映画10本固め打ち | B級パラダイス

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健康優良不良中年が、映画、音楽、読書他好きなことを気まぐれに狭く深くいい加減に語り倒すブログであります。

木曜にインフル判定食らってから、熱が上がるんじゃないかと、水や食料など色々買い込んだりして身構えていたのに、結局平熱のまま、すこぶる元気に今日まで4日間過ごしてしまった。


かと言って外出するのも気が引けたので、ほぼ自宅でGYAO!の配信映画を観ていたら止まらなくなってしまったのであった(笑)。


木曜は夜だけ三池崇史監督の「妖怪大戦争」を。

(前にテレビで少し眺めただけで全編観てなかったが、良くも悪くも時々エロや悪ふざけもある「三池印」。「妖怪は戦わない」っていうメッセージと、清志郎のぬらりひょんには改めて涙目だった~)


金曜は薬のせいか昼まで目が覚めず、その後仕事の電話やメールこなした後、未見だった崔洋一監督の「血と骨」を鑑賞。

(昼間から観るには重い映画だったなあ。ビートたけしが「たけしに見えない」のはなかなか。新井浩文もそのまんまだった。良い役者だったのに…。)


で、重さのバランスとりたくて(笑)次は対極のチャウ・シンチー監督の楽しい一本、「西遊記~はじまりのはじまり」を。

(今回はシンチー出てないけど彼の漫画っぽいギャグ好きなんだよね~。あと、スー・チーが可愛かった!(笑))


土曜は朝から前から観たかった中島哲也監督の「渇き。」を鑑賞。

(「来る。」で下衆だった妻夫木君がここですでに(笑)。あと「孤狼の血」よりも早く役所広司が狂犬で良かったが、中島監督の独特の画面作り、編集がこの物語にはちょっと合ってなかったなあ)


続いて勢いで未公開のマイナーホラー、キアラン・フォイ監督の「シタデル」を。

(超低予算ながら、安っぽいメイクや特殊効果に頼らず、寒々しい不安感がずっと支配していてなかなか良かった)


ホラーを観るとアクション映画が観たくなって続いてチョイスしたのが、リチャード・ドナー監督、ブルース・ウイルス主演のアクション16ブロック」

(期待していなかったのに70年代アクションの匂いがする変則バディムービーで大好物の一本だった。でもかなりイーストウッドの「ガントレット」に似てると、作ってる間に誰も思わなかったのかな?(笑))


今日は朝飯後に、話題になったけど未見だった吉田大八監督の「桐島、部活やめるってよ」からスタート。

(予想以上に良かった。個人的には「映画部」の神木隆之介、彼が回す8ミリカメラのフジカシングルZC1000が切なかった…。あと、大好きな松岡茉優が最初わからんかった!)


続いてこれも見逃していたデイミアン・チャゼル監督「セッション」を興奮のうちに鑑賞。

(フルメタル・ジャケット ジャズドラム版かと思いきや、師匠と弟子の恩讐の彼方のラストまであっという間。いやしかし凄かったな。劇場で見逃したのが悔しい大傑作でした!)


2本とも最高で、やめておけば良かったのに、スイッチが入ってしまい、ついガイ・リッチー監督、ジェイソン・ステイサム主演の「リボルバー」も鑑賞。

ところがこれが、スカッとしたアクション期待したらかなりの空振り。珍しい長髪ステイサムの演技は悪くないけどアクションがかなーり控えめなのと「ヅラなのかなあ?」と、気になってしょうがないのもマイナス点だった(笑)。


これに満足したら終えるつもりが、不完全燃焼で気持ちが収まらず(笑)、

NHK大河「いだてん」観た後に、これで打ち止めとモルテン・ティルドゥム監督の「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」を鑑賞。

第2次世界大戦時、ドイツの暗号エニグマを解き明かしたイギリスの天才数学者アラン・チューリングの人生を描いた伝記ドラマながら、戦時下の暗号解読の困難さと、ゲイであった彼の苦悩、天才故の苦悩など丁寧な作りですこぶる面白かった。カンバーバッチが好演。キーラ・ナイトレイも素敵で、休みの最後を飾るのに相応しい一本だったな。前の「リボルバー」に続いて何気にこれにもお気に入りのマーク・ストロングが出ていたのも◯。


と、まあ邦洋硬軟傑作に今ひとつも取り混ぜて合計10本、インフル養生に堪能したのでありました。

しかし、忘れぬうちにメモ代わりにと記したけど、流石に10本あると時間がかかってしまうものよのお(笑)。

と言うわけで4日間伸ばしていた髭も剃って明日からの復帰に向けて眠るとします…(笑)