アンチ・エイジングなる言葉が女性を中心に広がりを見せて、それに対する関連商品が
これでもかと販売されているが、「年齢を重ねた人格」よりは、「見た目の若さ」要は外見
でしか判断できぬ「洞察力」低下と、見た目のみに汲々とする「浅ましさ」のエゴが、旨み
のある商売となって・・・。
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ここ最近、“かたつむりコスメ”が大流行していた新大久保のコリアンタウン。いま韓国
ではどんなコスメが流行っているのか、次の注目成分は何か、『金薬局』の洪志英さん
(38)に聞くと、かたつむりの次に話題の2大動物コスメは、「蛇毒コスメ」と「蜂毒コスメ」
だという。
この蛇毒コスメとは、筋肉をマヒさせてしわを伸ばす蛇の毒に似た合成成分“シンエイク
”が配合されたコスメのこと。『塗るボトックス』ともいわれる。肌のターンオーバーを整え
る効果もあるもの。
そして、蜂毒コスメとは抗菌、抗炎症、傷治癒に優れたミツバチの毒が、大人ニキビや
肌トラブルを一掃。表皮にある肌細胞を
活性化させ、コラーゲンの生成を促すエイジング効果もあるものだという。
※女性セブン2011年10月27日号
http://www.news-postseven.com/archives/20111017_64996.html
2日午後1時40分ごろ、広島県廿日市市の極楽寺山で、広島市と同県廿日市市の10
代の女性4人が数百匹のスズメバチに襲われ、それぞれ数カ所を刺された。病院に搬
送されたが、いずれも軽傷。
同市消防本部によると、4人は18歳と19歳。登山中に、登山道脇の巣から突然出てき
た数百匹のスズメバチに襲われた。
2人の衣服にまとわりつき、身動きがとれなくなったため、残りの2人が携帯電話で119
番し、救助を待った。
駆けつけた消防署員のうち3人も救助中にハチに刺され、うち1人が病院に搬送された。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111002/dst11100220460014-n1.htm
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連日「スズメバチ」に対する危険性をテレビ・メディアで報じたり、そしてそのコマーシャ
ルは「アンチ・エージング」関連の商品とかで、見事なまでのコラボにニヤ付いてしまうが
抗老化とかの「自然摂理」に対抗するのは「不老不死」のそれと変わらず「人間の傲慢な
悪あがき」と見えてしまうが・・・。
もっとも日本の女性誌の「かの国」コスメものは、実証されているものでないものでも、ど
んどん記事として取上げ、「浅ましいまでの売文屋」ぶりを発揮しているものだが、ヨタネ
タに騙される女性もいそうで怖いものがある。
で、アンチ・エージングとは、以下のような解説もある。
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抗老化医学
年をとるデメリットに対抗するのが抗老化医学である。「加齢」とは年を重ねる事、即ち年
々1歳1歳年をとるという事実を指し、これに逆らうことは出来ない。また日本語の加齢は
悪い意味でなく、年を経ることのプラス面を表すものとされる(参考「熟成」)。
「老化」とは「加齢」により生じるマイナス面を表す言葉であり、年をとることによって起こり
うる負の現象(=病的状態や病気につながる状態等)がすなわち老化である(しわ、しみ、
動脈硬化等)。したがって1歳1歳年をとる「加齢」は防げないが老化を遅らせたりあるいは
逆行させる事は可能であり、これを行う医学の総称がアンチ・エージング(アンチ・エイジ
ング)医学=抗老化医学である。(後略)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8A%97%E8%80%81%E5%8C%96%E5%8C%BB
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老化防止と共に、常に若々しく他から見られていたいという願望は、大げさに言えば病ん
