と言うわけで、昨日土曜、下の娘が無事大学を卒業した。
朝6時前。「じゃあ行ってくるね」と、いう声で目が覚める。
前日下見に行った着物屋さんでの着付けに向かう娘とかみさんだ。
親父はギリギリまで寝ていようと思ったのに、すっかり目が覚めてしまい、顔を洗い、寝癖を直す。一足早くホテルの部屋に戻ってきたかみさんとコンビニで買っておいたパンの朝飯を軽く食し、スーツに着替えて娘の帰りを待つ。
7時半過ぎ。2時間かかるかもと言われていたのに1時間少しで戻ってきた袴姿の娘。何だかんだと嬉しそう。さっそくホテルの部屋で早くも撮影会となる(笑)。
8時半にはホテルをチェックアウト。俺の荷物だけ新宿駅のロッカーに入れ、予定通り9時前には新宿を出発する。
前日の金曜と逆の天気だったら良かったなあ、というあいにくの曇り空。しかも寒い!前日にはいらなかったコートが手放せない寒さなのに、袴姿の娘は元気なことこの上ない(笑)。
小田急線でもそこここに袴姿の華やかな姿があったが、大学の最寄駅に着くとそこら中に(笑)。
駅近くの地域センターに寄る。ここは提携している着物屋さんが部屋を借りて、帰りの着替え場所兼荷物預け場所になっているのは手際の良さだなあ、と感心。
ここの玄関前だけ桜が咲いていた。なんかテンションが上がっている娘をパチリと撮って会場である大学に向かう。
昔からの仲間に、家族旅行写真で写ってたチビがこんなに大きくなりました〜の、サービスショットです(笑)
9時過ぎの正門前。学校名のプレートと「学位記授与式」という正式な名称の看板と一緒に写真を撮ろうという列が長く伸びている。寒空に並ぶのは嫌だと全員一致で後回しにして(笑)、キャンパス内へ進む。
入学式には参加できなかったので、娘の学校のキャンパスに足を踏み入れるのは、これが最初で最後だ。
着慣れていないというのが何故かわかる(笑)スーツ姿の男子学生と袴姿の女子学生でいっぱいのキャンパスの中、友人と待ち合わせているという娘と別れ、かみさんと会場であるホールの父兄席確保に向かう。
無事席について周りを見回す。小学校、中学校の時にはそう感じなかったのだが「おじさんおばさんがいっぱいだなあ」と思わず呟くと「私たちもだよ」とかみさんが可笑しそうに笑う。確かにそりゃそうだよねえ(笑)。
さてどこにいるかと客席を眺めていたら、彼氏とその友達、もう1人の女の子と4人で、楽しそうに笑いながら席に着く娘の姿が見えた。
写真に撮って「ロックオン!」とラインで送ったら「隠し撮り〜w」と返信あり(笑)。
10時。何とかという名前の吹奏楽チームがオーケストラピットのようにステージ下にいて、紋付袴の指揮者の合図で、ワーグナーの「ニーベルングの指環」から「ジークフリート」の演奏で開始。
大学だとやはり一味違うよなあ、と感心。
早起きが祟って、学長挨拶の途中で少し寝たが(笑)、その後は各学部ごとの代表学生への学位授与や、総代の答辞、最後の校歌の斉唱(ここは吹奏楽部に加えて合唱部も登場)まで見届けた。
11時過ぎには無事に式は終了。その後、学科ごとに教室で学位授与があるらしく、一足先に娘たちは退場。こちらも指定された父兄待合室になっている教室に向かうべくホールを出たが、そこここで撮影大会の様相だった(笑)。
トイレに寄って、喫煙スペースで一服した後、廊下で待っていたが、すぐに出てくるだろうと思っていた娘が全く出てこない。寒さに我慢できず、教室内で待つことにする。
うつらうつらしながらすでに時計は12時半近く。漸く娘と合流。なんとまあ、ここで娘の彼氏&彼氏のお母様に初対面となった(笑)。
先日の娘の引越し手伝いに来てくれた彼氏に、御礼にとかみさんが静岡土産詰合わせを手渡していたのだが、今度はお母様から土産を渡されて恐縮(笑)。
