そろそろ娘も帰ってくるのであんまりグロいとか、エロいのは避けておこうと
BOXから未見の1枚を取りだした.
それほどドギツクはなく家族と観るのも憚れる事もないが
家族は決して観たいとは言わない次の映画はマカロニウエスタンだ!
増える賞金、死体の山<未>(1973)
原題:Campa carogna... la taglia cresce
別題:À Volta Cá Te Espero Charge! Kämpa dumskalle La charge des diables
Los cuatro de Fort Apache Those Dirty Dogs Vier Teufelskerle - Tot oder lebendig
監督:ジュゼッペ・ロサティ 脚本:エンリケ・ロヴェット ジュゼッペ・ロサティ カルロ・ヴェオ
撮影:ゴドフレード・パチェコ 音楽:ニコ・フィデンコ
出演:ジャンニ・ガルコ スティーヴン・ボイド ハワード・ロス サイモン・アンドリュー ハリー・ベアード
テレサ・ギンペラ ダニエル・ヴァルガス ヘルガ・リーネ リー・バートン アルフレード・メイヨ
イスラム教徒の賞金稼ぎコーラン(ジャンニ・ガルコ)と
チャドウェル大佐(スティーヴン・ボイド) ら騎兵隊トリオが、
自らを”皇帝”と称するロペス率いる凶悪な盗賊団の首領に捕らわれた医者の娘を奪還すべく
協力して山陰に作られたロペスの要塞への突入を試みるという一編。
前段とクライマックスにはダイナマイトは炸裂するし、
ガトリング銃がガガガガガと撃ちこまれる大銃撃戦が待っているが
途中は何だかやたら殴り合いが多く、この時期の公開作らしく全編的には爽やかなテイストの一作。
ちょっとイーストウッドの面影もあり、フランコ・ネロっぽさも備えたジャンニ・ガルコは
俺は記憶している限りこの作品が初見だったが、中々いい感じの賞金稼ぎを楽に演じてた。
以前観た「荒野の無頼漢」のハチャメチャな痛快さには及ばないものの、
コーランが背中に背負った長距離射程の超特大ライフルの使い分けなんか芸が細かく
ジャケットにも登場しているすっとぼけアイテム、日傘に仕込んだマシンガン=GUNブレラが登場するなど
なんとも結構面白い小技が多い1本だった。
黒人としっかり友情で結ばれた騎兵隊がでてくるマカロニウェスタンってのも珍しいよなあ。。
他にも亭主に愛想を尽かした旅館のおかみに言い寄られてチャドウェルが焦るとこや
騎兵隊トリオ3人がコーランと悪人の賞金を山分けしようと持ちかけるとか
ロペスがナポレオンにかぶれているなど、妙なコメディタッチのところも多かったな。
結局最後は娘も救えず、賞金も手に入らなかったはずなのに
なんだか4人が友情で結ばれるような爽やかな幕切れ。いいんかいな(笑)
とまあ、激しいドンパチ、ぐじゃぐじゃの人間関係、ギラギラの復讐心などがあまりない
淡白ながら面白いマカロニ日本未公開作でありました(笑)