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前TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band
-R.Johnson- Rhino 8122 798434 0
N おはようございます、ワツシイサヲです。23区内で一番寒い場所から今朝もお届
けしましょう。昨日も寒かったですね。週末は暖かいと言いますが、考えて
みれば、まだ2月。極寒期です。春はまだまだ先。暖かくなる前にコートをしっ
かり着ておきましょう。あ、手袋もね。
ここのところすっかりウエスタン・スウィングづいている「幻」です。今朝も名門
アスリープ・アット・ザ・ホイールで始めましょう。たぶん聞いたことのある声が出てき
ますよ、誰でしょうか。
「アイーダ・レット」、あはあ・・・。
M01.アイーダ・レット(3’07”)アスリープ・アット・ザ・ホイール
-trd. arr.by B.Wills- 東芝EMI TOCP-8100
N 「アイーダ・レット」、アスリープ・アット・ザ・ホイールでした。唄っていたのはジョディ・ニ
クス、そしてアスリープ・アット・ザ・ホイールの柱、レイ・ベンスン、そしてヒューイ・ルイス、ウイリー・
ネルスンでした。ヒューイはこれ以前に「アイ・ヲンタ・ヌー・ドラグ」でレイ・ベンスンと共演し
ていたそうです。知らなかったし、聞いてみたいですね。
このアルバムはアスリープ・アット・ザ・ホイールがボブ・ウィルスと彼のテキサス・プレイボーイズ
に捧げたもので、いわゆる「トリビュート物」です。昨今は安易な企画が多いので、
わたし自身はこの手のものがあまり好きではありません。普段、この類いの
成功作品はポール・バタフィールドとマディヲーターズたちの『ファザーズ・アンド・サンズ』だ
けだ、と断言しています。しかし、アスリープ・アット・ザ・ホイールとボブ・ウィルスと
彼のテキサス・プレイボーイズと来れば、どうしても聞いてみたくなって当然でしょ
う。
実はこれ前世紀に国内発売されていた盤なんです。それを知って探して、
中古で手に入れました。東北地方のレコード屋さんから購入したんですが、担当
の人が、「幻」重度聴取者のハギリョウさんのお知り合いだそうで、取引は順調で
した。ハギリョウさんは今度の公開録音にも来て頂けるので、その時にお話しま
しょう。このレコード屋さんは、ゼンジローさんですよ。
ではアスリープ・アット・ザ・ホイールがボブ・ウィルスと彼のテキサス・プレイボーイズに捧げた
トリビュート盤からもう一曲、ウイリー・ネルスンが唄います。
「スティル・ワラ・ラン・ザ・ディーペスト」。
M02.スティル・ウォーター・ラン・ザ・ディーペスト(3’18”)アスリープ・アット・ザ・ホイール
-J.Ashlock- 東芝EMI TOCP-8100
M03.Roll ‘em Pete(2’53”)Joe Turner
-P.Johnson- Proper / MCPS PROPERBOX 89 P1453/6
N 「スティル・ワラ・ラン・ザ・ディーペスト」、アスリープ・アット・ザ・ホイールでした。続けまし
たのはビッグ・ジョー・ターナーの「ローレム・ピート」です。先ほどのアスリープ・アット・ザ・
ホイールがボブ・ウィルスと彼のテキサス・プレイボーイズに捧げたトリビュート盤にも入ってまし
た「コリーナ、コリーナ」をビッグ・ジョーで先週聞いて、抜群のノリがとても気持ち良く、
他のも・・・と探したら出てきました。1938年の録音で、ピアノは、ジェイムズ・
ピート・ジョンスンです。こちらも付点ビートのノリがサイコーでした。
ではビッグ・ジョー・ターナー、もう少しゆったりした歌も聞いてみましょう。
これまたよく知られた「ハウ・ロング・ブルーズ」です。
M04.How Long Blues(3’19”)Joe Turner
-Carr, Williams- Proper / MCPS PROPERBOX 89 P1453/6
M05.Jerry Lee’s Rock And Roll Show(3’37”)
Great Balls Of Fire(2’41”)
Whole Lotta Shakin’ Goin’ On(4’07”)ジェリー・リー・ルイス
-J.L.Lewis- BSMF 7688
N サクスフォンをベニー・カーターが担当した1940年1月の吹き込みでビッグ・ジョー・ターナ
ーの「ハウ・ロング・ブルーズ」でした。ビッグ・ジョーは読み書きが出来ない事をと
