilla-  オーディー・ブック AB101 

 

M13.ジョー・ルイス・カリプソ(2’33”)ロード・ビギナー

-L.Biginner-  オーディー・ブック AB102

 

N  アッテイラ・ザ・フンで、「トリート・エム・ラフ」そして「ジョー・ルイス・カリプソ」、ロード・ビ 

 ギナーでした。ロード・ビギナーの方はイギリス録音でしたけれど、あまり変わりませ

 んでしたね。吹き込みは1950年かあ。もう英国の統治は始まってますね。

 イギリスにはもうジャメカ移民が沢山いたのかな。

  物語音楽カリプソには天才がいました。名前はロード・キチナー。まずは自己紹介し 

 てもらいましょう。

 

M14,キッチズマンボ・カリプソ(2’52”)ロード・キチナーズ・オールスターズ

-L.Kitchener-  オーディー・ブック AB104

 

N  物語音楽カリプソの天才、ロード・キチナー。自己紹介してもらいましたので、次に

 自慢の喉を聞きましょう。

 

M15.ドリンク・ア・ラム(2’44”)ロード・キチナー

-L.Kitchener-  オーディー・ブック AB104

 

N  オーディブックのAB101、AB102はカリプソでした。1989年の発売です。この頃

 この国のみならず、世界的にやたらと盛り上がっていたのがレゲとかスカ。でも

 それ以前のジャメカ音楽というと、誰もが「・・・」でした。オーディブックはそこ

 に目をつけて『ジャマイカ・ビフォー・スカ』なるアルバムを世に問うています。

  ではそこからルイーズ・ベネットで「リンステッド・マーケット」をどうぞ、

  

M16.リンステッド・マーケット(2’57”)ルイーズ・ベネット

-L. Bennett-  オーディー・ブック AB103

 

N  ここまでは、すべて元がSPでした。「ショート・プレイ」で、3分程度しか収録

 出来ない「割れる」レコードです。わたしは幼稚園に通っている時に、割れたレコ

 ードが捨ててあるのを見て、「ああ割れるんだな」と知りました。その頃のSP

 盤はシュラックを主原料としていたので輸送中にもよく割れたんです。今も録音契

 約の時に印税を工場出庫枚数に80から90パーセントを掛けるのは、その頃の名

 残りです。いわば不良品率ですね。今の塩化ビニール盤は割れませんから、これ

 おかしいと思うんだけどなあ。

  SPなんて言っても、みんな見たこともないでしょ。でも古い音楽を聞く人

 は、最後にSPなんだってさ。古いので、オリヂナル録音で、程度がいいと相当な

 値がつくってさ。聞いた話です。

  さあ、LPの音に帰りましょう。音楽は録音という技術革新で大きく変わり

 ました。SPの頃は実演を録るだけだったのが、LP時代になると、マルチトラックに

 よるオーヴァ・ダビングが当たり前になりました。それがディジトー時代になって・・・

 と来ると、古ければいいとなってしまうのでやめにしときますが、音楽はど 

 んな時代でも実演だよ、とは言わせて下さいね。

  ではLPの音です。マイルス・デイヴィスの『クッキン・アット・ザ・プラグド・ニッケル』か

 ら長いですよ、演奏が。

  これで行きましょう、「マイルストーンズ」。

 

M17.マイルストーンズ(12’36”)マイルス・デイヴ 

-M.Davis-  CBS/ソニー CSCS 5343

 

 N  サクスフォン、ウエイン・ショーター、ピアノ、ハービー・ハンコック、ベイス、ロン・カーター、ドラムズ、ト

 ニー・ウイリアムズ、そしてマイルス・デイヴィスがトラムペットでした。凄い演奏だ。久しぶり

 に聞いて、ブッ飛んだ。昔は全員が同じクスリを遣ってると思ってましたが、ひ

 ょっとしたら違うかもしれない。

  お客さんも、しっかり聞いていますね。拍手や呟きが生きてる。最後はち 

 ょっと唐突だな。これもテイプ切りの編集かなあ。切られたところに何かあっ

 たのかな。とにかく、こんなの目の前で演られちゃたまりませんね。ちっと 

 も長い演奏じゃなかった、というのが正直なところです。

  また昔の話になりますが、早朝のラジオ番組で『イン・ア・サイレント・ウエィ』の18

 分あるA面を、そのまま流した男がいました。せっかくですから、今朝はそ

 の男に倣ってB面と行きましょう。

  「イン・ア・サイレント・ウエィ」です。

 

M18.イン・ア・サイレント・ウエィ(4’10”)マイルス・デイヴィス

-J.Zawinul-  ソニーSICP 833

 

TM  Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  あれえ、「イナ・サイレント・ウェイ」を出すとこ間違ったかな。次にはCDの音を

 聞いてもらおうとしてたのに。とにかく今朝の最後は「イナ・サイレント・ウェイ」

 マイルス・デイヴィスでした。CDの音は来週ですね。何が出て来るかお楽しみに。

 

   今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

      https://76.gigafile.nu/1013-c2c2a68aad4a331f5b580b0c990a8f722         

   ダウンロード・パスワードは、いつものようにありません。

   使用音楽素材図絵は、ここです。

   https://76.gigafile.nu/1013-df9ba40ad69a318884e13e85dca8b82c0

   ダウンロード・パスワードは、同じく「なし」。

 

  今朝もなんとか、ちょうど時間となりました。

  こちらは、https://ameblo.jp/djsawada よろしくお願い致しますね。

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  な方でどうぞ。全部に目を通していますよ。あなたもどうぞ。

 

  「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。首都圏で9人のあなただ

   けに。

   そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。急に涼しくなりましたね。

   更新が遅れたのはワツシイサヲが悪かったのですよ、そこんとこヨロシクです。

 

 

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