皆さんお久しぶりです。約1ヶ月ぶりの投稿になります。どうもカズオです。
さて、今回も心理用語を使ってビジネスに関わる内容を伝えていきます。
皆さんは【観察者バイアス】という言葉をご存知ですか?
観察者バイアスとは、
「観察者が期待した結果を得たいとき、結果だけを意識しすぎてしまい、それ以外の結果を見過ごしたり軽んじたりする傾向」のことです。
実際には無意味な結果でも、その結果を無理やり期待した結果に合わせるように理論づけたり、解釈したりして都合よく考えてしまう傾向、とも言えます。
自分で一生懸命努力してある程度の成功を収めると「自分が努力した結果」と過大評価をしてしまうものです。
反対に他人が成功をおさめると「たまたまタイミングや環境がよかっただけじゃないか」「機会や相手に恵まれていただけ」と素直に認めがたいです。「他人を見る視点」が「観察者バイアス」という考え方です。
観察者バイアスの問題点について
観察者バイアスがあると、組織の中ではさまざまな問題が起こります。
誰かの採用ミスを指摘する際、そもそも指示した自身の指示が悪いのだとしても、自分の責任だと考えるよりもミスをした本人の責任にしてしまいがちです。その方が自分が悩まなくて済むからです。
自分に問題があった場合でも「ミスをした本人は自己弁護ばかりで、問題を他人のせいにしてよくない」と考えてしまいます。
こういった考えにとらわれてしまうと、適当な判断や評価が難しくなり、実際の採用や育成業務に支障を来します。
一方が他方を指摘するだけでは根本的な問題はなくなりません。
感覚的な判断ではなく、原因と結果を客観的・定量的に導いていく手法が必要です。ミスを指摘したする以上、どこかに観察者バイアスによる先入観や偏見がある可能性があることを意識し、ミスの原因は定量的な視点で判断することが望まれるのです。
観察者バイアスの対策方法について
観察者バイアスを持ってしまうと、相手の悪いところばかりに目がいってしまいがちです。
実際に起こった原因や改善点を考えるのではなく、相手に非を求めてしまう観察者バイアスは、全体の最適化にとって非常に大きなリスクです。
個人によってどのバイアスがかかるかは異なりますが、例えば人事として考えると、評価軸や採用時の対面などにおいて、フラットな視点で人材を見ることが必要です。
自分だけでは気づかない場合があるので、他者の評価とのすり合わせを行うことで自分がどのバイアスに陥りがちか、その傾向をしっかりと把握しておくが不可欠なのです。
一方が他方を指摘するだけでは問題はなくなりません。謙虚に自分の非を認めることは大切ですが、それだけではミスは属人的な問題にされてしまい、組織としてそもそもの業務改善をするなどの発想が起こりにくいのです。
こういったときは感覚的な判断ではなく、原因と結果を客観的・定量的に導いていく手法が適当です。
以上で終わります。
最後までブログを読んでいただきありがとうございました。
それでは、また宜しくお願いしまーす😃