【幻】モーニン・ブルーズ 2023/05/27 | 澤田修ブログ

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ラジオDJ、ナレーター、音楽ライター、肉好き男、
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TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N   おはようございます、ワツシイサヲです。今朝も「幻」モーニン・ブルーズが始まりま

 すよ。アサーです。やたらと暑かったり恐ろしく寒かったり、身体の対応が大変

 ですね。どうも世の報道的媒体は「暑さ」を歓迎し新規の消費を煽るように、

 「早く暑くなれ」と天地に呼びかけている気がしますが、地球には地球の都

 合があります。「そう簡単に真夏になってたまるか」と抵抗している風に感じ

 られます。いいぞ、その逆らい方。何と言ってもまだ五月ですからね。

 

M01. It’s Allright ~ For Sentimental Reasons (5’11”)Sam Cooke

-W.Best, D.Watson, S.Cooke-  RCA / Legacy / Abbco 82876 69552 2   

 

N  聞く度に驚いてしまうこの熱狂ぶり。録音当時RCAの白人たちが仰天して

 「これは黒人暴動ではないか」、とこの実況盤の発売を見合わせたのも頷けま

 すね。特に女性の歓喜の仕方が恐ろしい。グループ・サウンズ時代の日本女性だっ

 てこんなではありませんでした。このサム・クックの「イッツ・オールライト ~ フォー・センチメン

 タル・リーズンズ」に狂喜している女性たちは、本当に身体ごと舞台の上のサムにぶ

 つかって来るようで、わたしは時々怖くなります。ともかくサム・クックの1963

 年1月の、マイアミはハーレム・スクエア・クラーブでの実況録音盤『ワン・ナイト・スタンド』から 

 「イッツ・オールライト ~  フォー・センチメンタル・リーズンズ」でした。

  このこれまで何回もお届けしている歌を最初に持って来たのは、今週意外

 な盤で同じ歌に接したからです。

 

M02.For Sentimental Reasons(4’33”)Monty Allexander 

-W.Best, D.Watson-  レイベル名、番号なし

 

N  サム・クックが実況録音盤で「イッツ・オールライト」とメドリーにして唄っていた「フォー・セ

 ンチメンタル・リーズンズ」です。唄っていたのは、なんとモンティ・アレクザンダです。ジャマ

 イカのジャズ・ピアニストですね。原仕様は2004年に録音されていて当時発表され

 ていたようですが、2022年のリマスター版がいま日本に入って来ているようです。

 今週の始めに大きなレコード店で見つけました。

  モンティ・アレクザンダを知ったのは1976年のモントルー・ジャズ・フェスティヴォーの中継放

 送を聞いていた時でしょうか。超絶に近い早い指使いで弾きまくるモンティに感

 心していたら、その番組司会者が「他のジャズマンに言わせると『あいつはカクテル・

 ピアニストだよ』って事になります。避暑地のホテルのラウンヂなどで弾いている演奏

 家という事ですね」、と紹介していました。それ以来この「カクテル・ピアニスト」は

 気になっていました。投機対象としてピカソに狂ったノーマン・グランツの「パブロ」・

 レイベルから何枚か白人富裕層向けのカクテル・ジャズ・ピアノ・アルバムを発表していま

 した。

  数年前だったかなぁ、ジャメカの民族音楽レゲの要素を取り入れたアルバムを出

 したのには驚きましたが、モンティ・アレクザンダはジャメカの生まれ育ちで、北米から

 訪れる白人客を相手にカクテル・ジャズを弾いていたのでしょう、避暑地のホテル・

 ラウンヂなんかでね。

  このアルバム『ラーヴ・ノウツ』は、全編で唄っています。これも驚き。カクテル・ピア

 ニストならぬカクテル・ラウンヂ・シンガなんです。しかも、今時めずらしいくらいのスタン

 ダード曲ばかり。ご本人曰く「まだ学校へ通っていた頃頃に親しんだモンティゴ・

 ベイの香り漂うこれらの歌は、わたしがずっと気に入っていたものばかり」な

 んだそうです。収録曲によってジョージ・ベンスン、ジョー・サムポー、ラムジー・ルイス、

 とい った大物が参加しています。他には、トラムペットが2本入って印象的なソロ

 を執っていますが、わたしの知っているパツラ吹きではなかったです。意外だ

 ったのはコートニー・パンタンという男がベイスを弾いていた事で、彼はわたしが海外

 録音でラヴァーズ・ロックのアルバム連作を造っていた時にブルックリンのステューディオで録音

 技師として働いてくれた人間です。ベイスを弾くのは知っていましたが、まさ

 かモンティのアルバムに参加するとは、想像もしていなかった。

  ではモンティ・アレクザンダのヴォーカル・アルバムからその表題曲を聞きましょう。

  「ジーズ・ラーヴ・ノウツ」。

 

