座頭市三昧! | B級パラダイス

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健康優良不良中年が、映画、音楽、読書他好きなことを気まぐれに狭く深くいい加減に語り倒すブログであります。

久々の完全オフの2連休は見事に何も生産的なことをせず
惰眠を貪り、古本屋巡りなぞしてたらあっという間に終わってしまった。

録画してあった番組をダビングしたりもするのだが
このところ、毎日録画している番組があって大変なのだ(笑)

BSフジの昼間2時の時間帯は、中村吉右衛門の「鬼平犯科帳」や、
同じ池波正太郎原作で山崎努主演の「雲霧仁左衛門」
渡辺謙が藤枝梅安をやった「仕掛人 藤枝梅安」などなど
昔のフジテレビ系の時代劇を再放送しているのをご存じだろうか?

良質な時代劇が多く、観ている方も多いと思う(・・・いるのか・・・?笑)
それまでは比較的最近の時代劇が多かったのだが
なんとまあ今放映しているのが勝新の座頭市シリーズなのだ!



御存知勝新の当たり役が初めてテレビドラマとして登場したのが1974年の「座頭市物語」
12月に気づいた時にはすでに12話の放映が済んでいて
悔しさに地団太踏んだのだが、26話すべて放映が終わった1月、
もしや・・・の期待通り今は続編の「新・座頭市」が放映されているのだ。

この分なら勝新の例の「いけないものパンツに隠してた」事件で打ち切りになった
1976年の新・座頭市の第2シリーズ、78年の第3シリーズまで放映してくれるんじゃないかと
ひそかに期待しているのである。

映画と違って実質45分で話が終わるとは言え
一話一話のクオリティが異常に高く、「座頭市物語」も「新・座頭市」も
映画版の三隅研次、森一生、田中徳三、安田公義などの起用に
大魔神の黒田義之や工藤栄一、そして勝新太郎自身の監督作もあり
どれもこれも本当に見ごたえがあるのだ。

そしてまたゲストがまた豪華この上ない。
ちょうど自分が気づいて録画を始めた「座頭市物語」の13話はなんと原田芳雄がゲスト。
「浪人街」より早く共演してたんだなあと狂喜乱舞。

岸田森や佐藤慶、下っ端には石橋蓮司や蟹江敬三、草野大悟など好きな役者も
もちろん中村玉緒も御出演(笑)。玉緒さんと言えば必殺仕置屋稼業のおこうさんだが、
違う話では印玄の新克利も出ていたなあ。必殺と言えば緒形拳も凄まじい役で出てたし。
そして藤田まことをはじめ、野川由美子、火野正平、田村高廣、中村賀津雄など
放映時期が被るから初期必殺の方々がいっぱい出演していて嬉しいったらありゃしない。

他にも丹波哲郎や石原裕次郎に吉永小百合まで、さすが勝新っていうキャスティングで
毎週これをやっていた当時のTVの(というか勝新の)パワフルさに脱帽。

こうして書きだすと亡くなってしまった方が本当に多いのも寂しいところだけど
なんせ松平健に「新人」ってまだついてるくらいだから「70年代」なんだよねぇ。
とにかく素晴らしい役者の皆さんの姿が、勝新=座頭市と絡む見ごたえある芝居が
素晴らしい作品としてまた観れるのが嬉しくて堪らないのだ。
映画以上に座頭市の魅力が満載のこのTVシリーズ、
このまま第3シリーズまで無事放映されること期待しているぞ。



裕次郎御大の歌う「新・座頭市」のこの主題歌も最高。
最近のお気に入りである(笑)

それにしても朝日テレビ、仕事人2012のPRで2009を再放送するのはまあしょうがないが
BSでいいから初期必殺シリーズを再放送しないのかね。
静岡あさひテレビも最近再放送途絶えてしまっているしなあ。
期待してますぞ~って座頭市終わってから出ないとダビングも追いつかなくなりそうだけど(笑)。