民主党首選もやっと終わったが、そこには程度の低い議員の姿が露わとなり、国会議
員も、そして動向を伝えるマスコミも著しい「劣化」が、日本国民をうんざりさせただけ
の期間ではなかったか・・・。
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8月末からテレビや週刊誌は、民主党代表選の話題一色となった。
果たして視聴者や読者の心はつかめたのか-。
《菅vs小沢・揺れ動く新人議員》《“女房”が語る代表選》。
新聞の番組欄には、ワイドショーのこんなタイトルが連日並んだ。
14日午後、NHKは今場所から再開した相撲中継を教育に追いやって代表選を中継。
フジ系は臨時に「FNN報道特別番組」を組んだ。
「情報ライブ ミヤネ屋」=日テレ系=は、押尾学被告の求刑を押しのけて、
2時間丸々代表選で番組を組んだ。渡辺哲哉プロデューサーは「実力者同士のガチン
コ対決になり、国民の関心も制作者サイドの関心も高まった」。ただ、視聴率に関して
は「代表選で上がったという認識はない」とも。
テレ朝系では代表選期間中、「主婦層に人気がない」と言われる小沢氏が朝のワイド
ショーに登場する一幕もあった。
TBSは14日、代表選を動画サイト「Ustream(ユーストリーム)」で生放送。
視聴者の実質数を示すユニークユーザー(UU)数が27万人を超え、
アジアで事業展開するユーストリーム・アジア社で過去最高の記録となった。
毎週代表選をトップ記事で伝えた「週刊文春」の島田真編集長は「国の命運を左右す
る選挙で接戦が予想されたので紙面を割く価値があった」。9月16日号で《小沢一郎
と青木愛「京都の密会映像」》と打つと、ライバル「週刊新潮」も同日号で《「青木愛」と
小沢一郎「政策秘書」が過ごした「水戸の夜」》との記事を掲載し話題となった。
ただ、部数について島田編集長は「通常と同じ」。新潮社関係者も「微増したが、期待
したほどではなかった」と渋い顔だ。
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100914/biz1009142223026-n1.htm
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程度問題を越えて、街頭でのパフォーマンスでも「顰蹙」の一団が跋扈して、民主党員
の素行の悪さも垣間見られ、そして何よりな「風見鶏」と「独裁制」を強いる醜さのまして
や「これからの日本の姿」への言及の出来ない最高リーダー選びとは、劣化してしまっ
た議員の素養のなさと、マスコミの「売らんがための記事の印象操作」臭さに、民主党
の「幻想」にうんざりしている国民にとっては、すべての点で「劣化」した一人々を眺め
ていた思いだろう・・・。
で、劣化といえばリメイク作のそれが映画では、頻繁に起こり映画の質を貶める、ある
いは映画ファンを遠ざける作用をしているようである・・・。
その中に、ゴシック・ホラーとして「偏執狂」の人物を捉えて、その対象物が「蝋人形」
という本物そっくりに拘りすぎた人物の「狂気の沙汰」を描いた往年のものが、単なる
呼び文句化して、「残虐に見せる」直接的な映像表現のみに拘ると、とんだまがい物
が出来るという作品があった。それが「蝋人形の館」である。
http://www.youtube.com/watch?v=-DnFKwVcM10
「蝋人形の館」 〇五年公開作
これがリメイク作として見ていると、だんだん腹立たしくなってきて、何度もデッキを止
めては、気を取り直してやっと見終えた。
大概リメイク作品は、どうしても前作のイメージからの脱却が主題になり、雰囲気を再
現するのも難しくなる。
で、リメイク作のものとして勘違いしていたのを、ネットで調べて判明した。
てっきり「地獄の蝋人形」という題名だと思いこんで、その名でエントリーも下書きしてい
たのだが、それが「デビルスゾーン」というあれまな題名だったのに驚いたが、それでも
恥かかなくて済んだとは思ったが、それではなく、「肉の蝋人形」のリメイクだったらしい
のに、更に驚いた。
まぁ、勝手にリメイクだなんだはいいとして、殺戮にも「何かの目的」があるものと、単な
る「衝動殺人」を惨たらしく見せるやつとでは、なんだか「恐さ」において武力のみでない
精神的圧迫、言うなれば「精神分裂」やら「カルト的思い込み」の爆発としての、あるいは
「美の間違った感覚」とかが根底にないと、グロテスクなホラーとしての側面しか記憶に
残らなくなる。この作品、そのまんま「グロテスクなスリリングさ」のみのもので、疲れるこ
とおびただしい・・・。
何よりパリス・ヒルトンだもの、映画に出られて「良かったね」の哀れみと大根ぶりには
「殺され方」工夫の演出のみの貢献。