M03.These Love Notes(4’54”)Monty Allexander

-M.Allexander- レイベル名、番号なし

 

N  モンティ・アレクザンダのヴォーカル・アルバムの表題曲、「ジーズ・ラーヴ・ノウツ」でした。ど 

 こかで聞いた事のあるようなフレイズが出てきてましたが、モンティの自作曲です。

 さて、次も「まだ学校へ通っていた頃に親しんだモンティゴ・ベイの香り漂う、わ

 たしがずっと気に入っていた」歌でしょうか。ピアノだけの伴奏で、気持ち良

 さそうに唄います。

  先頃亡くなったハリー・ベラフォンテで知られていますね、「太陽のあたる島」。

 

M04.Island In The Sun(4’09”)Monty Allexander 

-H.Belafonte-  レイベル名、番号なし

 

M05.South Of Boader(4’19”)Texas Tornados

-M.Carr, J.B.Kennedy-  Virgin / Frontera 7243 47751 2 4

 

N  ジャメカからメキシコへ飛びます。コロンブスの発見とされるジャメカはもともとスペイン領

 で、イギリスの植民地になったのは17世紀初頭からです。ですからわたしは「睫

 毛の長いのはスペイン系」だと信じて現地人と接していました。別に付き合い方

 に差別がある訳ではありませんがね。スペイン系の地名もまだ残っています。首

 都キングストンの隣には「スパニッシュ・タウン」という当時を偲ばせる町があって、古い

 大砲などが残されていましたが、300年以上野外に放置されている鉄の塊が

 今も残っている訳がありません。今考えれば、観光用にしつらえた大道具か

 も知れないですね。

  それはさて置き、今お届けしたのはテキサス・トーネイドーズの実況盤『ライヴ・フロム・

 リモ・ヴォリウム・ワン』から「国境の南」でした。1999年ですから前世紀末に出た

 このアルバム、「ヴォリウム・ワン」とありますが、「ヴォリウム・トゥ」は発表されたのでし

 ょうか。あれば、ぜひ聞きたい。

  テクス・メクス音楽を愛して止まない元神童ダグ・サーム、フラーコ・ヒメネス、オウジー・メイヤ

 ーズそしてグループの顔役フレディ・フェンダーの四人ががっちり組んだ「徳散つむじ

 風」オースティンの音楽居酒屋、アントンズでの実況録音は本当に素晴らしい。

  わたしは昔からフレディ・フェンダーが大好きでした。「好きな唄い手は」と聞か

 れて、「サム・クックとフレディ・フェンダーだ」と答えたら、萩原健太に大笑いされた事

 がある位です。何よりもあの声、そして節回しが素晴らしい。ただメキシコ系ら

 しくC調でE加減。どのアルバムも似たような歌が並んでいて、あまり決定的

 な作品がありません。唯一、遺作となってしまったようなヴァージンからの『ラ・

 ムジカ・デ・バラディマ・ウェルタ』だけはしっかりと作られていました。本人もこれ

 までとは違う環境の中で、珍しく本気で取り組んだようです。このアルバムが残

 せてフレディは本当に良かった、わたしは心からそう考えています。

  ではその『ラ・ムジカ・デ・バラディマ・ウェルタ』にボーナス・トラック扱いで収録された、

 おそらく自身の全てのアルバムにフレディ・フェンダーが入れている代表曲「涙のしず

 く」の決定版をお聞き下さい。

 

M06.Before The Next Teardrop Falls(2’34”)Freddy Fender

-.Keith, B.Peters-  Virgin / Backporch 72438-11720-2-5

 

M07.Adios Mexico(2’42”)Texas Tornados Virgin / Frontera

-D.Sahm-  Reprise 9 26472-2

 