ても恥ずかしく感じていたらしいのですが、こんなに素晴らしい解釈はどこ
から来たのか、謎であります。
続いて聞こえて来た野性味溢れるピアノは南部の暴走男ジェリー・リー・ルイスです。
1985年から87年に行った巡業の実況録音が「新譜」で出ます。非常に粗雑
な仕上げですが、これはおそらく現場がこのまんまだったからでしょう。
次の「ロール・オーヴァ・ベイトーヴェン」を聞くと想像出来ますね、その模様が。
M06.Roll Over Bathoven(2’24)ジェリー・リー・ルイス
-C.Berry- BSMF 7688
N 「ロール・オーヴァ・ベイトーヴェン」と来れば、あのイントロで始まるモノと信じて疑わな
かったわたしはこれに驚きました。多分ロクにリハーサルもしないで、「俺がテキトーに
始めるから合わせてくれれば良いよ」なんて口頭で言われただけでしょう。
特にドラムズが可哀想です。ジェリー・リーはどんどん走っちゃうし、詞(ことば)
も勝手に変えてます。ただ常に衝撃を求めてます。ギターもベイスも上手くなく
勝手なロケンロー解釈で弾いてるだけですからね。でもこの混乱した環境がこの男、
ジェリー・リー・ルイスの暴走ぶりを象徴しています。凄いなあ、全く。
M07.Chantilly Lace(2’36”)ジェリー・リー・ルイス
-B.Booper- BSMF 7688
N これは「シャンティリ・レイス」。デイヴ・クラーク・ファイヴのロケンロー賛歌「グド・オールド・ロ
ケンロー」に唄い込まれた名曲の中で、わたしはこの歌だけを知りませんでした。
バディ・ホリー、リッチ・ヴァレンスらと一緒にあの飛行機事故で亡くなったビグ・バッパ
というビル・ヘイリ的なロケンロー歌手のヒット曲でした。ジェリーの勝手なやり方が妙に合
ってますね。これも暴走男の為せる技でしょう。
さて、次は本人のオリジナル・ヒットです。
「ハイスクール・コンフィデンシャル」。
M08.High School Confidental(2’54”)ジェリー・リー・ルイス
-J.L.Lewis, R.Hargrave- BSMF 7688
M09.500Miles(2’48”)Peter, Paul And Mary
-H.West- Waner Bros. / Rhino R2 73161
N 騒音から静寂の響きへと「幻」は変わります。先週に引き続き、もう誰も
聞いていないだろうと推測されるピーター、ポール・アンド・メアリで「500マイル」でし
た。わたしがこの歌を知ったのは11歳の時で、その頃は四輪のモータ・スポーツに
夢中だったので、自由規格の外輪車競争インディアナポリス500マイル(800km)とこん
がらがってました。当時は本気で日本で初めてのグランプリ・ドライヴァになるつ
もりでいましたからね。
月日は光陰の如く過ぎまして、57年後の今朝、ここでこの「500マイル」をご
紹介したのはちょっとした訳があります。まずは次の歌を聞いて下さい。
M10.500Miles(3’32”)エリック・ビブ
-H.West- BSMF 2811
N はい、エリック・ビブの新譜『ライディン』からの「500マイルズ」でした。デビュー
した頃から注目していたエリック・ビブです。北欧を拠点にしていたそうですが、
今回は北米録音じゃないでしょうかね。なかなか落ち着いた味わいのブルーズ・
アルバムです。わたしは気に入っています。
次はアスリープ・アット・ザ・ウィールも「このまま真っ直ぐ行け」と唄っていた南部
の町タルサの歌です。
「タルサ・タウン」。
M11.Tulsa Town(3’59”) )エリック・ビブ
-unknown- BSMF 2811
N エリック・ビブの新譜『ライディン』から「タルサ・タウン」でした。タルサかあ。訪れた事
ないなぁ。どんな場所だろう。興味ありますね。どなたかご存知でしたら教
えて下さい。
次は「俺を呼ぶなら、名前で」という一曲です。わたしはこの新譜で一番
気に入っているかも知れません。ゲストにハリスン・ケネディが入って唄っています。
この人がとても宜しい。
どうぞ、「コール・ミー・バイ・ネイム」です。
M12.Call Me By Name(2’49”) )エリック・ビブ
-unknown- BSMF 2811
N 「コール・ミー・バイ・ネイム」、エリック・ビブとハリスン・ケネディ、如何でしたか。土台に
なっているモチーフは有名なブルーズからの流用です。何だっけな、思い出せない。
こういう時にね、今はスマフォなんかで簡単に調べが付きますが、無理にでも頭
を使って考えた方が良いそうです。脳を自分で動かすんだってさ。わたしは