朗らかなお母様で、彼氏のお宅にもお邪魔したことある娘に話しかける姿がなんかもう自然なんだよねえ(笑)。
え?彼氏?うん、写真で見た通りの優しげな好青年だった。引越し手伝いのお礼を述べた以外は、ほとんど会話はしなかったけど、せっかくだからと看板前で撮影した時に、娘に合わせておどけたポーズをとっても嫌味なしでしたな(笑)。
あ、メイデンのCDのタイトル聞き忘れた(笑)。
その後も娘は声をかけられた同級生と写真を撮ったりで会場出るまで時間のかかること(笑)。
女の子の友人もいたが、オシャレな今時風の子が多く、映画や音楽、それに誰の血を引いたのか様々なちょっとマニアックな話題など、趣味嗜好の部分では、彼氏と彼氏の友人の男の子2人とすごく気があったようだ。つるんでる時間が一番多かったのだろう。最後の学校近くでの食事はその3人でするという。
着替えを済ませた13時半、娘は再び彼氏たちと待ち合わせて食事に、俺とかみさんはまた2人で駅前の蕎麦屋で飯を食い、本屋で時間を潰し、カフェでお茶を飲みと、まったり時間を潰したのであった。
それにしても東京は喫煙者には辛い街になりやがったなあ(笑)。
待つこと2時間の15時半。彼氏たちと別れ最寄り駅に到着した娘と合流したのも束の間、娘とかみさんは揃って静岡へ、俺は郡山に向かうべく別れた。
別れ際「遠いところ、時間作ってきてくれてありがとね!」なんてしっかり感謝されて、親父はニマニマしながら小田急の反対側のホームに向かったのであった。
新宿で下車、荷物を取り出し切符を買って東京へ。ちょうど出発する16時12分の新幹線に飛び乗り、18時前には郡山に戻る。
かみさんと娘は小田原まで小田急、その後もこだまで静岡に戻ったので、自宅に着いたのは自分の方が早かったとは(笑)。
上の娘の入学式には出られたが、卒業式には行けず。下の娘は入学式には行けなかったが、こうして卒業式には出席できたのは本当に良かった。前日は新宿堪能したし(笑)。
これで我が家も「学校」というものとは縁が切れるわけで、幼稚園から続いた日々を考えるとなんか感慨深い。
よく「これで肩の荷が降りるね」なんて言われたけど、経済的なことはともかく、ちっとも負担と思ったこと無かったし、本音を言えば、なんならまだ東京で学生していてもいいと思っていたくらいなのだ(笑)。
ほんと、月日の経つ早さを感じるのは学校あってのこと。これからそういう物差しが無くなるのも不思議な気分だ。
彼氏が埼玉、その友人が新潟に戻り、娘が静岡なので、次回は間を取って長野で会おうってことになったんだよ、なんて娘が嬉しそうに言ってた。
距離はともかく、路線的にはお前も新潟の子も大変だろうに、とは言わずにおいたが(笑)。
サークルも入学直後に入ったけどやめてしまい、その後バイト先の仲間もいたが、前述の通り大学では親しい女の友達はあまり出来ず、高校の時の子と遊ぶことも多かったようだ。だが彼氏のみならず、その友人など、性差を超えて尊敬し友情を育む友達が出来たことは何よりだと思うのだ。
親しくなくても、写真を撮ろうよと女子の友達たちに声をかけられていたのを見れば、それなりにうまく過ごしたのだと確信できる。
自分の大学生活は本当に楽しかった。だから娘たちにも入学時に「楽しい4年間だぞ」と言っていたのだが、「ほんとにそうだった」と言われたのが、親父には何よりのご褒美なのだ。
娘を待っている時、これで東京拠点が無くなるねえ。ライブ行く時不便だなあ、などと言ってるかみさんも可笑しかったが、それはまたこれからのんびり考えるとしよう(笑)。
まずは「楽しく過ごしてくれて、こちらこそありがとう」なのであった。
追記: 昨日の今日なのに、本日彼氏が静岡まで遊びに来たらしく、娘はまた嬉しそうに出かけたようだ。若者は元気だなあ、としみじみ思ったのでありました(笑)。