N  フレディ・フェンダーの「涙のしずく」の決定的仕様に続いては「あばよ、墨西哥」、

 徳散つむじ風の唄と演奏でしたが、これはスペイン語版。徳散つむじ風ことテキサ

 ス・トーネイドーズは当初、大儲けを企んでアルバムを英語盤と西班牙語盤の2種類を

 出していました。わたしはその両方を全部欲しかったのですが、企画自体が

 早々に打ち切りとなったようです。たぶんそれ程は売れなかったのでしょう。

  「世の中そんなに甘いもんじゃおまへんのや。もっと真面目にやれえ」と

 いう神様からのお告げがあったかどうかは不明です。

 

M08.Yes, I’m Ready(2’57”)The Hesitations 

-B.Mason-  Kent CDKEND 497  

 

N  もう40年近く昔にテリー・デサリオがKCサンシャインバンドのケイシー・フィンチとデューオでカヴ

 ァして、そこそこのヒットになった「イエス、アイム・レディ」でした。元々はバーブラ・

 メイスンの歌でしたが、これは、ザ・ヘヂテイションズというヴォーカル・グループのもので

 す。

  ヘヂテイションズ版「イエス、アイム・レディ」は、だいぶ前に日本でも発売されていた

 のですね。このCDのインナ・スリーヴにその時のジャケット写真が掲載されていて、

 知りました。たぶんテイチクからの発売じゃないかな。テリー・デサリオでこの歌を知

 ったわたしとしましては驚きでした。ヒットはしなかったようです。なんせ、こ

 のわたしが知らなかった位ですから。

  このアルバムは、メキシコの、派手な塗装を施したちょっと古い車に大音圧の音響

 装置を乗っけて、ゆっくりと町を流して走る「ロウライダー」族へ向けたコムピ盤で

 す。手に入れた時は、てっきり墨西哥の田舎的なヴォーカル・グループのシンゴー曲を

 集めたものだと信じて疑わなかったのですが、聞いているとどうも違う。響

 きがです。

 

M09.Follow Your Heart(3’00”)The Manhattans    

-E.Bivins-  Kent CDKEND 497

 

N  これはまだ5人組でリードヴォーカルがジョージ・スミスだった頃のマンハタンズがカーニヴァ

 ル・レイベルから出した「フォロウ・ヨ・ハート」です。先と同じ『ディス・イズ・ロウライダー・

 ソウル・ヴォリウム・トウ』に収録されていました。ここに至って、このアルバムの企画

 意図が分かりました。いわゆるマイナ・レイベルの二流ヴォーカル・グループを集めた一

 枚なんですね、これは。

  テキサスと国境を接するメキシコは、アメリカとの正規な国交はありますが、基本的に

 貧しい国で、ちょっと古い車が若い人間たちに現役で使われている辺りはカリ

 ブの共産主義国家クーバと似ています。そこでは低音を利かせたロウライダー仕様の

 ベイス音楽や、ふた昔以上前のヴォーカル・グループが持て囃されています。

  そんなふた昔以上前のマイナ・レイベルの二流ヴォーカル・グループに憧れたメキシコのオリヂ

 ナル非主流音楽を集めた盤ではないか、と推測して手に入れたのですけれども、

 実態はふた昔以上前のマイナ・レイベルの二流ヴォーカル・グループそのものだったので

 す。非常にややこしく屈折したお話ですので、心してお聞き下さい。その『デ

 ィス・イズ・ロウライダー・ソウル・ヴォリウム・トウ』から、象徴的な一曲をどうぞ。

 

M10.Don’t Take Your Love From Me(3’03”)The Perfections

-J.Ashford, J.Coleman, W.Rudds-  Kent CDKEND 497   

 

N  ジャック・アシュフォードが書いている「ドント・テイク・ヨ・ラーヴ・フロム・ミー」、ザ・パーフ

 ェクションズでした、このグループは彼のプロダクションに所属していたようです。曲名、

 構成、ヴォーカル・ハーモニーを含む編曲、そしてグループ名と、正にふた昔以上前のマイ

 ナ・レイベルの二流ヴォーカル・グループそのものでした。ソウル・ヴォーカル・グループの通と

 呼ばれたい人たちは、こういうのを有り難がって聞いていたようですね。わ 

 たしは捻くれ者だったので、そういう感覚に馴染めず仲間に入れませんでし

 た。今、北米の田舎のマイナ・ソウルレ・イベルは息絶えていまして、新しいリリースなど

 望むべくもありません。これが「時代淘汰」というものでしょう。それは仕

 方ないのですが、原価償却済みのこれらふた昔以上前のマイナ・レイベルの二流ヴォ

 ーカル・グループのシンゴー曲がこのような形で聞けるとは、実に皮肉ですね。

 