そもそもAIなどに依存して生きるのはまっぴら御免なので、脳味噌を使って
何日かかっても思い出すようにしています。先々週は綿衣料の安売り屋の名
前が出て来なくてね、新宿南口のフラグという雑居ビルルの1階に入っててと、
周辺状況はわかるんだけど、肝心の店名が分からない。脳味噌が千切れる程
まで大いに苦しみましたが、「ギャップ」というなんでもない店名でした。失礼。
さてエリック・ビブの新譜『ライディン』、次は先進音楽家、タージ・マハルをフィーチュアし
ての、
「ブルーズ・ファンキ・ライク・ダット」、これも大変宜しい出来です。
M13.Blues Funky Like Dat(3’26”) )エリック・ビブ
-unknown- BSMF 2811
M14.テネシー・ワルツ(3’01”)エディ・アーノルド
-P.W.King, R.Stewart- BMG 39039/42
N 「幻」ではよくある突然楽曲、今朝は「テネシー・ワルツ」です。先週叔母の通夜、
葬儀に参列しました。父親の妹です。嫁いだ先が酒屋だったので、父親はえ
らく可愛がっていました。わたしは何も知らなかったのですが、洋画通だっ
たみたいですね。お棺の中に遺体と共に「風と共に去りぬ」などのパンフレットが
入れられていました。そこで叔父が「彼女と言えば『テネシー・ワルツ』が聞こえて
来る。しかも江利チエミじゃなくてパティ・ペイヂなんだ。何故だろう」としきり
に言ってました。それでわたしは供養のつもりで「テネシー・ワルツ」を探したので
すが、パティ・ペイヂの盤は持っていませんでした。今のはカントリ・コムピに入って
いたエディ・アーノルドです。
信子さん、ずっと忙しく慌ただしかった事でしょう。もう子供たちの世話
も角打ちのおツマミも作らなくていいですよ。ゆっくりとお休み下さい。「テネシー・
ワルツ」を聞いて下さい。
ただし、わたしは「テネシー・ワルツ」と言えば、絶対にこれらの仕様です。
M15. テネシー・ワルツ(3’11”)サム・クック
-P.W.King, R.Stewart- UIGY-7043
M16.Tennessie Waltz(2’56”)Otis Redding
-P.W.King, R.Stewart- Atlantic / Rhino 8122 79827 4
N サム・クックとオーティス・レディングで「テネシー・ワルツ」をお届けしました。サムは当時の
標準規格でもあったビグ・バンドの4ビート仕様、鯔背な唄いっぷりが何ともカッ
コ良い。オーティスの方は多分ステューディオ内でのマーキイズによるヘドアレンヂでしょう。圧
倒的な仕上がりです。ちゃんとした三拍子ですね。どちらも捨て難い。「テネシー・
ワルツ」でした。
さて葬儀での話に戻りますと、そこで久し振りに会った従兄がいます。わ
たしにR&Bを教えてくれた実に有り難い存在です。彼は今も音楽を追っかけ
てまして、「ローリング・ストーン」誌の歴代ヴォーカリスト番付を見せてくれました。確か
アリーサ・フランクリンが1位で、サム・クックは3位だった筈です。オーティスは見事にトップテン
入りをしてました。
M17.I Need Your Lovin’(2’53”)Otis Redding
-Robinson, Gardner- Atlantic / Rhino 8122 79827 4
N これはオーティスの最初のアルバム『ペイン・イン・マイ・ハート』のA面の最後に入って
いる「アイ・ニード・ヨー・ラヴィン」です。まだ若い声のオーティスが精一杯、半ばムキに
なって唄っているのが、なんとも清々しい。全体のストップ・ブレイクから唄で引
っ張って行くのもオーティスならでしょう。
今週このオリヂナルを聞く事が出来ました。ドン・ガードナー&ディー・ディー・フォード
という男女デューオです。わたしは初めての出会いです。ただしボビー・ロビンスン
のファイア・レイベルに吹き込んでいたので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれま
せん。
ではオーティス・レディングの「アイ・ニード・ヨー・ラヴィン」のオリヂナルです。
ドン・ガードナー&ディー・ディー・フォードで、どうぞ。
M18.I Need Your Lovin’(5’46”)ドン・ガードナー&ディー・ディー・フォード
-Robinson, Gardner- BSMF 7689
N ドン・ガードナー&ディー・ディー・フォードで「アイ・ニード・ヨー・ラヴィン」でした。録音
詳細には「ロング・ヴァージョン」とありましたが、オーティスが聞いていたシンゴー仕様
