連休終わってしまう憂鬱さに意識が行かぬよう・・・今日も映画!
ダニー・ザ・ドッグ DANNY THE DOG (2005 フランス/アメリカ)
監督:ルイ・レテリエ 製作:リュック・ベッソン、スティーヴ・チャスマン、ジェット・リー
脚本: リュック・ベッソン、ロバート・マーク・ケイメン
アクション演出:ユエン・ウーピン
出演: ジェット・リー、モーガン・フリーマン、 ボブ・ホスキンス、ケリー・コンドン
久々しっかりとジェット・リーの映画見ました(笑)。
実はジェット・リー映画は「キス・オブ・ザ・ドラゴン」とか「ロミオ・マスト・ダイ」とか、
どれがどれだか追いかけきれなくなってたのも事実でしたが(苦笑)、
そんな中、殺人マシーンの「犬」として育てられた男が、盲目のピアノ調律師との出会いを通し
人間性を取り戻していく・・・なんてプロットに興味を持ってかなり観たかった作品のひとつでした。
製作・脚本のリュック・ベッソン風味ってのはもう横に置いておいて、
ジェット・リーとモーガン・フリーマンという組み合わせがどんななのか・・・
ストーリー、アクション共々非常に気になったのも確かです。
結論から言えば、自分にとってはOK。当たりでした。
正直彼のどうしようもない華の無さってのが、「カッコイイヒーロー」や
「クールなタフガイ」を演じる度にどうも違和感があっただけに
サイボーグ演技が功を奏した「ターミネイター」のシュワルツネッガーみたいな感じで(笑)
ストーリーは、まあそうそうありそうな話ではないけど
ジェット・リーの社会性のない人物設定=たどたどしいような演技が、
モーガンの大らかな人間性、ボブ・ホプキンスの偏狭な身勝手さとヒステリックさと
うまくリズムが合ってて、違和感なくストーリーに入っていけました。
(それにしてもボブ・ホプキンス、こういう悪役もはまるとは思わなかったなあ。
それにしても不死身すぎるけど(笑))
もう一体幾つなのか知らないけどジェットがあんまり無垢な目をするんで
少々観ていて照れれしまうこともありましたが(笑)
「犬」の時のジェットの目及びアクションは狂気=凶器を感じさせる禍々しさで
自らの意志で戦いを拒否するようになってからは目に哀しみを湛え
アクションは相手を傷つけまいとテクニカルになる妙。
この辺りの呼吸が結構気持ちよかったすね。
ピアノという楽器がジェット=ダニーの心を動かし、記憶の底を引き出す鍵でもあり
調律師サムとヴィクトリアの二人との新しい生活=家族のきっかけになる
っていうのも多分に寓話的だけど気持ちの良いものでした。
あと「SPIRIT」も借りてあるんで、今度はジェット・リーの
凄いアクションに期待して見たいと思います。