M11.Gotta Serve Somebody(4’22”)ブッカー・ T. & The MG’S

-B.Dylan- ソニー  SRCS 6824

 

N  ガラリと変わって、こちらは栄光のブッカー・ティーとエムジーズに「夢よもう一度」

 勝手な幻想を抱いた贔屓筋が1996年に制作した『ザッツ・ザ・ウェイ・イト・シュド・

 ビ』というアルバムに収められていた、「ガッタ・サーヴ・サムバディ」です。ボブ・

 ゴスペル・ディランの作によるこの歌はいくつかのカヴァでも知られています。こ

 のエムジーズの仕様も悪くないですね。ここでのエムジーズは、ブッカー・ティー・ジョーン

 ズがハモンドB-3オルガン、スティーヴ・クロッパがギター。そしてドナルド・ダック・ダンがベイ

 スという全盛期の顔触れです。もちろん1975年に亡くなってしまったドラムズ

 の天才アル・ジャクスンは参加していませんが、制作責任者を兼任するスティーヴ・ジョ

 ーダンがほとんどの楽曲でドラムズを叩いています。

  次もこの黄金のメムバによる「ジャスト・マイ・イマジネイション」、これが素晴らしい。

 

M12.Just My Imagination(4‘38”)ブッカー・ T. & The MG’S

-N.Whitefield, B.Strong-   ソニー  SRCS 6824

 

N  ブッカー・ティーとエムジーズで「ジャスト・マイ・イマジネイション」でした。メムフィース時代の傑

 作「グルーヴィン」を偲ばせる、B-3オルガンの音。いかにもエムジーズ的な構成で、こ

 の仕上がりでしたらば充分に「優」が貰えますね。しかしながら、やっぱり

 テムプテイションズのオリヂナル仕様を聞きたくなりました。

 

M13.Just My Imagination(3‘52”)The Temptations

-N.Whitefield, B.Strong-   Motown 374636312-2

 

N  誰が何と言ってもこの歌は傑作ですね。劇的かつ控えめにデイヴィド・ラフィン

 が登場するテムプテイションズのオリヂナル仕様「ジャスト・マイ・イマジネイション」でした。

 

M14.The Bronx(4’38”)Booker T. Jones  feat. Lou Reed 

-B.T.Jones-  ANTI ANTI-87101-2

 

N  こちらは今の3人エムジーズ録音から15年経って発表されたブッカー・ティー・ジョ

 ーンズのソロ作品『ザ・ロード・フロム・メムフィース』の中の「ザ・ブロンクス」、ここで唄っ

 ていたのは、何とルー・リードです。実に意外。ふたりにはどういう出会いがあ

 ったのでしょうか。仕上がりには何の不自然さもなく、見事な調和です。最

 後の方でルー・リードが出てくる演出もニクイですね。ライヴ的な響きも実にいい。も

 う授業料免除だ。

 

M15.Down In Memphis(3’51”) Booker T. Jones

-B.T.Jones-  ANTI ANTI-87101-2

 

