残虐もコミカルな展開にすれば・・・、「ブレインデッド」 | 流浪の民の囁き

流浪の民の囁き

映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

民主化運動の嵐が吹き荒れた「天安門事件」が、完璧に風化したかの中国で
香港での「巨大アヒル」が人気を得て、そこここに「ニセモノ登場」して
作者が訴訟云々だが、戦車をこれに変える画像は穏便な皮肉だったが・・・。

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中国各地にニセモノが続出したラバーダックの産みの親であるオランダ人アー
ティスト、フロレンタイン・ホフマン氏が「中国本土に出現したラバーダック
で、私の許しを得たものは1つもない」と怒りをあらわにしている。現在、
訴訟準備のために証拠を集めている段階だという。解放日報が伝えた。
香港のビクトリア港に今年5月、高さ16.5メートルの巨大アヒルが登場し、
瞬く間に中国全土で「巨大アヒルブーム」が巻き起こった。その後、これに
商業的価値を見出した中国本土の多くの都市で、ニセモノの巨大アヒルが出現。
これを知ったホフマン氏は「私の許しを得た者も、版権を買いたいと行ってき
た者もいない」と激怒した。
ホフマン氏は武漢の巨大アヒルを例にとり、「何の変哲もない普通のアヒル。
これをラバーダックだと宣伝しているが全くのニセモノだ。私は現在、証拠や
資料を集めている。彼らを訴えることになるだろう」と語った。
一方、ホフマン氏は香港でラバーダックの玩具や食品が勝手に作られているこ
とについては、怒りを感じていないようだ。

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最近、香港のホテルで“ラバーダックケーキ”を贈られたが、「面白いアイデ
ア。ネット上にもラバーダックをモチーフにした画像がたくさんある。
これは人気の高さを証明するものだ」と嬉しそうに話していたという。

:http://www.xinhua.jp/socioeconomy/photonews/348869/
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六月四日に向けて、以下のような画像合成がされたものがネットに登場して
それの削除を徹底した政府は、相当に過去の民主化弾圧の「虐殺」が知れ渡る
のを相当に恐れたのだろう・・・。

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実際の画像は以下のような「軍隊による人民弾圧」の構図で・・・。

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この後の惨劇は・・・、画像もあるのだが余りにもグロすぎて・・・。

で、この「惨劇の戦車対峙場面」の緊迫感も、少し手を加えれば微笑ましい
構図になって来るが、これの方がよりその時の弾圧の「ありか」を記憶させる
のには有効な方策であるかも・・・。

この一見コミカルという手法で「血みどろな惨劇」をグロさを強調していても
なぜか笑える下地を先に作っておけば、すんなりとほっとするメデタシ映画に
仕立て上げたのが「ブレインデツド」という、変態・エロ・グロオンパレード
でも楽しく鑑賞出来る?大量の血しぶき映画である。

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「ブレインデッド」 九十三年公開作

マザコン青年の恋は、異常な状況で成就していくさまを、大量の血しぶきと
グロすぎる造形とを、コミカルな演出で見ている人をぐいぐい引っ張って、
めでたく危機を乗り越えた二人は気持ちを通わせることになる。
と、内容はいたってないものだが、そこにマザコンの青年のやるときはやる
という気概も交えてだから、バッタばった芝刈り機の餌食にしていく「大量殺害」
の虐殺が爽快にさへ思えるという「ゾンビ退治」の映像がストレスも飛ばしていく
それにしても「造形のグロテスクさ」は際立っていて、それでいて「キモ可愛い」
とみられてしまうテンポ良い映像は、血しぶきの悲惨さを上手い具合にホラーの
違った見方としてエポックな作品になった。
有り触れたストーリーに、コミカルとウイットを演出すれば、映画の仕上がりは
監督手腕でこうも大量の血しぶき惨殺場面オンパレードでも、最後は爽快さを感じ
させてくれるのだから、やはり只者ではなかったと、改めて思える。
アクション映画のようなラストのラス・ポスとのスリリングな展開も良く、気持ち
悪くなりそうな血しぶきが、演出の妙で気持ちの暗さをすっかり忘れさせてくれる。

あの天安門の戦車に対峙する民主化の青年の構図が、アヒル対決に成り代わり、
この映画のコミカルさの「旨み」と相通じて思い出した次第である。


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                 といったところで、またのお越しを・・・。