名が売れても、長続きしない底の浅さ「誕生日はもう来ない」 | 流浪の民の囁き

流浪の民の囁き

映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

いつの間にかテレビメ・ディア受けのよい容貌で、たいした腕もない者がいっぱしの

論評を述べて、そして自らの経営に対しての批判に、反論するのはいいが、そこに

「自分の置かれている立場」を欠念しているらしい人物の「痛さ」はいかほどか・・・。


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バラエティー番組出演などでも有名なシェフの川越達也さん(40)が、
自身の経営するレストランが飲食店評価サイト「食べログ」で悪口を書かれた、としてキ

レている。
川越さんの店で出す飲料水が800円もして高すぎる、という内容だったようだ。川越さん

はいい水を出しているからこの値段になるのは当然で、年収300万円、400万円の人が

慣れない高級店に行き批判を書くのはおかしいと訴えた。
川越さんのインタビューが掲載されているのは2013年5月19日付で配信された雑誌「サ

イゾー」のウエブサイト。
「食べログ」のような評価サイトをどう思うかと質問され、「くだらないです」と即答。年収

300万円、 400万円の人が高級店に行って批判を書き込むこともあるが、そういう人たち

には高級店の企業努力や歴史がわからない。以前に自分の店が「水だけで800円も取

られた」と非難されたが、
「当たり前だよ!いい水出してるんだもん。1000円や1500円取るお店だってありますよ。
そういうお店に行ったことがないから『800円取られた』という感覚になるんですよ」と語

った。
川越さんのイタリアンレストランについて書かれている「食べログ」の投稿をみると、確

かに水に関する苦情が2件あった。
ある人はサービス料込みで一人8470円のコースを頼み、追加で800円の瓶ビールを

注文した。グラスワイン、 カクテルは1杯1200円だった。そして、料金を支払うときに仰

天したという。水の代金が800円と打ち込まれたからだ。
「ぶち切れました。いいんです、別に有料の水でもいいんです。あたしが必要で頼んだ

なら。 何も聞かず、勝手に入れて、結果二人呑まずに、で、800円かい?」
この水は食事の後にサーブされたものだという。
別の人は、 「お水を勧められたら800円とられるのでお断りしようねと望みましたが、気

がついたらお水がいれてありました。
領収書みたらやはりアクア800とありました。ここは日本ではなく外国のレストランだと

思いましょう」 と書いている。どうやら水の値段が高いというだけでなく、勝手に置いて

いき、料金を取ったということにも腹を立てているようだ。



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今回の川越さんのインタビュー内容についてネットでは、
「水で800円も取られたら文句言うわ」
「自分がどう感じたか書いてるだけなのに 、貧乏人に書き込む資格はないと一蹴する

のはどうなのか」 「水に800円出すことに何の問題も感じないくらい収入がある人たち

が美味しく食べてるところに、勝手に貧乏人の理屈を振りかざして入って来るな、って

言われてるんだよ」などといった意見が出ている。
しかし、なぜ高級レストランが飲み水の代金を徴収するのか不思議だと考えている人

は多い。 ファミレスや定食店などは水やお茶が無料で出てくる所が圧倒的に多いか

らだ。
ホテルやレストランのコンサルタントに話を聞いてみると、高いのはそれなりに理由の

あることだという見方だった。
「いいレストランは安全、安心なおいしい水を提供します。水道水をそのまま使うので

はなく、海外から水を輸入したり、
水道水をろ過するなどの設備が必要になり、そうしたコストが水の値段として付加さ

れるわけです」
またレストランによっては、サービス料を取らない代わりに水の値段にその分を上乗

せして高く販売するというところもある、 と説明する。


ジェイキャストニュース
http://www.j-cast.com/2013/06/14177332.html?p=all

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自身の経営方針が、「注文していなくても、水は有料」として明記してあれば、批判も

浴びようがなく、そこに「故意の押し付け」の飲み屋の「付け出し」なみのことをしている

からこそのものだろうし、まして年収云々とか抜かしていては、スポンサーに対する

冒涜になって来る。


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庶民的食べ物を金欲しさに宣伝する「高級店の経営者」では、口あんぐりである。

まして上のようなものも「広告に利用される顔」としては、余りにも幼稚すぎる経営理

念となって来る。

スポンサーにとって、「庶民感覚を失った広告塔」では、利用価値は皆無になって来る

騒動は、結局「自業自得」のなせる技である。


で、「自業自得」というストーリーと、その昔は名の残る作品もあるのに「弘法も筆の誤

り」的出来の作品になったものが「誕生日はもう来ない」という映画ではないか・・・。




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http://www.youtube.com/watch?v=OEalmOJsvM0

「誕生日はもう来ない」 八十一年公開作


主人公の女子高生の友人が次々と「失踪する」事件が勃発して・・・。

その友人達というのが自称金持ち軍団の変態揃いと、「エゴの凄そうな人々」だから、

場面はキテレツな趣味もふんだんに出て、その上主人公の妄想やらも絡まって、場面

展開は複雑怪奇で、サスペンスの度合いは「犯人は誰だ」からどんどん離れて、主人公

が記憶を甦らせて「自分の誕生日パーティーと友人のパーティが重なりとなって」に誰

ひとり来ないことで、憤懣を溜めた母がやけを起こして酒を飲みと、一種の成金の「悪趣

のいじめ」にはまった末の事故だが、失踪している友人は、すべて「誕生会に来なかった

人」をも思い出して、自分が無意識のうちに「殺害してしまった」のではとおののくのだが、

実際に凶行に及んでいるのを映像は映し出しているから、いくら展開が複雑でもと見てい

る人は、やっぱり主人公の妬みの心がとか理解しだすと、それがまたぐるりんと展開が変

わって、脳の手術後のカウンセラーとの対峙で、落ち着きを取り戻した主人公の記憶の回

想からバニックとなって、なんとカウンセラーも殺害と、無差別殺害に趣旨変えして、挙句

は誕生パーティーの時に不在だった父が、その娘の部屋の惨状を見て犯人と確信して、

別の部屋に移っていくと、そこには大きなテーブルを囲んで、これまでの犠牲者が揃って

いて、娘はバースディケーキと共に現れて、ケーキナイフで父をも殺害してしまう。

そこにシャワー室で死体だったり、忽然と消え去りの主人公の友人がテーブルにつっぶし

ていたのを、主人公が起こすと、それはなんと主人公という「びっくりな展開」で、双子だった

のかと思えば、争った際にマスクが取れてシャワー室からの消失したはずの友人が・・・。

その友人は、腹違いの姉であると告白して、主人公に成りすまして「その罪をなすりつける」

ために、これまでの殺害をしていたと、サスペンス的びっくり仰天な展開から、争った末に、

主人公に殺されるのだが、そこにその殺害の場面を見た人によって、これまでの殺害の

すべては主人公の犯行と見なされて、哀しい歌声と共に映画は終わると、なんとも後味の

悪さが増すものとなって、何なんだこれはと、気分も憂鬱になってしまった一遍・・・。


ただ成り金的付き合いは、エゴと悪趣味に傾注すると「エリート的思い上がり」に皮肉を

込めた醜悪な「性格」を見せる映像、そこらには「ニタリ」としてしまうのだが・・・。

ただとって点けたかの「錯綜展開」と、二転三転する思い上がった意識は、他人からみれ

ば笑いのつぼになる。



誕生日はもう来ない/メリッサ・スー・アンダーソン,グレン・フォード
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                        といったところで、またのお越しを・・・。