で行く精神の荒廃とも取れるのだが、それでも「若いまま」は、女性の憧れなのかも・・・。
で、上の「スズメバチ」の危険性と「アンチ・エージング」のあがきのために、自分のエゴの
人格が外見にも現れ、異常なホラーとなったものが「蜂女の実験室」となりそう。
http://www.youtube.com/watch?v=-iQ1nYkLODo
「蜂女の実験室」 五十九年未公開作
女社長のワンマン会社は、社長のカバーガールでのコマーシャルで業績を伸ばしてき
たが、よる年波には勝てず「年々コスメの売り上げ減少」に悩んでいた。
勿論、若いモデルを採用すればそれで済むのだが、そこには女性の「永遠の若き肌」と
それを賞賛してくれる視線が忘れられない、自分の老いを認めたくない性格も手伝って
しゃにむにカバーガールに固執してしまうから、役員からも痛烈な言葉が出てくる。
そんな悩みを持つ女社長の下に、怪しげな研究をする博士の甘言が届く・・・。
その博士の研究ではスズメバチのエキスから取った薬液で、ネズミが若返りのように
一挙に小さくなった。
それを見た女社長は、若返りの妙薬に狂喜乱舞してしまう。
そして人体実験はまだのそれをこっそり使ってみたところ・・・。
最初は目を見張る肌の輝きを取り戻したが、それの浸透と共に自分自身への変化が
巻き起こる・・・。
って、まともな書き方をすれば、とんだシュールなものとなるが、これがまぁ、ロジャー
・コーマンものだから、哀しき「蜂女」の容姿は画像のような仮面だし、その前に「ネコ」
もやられて変なポチが背中にあると、そして「スズメバチ」の攻撃的性格が乗り移り、
人間を襲うも、ネコは悲しいかな簡単に首を折られて焼却炉へと放り込まれてしまう。
そして蜂女になってしまう女社長はといえば、日々頭痛に悩まされ、それが変身のそれ
とは気付かず、ってなことで部下は「蜂女」と「女社長」が結びつかないから、研究所の
惨状と博士の打ち明けから「女社長」と「蜂女」が結びつく・・・。
自分と同じ境遇にしてやろうと自分の秘書にも、あの妙薬をと思い立つ「女社長」と部下
が、勿論部下の役員といい仲の秘書を守ろうと争いになる・・・。
やがて「蜂女」と化した「女社長」は、誤って窓から落下してしまう。
そして溶け出す人体からは、悲しそうに「ミツバチ」が飛び去っていく・・・。
って、スズメバチはどこに行った?の見ている人の疑問は置き去りのまま「エンド」マー
クとなり、一件落着・・・。
という、ドライビング・シアター的な「オチ」だが、それまでの会社の軋轢や女社長の願望
と研究者の野心とかの「ドラマ」は、今にも通じる趣はあった・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=0PkIp-qxxYU&feature=related
「フェイス」 九十五年未公開作
で、上のリメイク作は、よりコンピューター・グラフッックを駆使して「変身場面」
に金をかけて、ホラーらしさには力が入っているが、設定はそのままだから、
変身の見事なそれだけで、後は「女性の若さへのあくなき願望」と虚栄心には
震撼させれる・・・。
また「女社長」の容姿の「高慢ちき」な態度も、それをより強調しているようで
若さに拘りすぎる女性の虚栄心は、年月が流れた割にはそれ程変化はない。
いや今ではこれらの妙薬に「整形」という「人造」が加わったから、より外見と
内心の格差は広がったかもしれない。
何しろテレビメ・メディアは「整形」に対する罪悪感を取り除くのに傾注しているし
外見だけの評価が、テレビ的にはそれで良しとなって来るから、コスメをはじめ
美に対する欲求を「商業主義」的対応で良しと、人格への歪みは考慮せずの
「仮面人間」「人造人間」がテレビ・メディアで跋扈することになる・・・。
勿論、「人造人間」に違和感のない人には「皆、同じ顔に見える」タレント・グループ
も受け入れられるだろうけど・・・。
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といったとこで、またのお越しを・・・。