何より「双子」のくだりでは・・・。
ご覧のサービスショットもあるのだが、ここまでの道程にいささか不具合が続き、とい
うか設定上の人物関係が軽薄で、怖い場面を作り出すのみに傾注してしまったため、
キャラクターの絞込みが希薄すぎて、兄弟に違和感ありありで、それが後半決死の
戦いを繰り広げる展開には、アメリカ型「ステレオタイプ」的典型を見る思いがする。
それがすべての設定の小技を「チャラ」にしてしまって、上映中の「ジェーンに何が
起こったか」のものも、全くにやりと出来ない「お粗末さ」が漂う。
もっともホラーに「気品」「品格」を求めていない、単にむごたらしい人間の殺され方
を愛好する人にとっては、「こまけぇことは、いいんだよ」、色とグロとチープスリルが
映画に求められるものといわれれば、「はい、その通り、ラストの三人兄弟」に、ひね
た笑いが起こり、「めでたし・めでたし」でしたになって来る。
にしても、強引な田舎設定と、都会の渋滞から、さっと戻れる田舎、まして映画館もあ
る田舎が、警察の存在が全くない場所って、アメリカに存在するのか。
ラストの「とろける蝋人形の館」、力の入った特撮が「強度的にありえんだろう」となって、
最後まで、ため息が漏れるリメイク作と、酷評に繋がった・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=RjlvGsPBx00&feature=related
「肉の蝋人形」 五十四年公開作
こちらのリメイク作は、怪優のプライスの存在感が物語をぐいぐい「偏執狂」の
人物の「狂気」を映像に込めて、上の惨殺恐怖と違う「人間狂気」のそれを良く
現している。
何にこだわりがあり、そのためならすべてをささげる「偏執」ぶりが、映像の軽さ
と違って、内面のさらけ出し、「蠟人形の緻密さ」が逆に怖さを感じさせる。
それは主人公の動かぬ「蝋人形」に宿っていると見るから・・・。
もっともそこはテイストに、安っぽさが浮き上がり「マッド・ドクター」のそれが定例
化しているので、今見ても「笑いは起こる」ものだが・・・。
にしても作品のテイストはリメイクにも、存分に生かされていて、人間の「偏執」する
ものの狂気は、正統派な「怖さ」を滲ませている。
のちの「うぅん、マンダム」の男っぽさも、この頃は忠実な「障害者役」をこなして
それでも「ケンカ」は強く、と後の片鱗を垣間見せる。
って、懐かしい人物として、名が売れる前の作品は、「消し去りたい過去」かも・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=kz-isuNeUto
「肉の蝋人形」 三十三年公開作
元作のものだが、未見につき・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=cjZf77O3w8Q
「デビルスゾーン」 七十九年公開作
勘違いしていた「蝋人形の館」の元作と思い込んだものがこれで、若者の田舎への
道での迷子から「蝋人形館」、そしてそれからの惨劇とプロットはこちらの方が似て
いると思うのだが・・・。
ただし、今見てしまってはその特撮もチンケだし、設定も「超能力」がホラーに馴染
まない「殺戮方法の見せ方」のホラーファンには、手法的に批判も出たものだが、
自分で惨殺した「妻と弟」への贖罪が、激しい自己嫌悪を生み「それによって超能力」
を見出した、そして直接的な殺戮もなく、恐怖による「心不全」やら「誤って事故による
死」とか、相手に与える恐怖心が「死につながる」という手法は、行き過ぎた殺戮方法
のみになってしまったホラーの映像とは一線を画してなかなかに面白いものなっていた。
主人公の「偏執狂」の館長にチャック・コナーズが扮していて、精神分裂気味の役を
大男が女々しく演じるのは、前作「マットボンバー」のキャラクターと同一で、なかなかに
味わいのある役作りだった。
そして何より、この映画の主役は「マネキン」であり、ブサイクなつくりのものがより製作
者の性格のゆがみを表現しているようで、恐くはないが不気味である。
http://www.youtube.com/watch?v=vnch4N8RREY
「肉の蠟人形」 九十七年公開作
こちらの作品はいかにもイタリア製といっていい、エロ・グロオンパレードのもので、
〇五年作よりは、リメイクらしいものとなっている。
書き疲れたので、この辺で中途半端にお仕舞いに・・・。
温度差に「気力」を奪われたようである・・・、と、民主党の「大変な事態」が起こらず、
すこしばっかり気落ちして・・・、弁解がましくこの辺で・・・。
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- Amazon.co.jp といったところで、またのお越しを・・・。