と、言うわけで「家族で観るには憚れる映画祭」を素晴らしい天気の今日、
個人的に賑々しく開催。観出したら止まらず4本も観ちゃったぜ。
最初は何百円かで中古屋で買っておいたこれ。
チーム★アメリカ/ワールドポリス Team America: World Police (2004)
監督:トレイ・パーカー 製作:パム・ブラディ トレイ・パーカー マット・ストーン
脚本: トレイ・パーカー マット・ストーン パム・ブラディ
音楽: ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
声の出演:トレイ・パーカー マット・ストーン他
公開当時一部で話題になったマリオネット・アクションコメディ。
「サウスパーク」の製作コンビ、トレイ・パーカーとマット・ストーンによる
破壊力抜群のパロディ映画でもある。
ブラッカイマーに代表される大味ドッカーン!アクション映画を
往年の「サンダーバード」のようなマリオネットでやるっていうだけで
物凄い手間暇かかるくだらないことなのに、よくぞまあ・・・の出来栄え。
そこにビンラディン(ホントに死んだのかいな?)から
隣国のバカ金をパロディ(っていうかそのまんま)悪役で出演させるわ
トレイ&マットが大嫌いな「俳優」をコケにしまくり
(アレック・ボールドウィンやショーン・ペンやスーザン・サランドンなどリベラル系の俳優多し)を
悪の手先にするかと思えば(ちなみにまっと・でぃもんだけは馬鹿扱い(笑))
この主人公たちが体現する「ワールドポリス」であるアメリカのテロ政策そのものもバカにしながら
右にも左にも偏らず全方向にNO!をつきつける・・・
というより「ば~か!」と笑い飛ばすアッパレな映画であった。
いやその潔さは予想以上。マイケル・ムーアも爆発させるなど
とにかくあらゆる「権威」をコケにするトレイ&マットって凄いわ。
悪の総帥・キムの雄姿。このあと歌う(笑)。
でもってミュージカル的音楽も秀逸。出動シーンに流れるトップガン的なテーマソングもアホだが、
誰も僕にかまってくれないとバカキムが歌う「I am so lonely」、
短時間で試練と成果を表現できて便利~と映画そのものを笑う「montage」などいちいち笑えて
挙句の果てに「パールハーバーは糞映画」ってねえ・・・たまんないす(笑)
それにしても体位そこまで見せるかのセックスシーンやら、
いつ果てるともしれない大量ゲロ吐きは笑ったなあ。
過激な人体(人形)損壊を人形にやらせ下ネタづくしの偉そうなセリフも満載で
R-18指定も深くうなづける表現ばかり。
とは言え、その細かい創りは拍手喝采もの。
セリフ回しや、カメラワークまでパロっているのを観てると
ああいう大作じみたアクション映画がいかにルーティンになっているか
未だに進歩がないかよくわかる、スレた映画好きにおすすめの一本でありました。
娘たちはおろか、かみさんとも観れないのみならず
これ見て笑ってる下品なおとーさんの姿もまた、やはり家族には見せられないのであった(笑)