時代は変わるか・・・、「日本の悪霊」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

一テレビ・メディアの悪行なのだが、そこは「公共の電波」のよりどころなだ
けに「商業主義」だけでは割り切れぬものがある。
だけに「糾弾デモ」は起こるべきして起こった「自業自得」の批判だが、流石
「斜め上」の思考法しかない「かの国」では、なんともな論理が展開されて、
読んでいて「嘲笑」が起こってしまう。
さて「哀れなのは、踊らされる者か、はたまた抗議を挙行した人なのか」
商業主義と全体主義に凝り固まった「恥の文化」のない人々の発言を・・・。

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フジテレビ韓流ごり押し抗議デモ 韓国メディアは「効果はゼロ」と批判

[2011.08.22 17:30:08] by 朴 美奈 category

フジテレビの韓流偏向報道に対する抗議活動が、8月21日午後1時からお台場
で行われた。抗議活動は俳優・高岡蒼甫のフジテレビに対する韓流偏向報道
への批判に端を発するもので、2回目となった今回のデモには約6000人が参
加。7日に行われた前回よりもはるかに大規模なものになった。
抗議活動については韓国も高く注目しており、各メディアが報じているほか、
ネットユーザーたちもさまざまな反応を示している。
◆韓国メディア「デモの効果はゼロに近い」
韓国でもっとも早く報じたのはYTN。「日本フジTV前でまた韓流反対デモ」
といったタイトルの記事で、フジテレビの“韓流偏重”に反対するデモが起
きたことを伝えた。記事では、フジテレビが週に40時間以上韓国ドラマを放
送していることや、これに不満を持った人びとがデモに参加したことなどを
紹介。集団には、君が代を歌ったり「天皇万歳」を叫ぶ人もいたとし、一部
右翼的な勢力が加担していたと伝えた。
東亜日報、スポーツ京郷、亜州経済などは、J-CASTニュースなどの記事を
引用しながら速報し、デモ集団がフジテレビ前で「私たちは韓国ドラマを見
たくない」、「フジテレビは韓流を強要するな」などと叫びながら行進した
と伝えた。
さらに、翌22日付け記事になると、デモに対する論評記事が続々と登場。
YTNは「露骨な嫌韓感情」と指摘し、フジテレビの視聴拒否やスポンサーの
不買運動が行われているものの、7日の視聴率はむしろ上がるという珍現象
が起きたと紹介。今回行われたデモの効果はわずかだとの見方を示し、
「国境を超えた文化的な時代に、彼らの成熟していない行動は日本にどのよ
うな形で跳ね返るのか」と痛烈に批判した。
アジア経済も、「今回のデモは事実上効果はゼロに近い」とデモに冷ややか
な視線を送ったほか、MBCニュースは「日本社会の排他性と右傾化が強くな
るほど、韓流に対する攻撃は続くだろう」と今後の韓流ブームを憂慮した。

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◆韓国ネットユーザーたちはどう見た?

では、日本の動きに敏感な韓国ネットユーザーたちは、今回の抗議活動を
どう見たのだろうか?
ネットに寄せられたコメントを一部紹介したいと思う。

「韓流が見たくないなら見なきゃいいこと。逆に韓国で日流を起こせばい
いじゃないか」
「無能さを全世界に晒しているだけ」
「日本の未来が心配だ」
「日本人ひとりひとりは礼儀正しく市民意識も高いが、団体になると理性
を失うのはなぜだろう?」
「このグローバル時代に反韓流デモだなんて」
「韓流は世界的なブーム。それを知らない日本はバカだな!」
「なぜこんなにも日本は排他的なのか」
「日本人全員が韓流好きでないのは当然のこと」
「日本が韓国を無視できないくらい、韓国は国力を付ける必要がある」
「自国にはない文化が流行するもんだ」
「見なきゃいいのにデモまでするなんて。」
「日本人にもいろいろいる。デモは一部の人たちの考えが表出したものだ
けど、主旨を見ると少し特殊な気がする」
韓国のポータルサイトでは、21日夜の検索ランキングに「日本 デモ」が上
位に浮上。現在も関連ニュースが続々と掲載されており、日本国内で発生
したデモが今後韓流ブームにどのようなかたちで影響を与えるのか注目し
ているようだ。

▽ソース:ガジェット通信
http://getnews.jp/archives/137013
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どだい「歴史」のなさは、至るところに出て「顰蹙」ものなのに、「鏡を見
る余裕」のない人々は、攻撃には大声での防御とか、一歩引けば「分かりそ
うな案件」でも、過去はふり返らず、利用するだけ」の人々は、何とかは死
ぬまで・・・、の例えどおり・・・。

で、日本の「学生運動」の頃をふり返れば、今回の騒動もまた見えてくる。
時は「左翼思想」華やかし頃、左翼思想の「行き詰まり」を感じ取った人々
は、その幻想が理想であるけれども、破壊と人的攻撃では「立ち行かなくな
る」を感じ取り、どんどん運動も衰退して・・・。
その頃、挫折感とも喪失感とも、あるいは「理想のありか」としたのが、岡
林信康の「私達の望むものは」という歌だった・・・。
その岡林が嬉々としてスクリーンに出でて歌いまくったのが「日本の悪霊」
である。


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「日本の悪霊」 七十年公開作

高橋和巳でよかったと思うが、自分自身の「左翼思想の総括」的小説を映画化
したものだが、そこはアートシアターの低予算だから、小ネタにまとめて笑い
を取る手法も取り入れて、一般的な対立構図に当てはめようとして「ごった煮」
的もろもろの人々を登場させて・・・。
刑事とヤクザという対立を際立たせるのに、そっくりな人物がいて「入れ替え」
て対立した者の見方によって、ものごとの解決へと導く・・・。
「我が心石にあらず」などの著作もある当時としては人気になった作家ものは、
脚本でどこか柔らかし杉のものへと変貌・・・。
そこに出て歌いまくる岡林信康も、小ネタ的笑いを取りと「喪失・脱力」しか
かった「革命運動」のあだ花に・・・。
ただ二人役の演技をする性格俳優の佐藤慶の妙にすれた感覚は、曖昧となって
いく他者と自分というものを旨く表現していて、それなりに見ることは出来る。
そしてこの映画は、やはりというか歌に比重がかかり、歌によって世相とリンク
したようなところも、特にラストに流れるものが・・・。



「私達の望むものは」 岡林信康

で、当時と今での世相が、体制対庶民という構図とすれば、良く似ている。
違うのは「醜い商業主義の蔓延に対する義憤」という左翼思想の革命ではない点
巨大なテレビ・メディアによる「印象操作・偏向報道」に対する憤懣を庶民
は良しとしない。だから立ち上がって「声を高らかに・・・」とみれば、まさ
に「サークルゲーム」ではないが、時代は巡る・・・。
と、かの国ではすべての共産思想は、「朝鮮戦争」で虐殺の憂き目だから、根
も生えていないだろうから、共感出来ぬものだろうが・・・。

$流浪の民の囁き

こういった当たり前の原則を訴えたいだけであり、それが日本人の
「私たちが望むものは」になって来るのだが、あちらは「上下」しかなく、左右
はないらしいのに、偏狭のナショナリズムを何とかしろと、立ち上がる人はいな
いのだろうか・・・、もっともいたら「生きてゆけぬ狭い世界」だろうけど・・・。



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Amazon.co.jp         といったところで、またのお越しを・・・。