N  これはアルバム表題曲とも言うべき「ダウン・イン・メムフィース」。ブッカー・ティー・ジョーン

 ズはスタクス崩壊前にメムフィースを離れて、ロス・エインジェルズに移り住んだ筈です。リタ・

 クーリヂの妹、プリシラと一緒になってね。この時の結婚記念アルバムが素晴らしい出

 来だ、と70年代の初頭に誰かがしつこく騒いでいました。わたしは未だに聞

 いた事がないんです。死ぬまでにはこの作品に出会えるか、なんて考えてい

 ます。

  今の「ダウン・イン・メムフィース」では、ブッカー・ティー・ジョーンズ自身が育ったメムフィース

 の思い出を唄っていました。暮らし易いイージーなロス・エインジェルズに暮らしてい

 ても、やっぱりブッカー・ティーの心の故郷はメムフィースなんでしょうか、

  さて歌のないカヨーキョクの世界、これからお届けするふたりの組み合わせは、

 以前も充分に考えられたでしょうが、ここまで濃密な物はなかった、少なく

 ともわたしは知らない。

  そのふたりとは、ジャメカのアーニー・ラングリンとディーン・フレイザーです。片や伝説的

 なギター弾き、もうひとりはレゲでは何処にでも出てくるアルト・サクスフォン吹きです。

 仕事とあれば何処でも吹いちゃうフレイザーに較べると、アーニーは大御所すぎてち

 ょっと腰が重い感じでしたが、ここではツバチリに合わせてます。この組み合わ

 せは大成功でしたね。押し付けがましくないのが最高。レストランなんかの匿名音

 楽としても似合いそうです。2022年、つまり昨年の発表ですが、わたしが見

 つけたのは今週なんです。

  レゲ音楽は盤の形を取る新譜がもう出ないんじゃないかと言う先入観があ

 ってCD屋に入っても棚をほとんど見てませんでしたからね。こんな素晴ら

 しい気分にしてくれる盤を見逃していたのか、とちょっと悔しかったです。

  ではお待たせ致しました、アーニー・ラングリンとディーン・フレイザーが2022年に制作

 したアルバム『トゥー・カラーズ』を聞きましょう。まず1曲目です。

  「デ・ラングリン・フィーチュアリング・ビグ・ユース」。

 

M16,De Ranglin Featuring Big Youth(5’28”)Ernie Ranglin & Dean Fraser

-D.Fraser, M.Buchan T.Dawkins jr.-  Tad’s Records TRCD 1393  

 

N  アーニー・ラングリンとディーン・フレイザーの新譜『トゥー・カラーズ』から、「デ・ラングリン・フ

 ィーチュアリング・ビグ・ユース」でした。中央部分のギター・ソロ聞きましたか。恐ろし

 く不器用な感じです。滑らかさとはほど遠い。ただこの硬直感が音楽全体に

 緊張を与えていたのは事実です。ジミー・クリフの実況盤を聞くと、その恐ろしさ 

 がわかります。確か1978年のジミー・クリフ初来日の時にはアーニーも一緒に来てた

 んだよなあ。とすると、わたしは渋谷公会堂で生アーニーを体験している筈です

 が、その事実に気づいたのは、20世紀も終わり頃になってからでした。毎度

 毎度のお粗末でした。

  アルバム『トゥー・カラーズ』から続けましょう。

  今度はゆったりとした「パパ・アール」です。

 

M17.Papa R(5’09”)Ernie Ranglin & Dean Fraser

-D.Fraser, D.Haslman, E.Ranglin T.Dawkins jr.-  Tad’s Records TRCD 1393 

 

M18.That’s The Way It Should Be(3’22”)ブッカー・ T. & The MG’S

-B.T.Jones,S.Cropper,D.Dunn,S.Jordan-  ソニー SRCS 6824

 

N  「パパ・アール」、アーニー・ラングリンとディーン・フレイザーでした。続けて似たスカ的なビ

 ートで「ザッツ・ザ・ウエイ・イト・シュド・ビ」、こちらは先のブッカー・ティーとエムジーズの

 演奏でした。ギターのソロが良かったですね。これはもちろんスティーヴ・クロッパです。

  今朝は最後も歌のないカヨーキョクで締めましょう。同じくエムジーズでジャネット・ジ

 ャクスンの唄った「レッツ・ウェイト・アワイル」です。この楽曲ではジェイムズ・ガドスンが太

 鼓を叩いています。

 

M19.Let’s Wait Awhile(3’43”)ブッカー・ T. & The MG’S

-J.Harris III, T.Lewis, J.Jackson, W.Andrews-  ソニー  SRCS 6824

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  先週お話ししたツイター不具合は依然として改善されていません。でもご心配な

 く。お便りには全て目を通しています。これは宝物ですしね。「ちょっと寂し

 い」と言う私的な気分を吐露しましたら、何人かの方々から暖かい激励をい

 ただきました。どうもありがとうございます。  

 

    今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

   https://29.gigafile.nu/0602-d00e40aedf9f8e2e54dfcefeed777d5d4

   ダウンロード・パスワードは、いつものようにありません。

   使用音楽素材図絵は、こちら。

   https://17.gigafile.nu/0602-b925d1ea3e713ad0a9dc813650f39f095

   ダウンロード・パスワードは、同じく「なし」です。

 

  さて、ちょうど時間となりました。

  こちらは、https://ameblo.jp/djsawada です。

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  な方でどうぞ。ワツシイサヲはちゃんと本人が目を通しております。

 

  「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来年も首都圏で9人のあなただけに。

   そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

 

 

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