3日にDjangoでガンマン、4日にテキチェンでホラーとDVDが続きましたが
昨日5日は子供の日。そんなに子供は観たがってませんでしたが(笑)久々の映画館へ。
スパイダーマン3観てきました。

監督: サム・ライミ
脚本: アルヴィン・サージェント
出演: トビー・マグワイア、キルステン・ダンスト、 ジェームズ・フランコ
トーマス・ヘイデン・チャーチ、 トファー・グレイス
アメコミの熱心なファンでもなかったのだけど、1作目をたまたま友人に付き合ってDVD購入、
サム・ライミらしさと、等身大ヒーローの描き方が気に入っちゃって2もDVD買ってしまいました。
で、やっと3作目は劇場にて。ロード・オブ・ザ・リングも同じく3作目だけ映画館で観たなあ(笑)
スパイダーマンの40年に渡る原作の歴史も良く知らないからキャラに深い思い入れもない分、
純粋に「映画として」だけで楽しめてるシリーズです。
今回は3人の敵役が出てくるということで、とっちらかっちゃうんじゃないかと
一抹の不安はありましたがさすがライミ、杞憂に終わりました。
それぞれのキャラの「物語」をきちっと見せた上で
しっかりと1、2を踏まえたスパイダーマンの「成長」の物語に仕上げてくれていました。
特にピーター=スパイダーマンの親友でもあるのに、
父の敵と彼を狙うハリー=ニューゴブリンとの絡みは良かったですねえ。
一緒に観たかみさんが「せっかくカッコ良くかけつけたのに・・・」とラストを悔しがっていましたが、
彼ら二人&MJの関係=物語が「青春時代の終わり」的苦い決着をみるのが凄く良かったです。
加えて、クロコダイルみたいなサンドマン。(原作とは設定が違うようなんだけど)
ピーターにしてみれば伯父の敵、しかし傍目から観て「極悪人」とも言いがたい彼との戦いが
これまたピーターを一回り成長させるストーリーになっていてGoodでした。
力を手に入れたものの驕りと傲慢。それぞれの背負う罪の意識。
相手を「理解」し、そして「許す」という次の高み。
立場を変え、相手を変えこの枠組みがピーターを取り巻き展開して
道を選び、進んでいくんだという、彼の独白に、なんか「大人になったなあ」って感じで
とりあえずの物語の終わりに相応しかったと思います。
ただ敵役が3人もいるが故にバトルがどうしても増えるし、加えてMJ関係のストーリーが多く、
「2」の電車でのオクトパスとの戦い後に、助かった乗客皆が
傷ついたスパイダーマンに手を差し伸べ、口に出さない感謝と親愛の気持ちを見せる
(個人的に大好きで グッと来たシーンっす)
ああいう「我らが隣人」スパイディと市民が関わるシーンがなかったのが唯一残念でした。
名誉市民受賞時にはなんだか調子こいちゃってましたからねえ(笑)
そのあとのブラック化=ワイルド化はアモンと合体した不動明を思い出したけど
道行くおねーちゃんに視線送るキメキメ具合ははいただけなかったすね(笑)
これでライミ監督では一回お休みになるのかな?
今回もフランス料理店の支配人で顔を出してた盟友ブルース・キャンベル、
(相変わらずの怪演!・・・一瞬ジョン・クリースかと思った(笑))
彼の姿を見るたびに学生時代からの友情なのか腐れ縁なのかわからないが
その関係性をおっさんになっても保っている二人に思わずニヤリとしてしまいました。
いいっすね。計算のない友人って。