は今の「ロング・ヴァージョン」を手切り編集したものではないか、と邪推します。
面白いのはアルバムの中にそっくりな別曲が入っている事で、たぶん「アイ・ニード・
ヨー・ラヴィン」が出来る前の試作か、ヒットした後の「柳どぜう」曲と思われます。
M19.Everybody Needs Love(2’46”)ドン・ガードナー&ディー・ディー・フォード
-Robinson, Gardner- BSMF 7689
M20.Your Cheating Heart(3”34)Ray Charles
-H.Williams- Rhino R2 75328
N ドン・ガードナー&ディー・ディー・フォードの「エヴェバディ・ニーズ・ラヴ」の次は
「ヨー・チーティン・ハート」、レイ・チャールズでした。「テネシー・ワルツ」をレイがカヴァしてないか
なと探している時に見つけました。レイ・チャールズは数々の偉大な功績を残して
いますが、わたしが評価する最も大きなひとつは、カントリを唄った事です。
その中には沢山の傑作がありますが、殊更ハンク・ウイリアムズの歌はどんなだろ
うと伝記を読み終えたばかりの興味で聞いてみました。辛い歌です。ハンクの
孤独感が溢れ出ている感じです。似た情感のレイの歌でもこの表現は特別かも
知れない。実に味わい深い唄です。
しかしながら次はハンクの作品ではありません。バック・オウエンズの作品で、
「トゥゲザー・アゲイン」。
M21.Together Again(2’40”)Ray Charles
-B.Owens- Rhino R2 75328
M22.Hey, Good Lookin’(2’12”)Ray Charles
-H.Williams- Rhino R2 75328
後TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band
-N.Gravenites- Rhino 8122 798434 0
N レイ・チャールズ最後は「ヘイ、グド・ルキン」新しい車や丘の上に建てた家など、金
品で美女の歓心を買おうとするナムパな歌です。レイはケレンに走らず割と真面目に
演ってました。特にピアノのソロは彼自身にとってもかなりのシロモノでしょう。
そう言えば、先週のレイの「外は寒いよ」の相手は、ベティ・カーターでした。
ペタシ66さん、ご指摘の通りです。自分でもなぜ「アーサ・キット」なんて言ったの
か分かりません。「ショジョジ」の印象が強すぎたのかな。でもレイ・チャールズと一
緒なんてなあ・・・。
さて公開録音が近づいています。徐々に申し込みも増えてきました。時勢
柄やむを得ず定員制となりますので、事前の参加登録をお忘れなく。「いいね」
が一桁だからって、甘く見ちゃいけませんよ。全国で9500万人の方々に支持
されていますし、仮想敵とも言うべき相手はヘヴェ・メトーの雄、澤田 修ですか
らね。
事前に会場の「3313アナログ天国」のウェブサイトもご覧下さい。ここは居心地の
良い場所です。ちょっと4階までの階段が急ですが、到着すれば極楽です。
普段の食べ物持ち込み可能方式が当日も有効かどうか聞いておきますね。来
週お知らせ致します。暫しお待ちください
今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。
https://39.gigafile.nu/0223-c583a20b9cd3114441cb335e95107362e
ダウンロード・パスワードは、いつものようにありません。
使用音楽素材図絵は、こちら
https://39.gigafile.nu/0223-de1bf0d58ef08ff57a6a849ecd4a6a52d 。
ダウンロード・パスワードは、同じく「なし」です。
今朝もちょうど時間となりました。
こちらは、https://ameblo.jp/djsawada 。
どんなコメントでも受け付けています。どうぞご自由にご投稿下さい。
ツイターのhttps://twitter.com/hashtag/blues761?f=live もあります。お好き
な方でどうぞ。
「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。今朝も首都圏で9人のあなただけに。
そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。
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