地球市民政権が惑わす自国経済力と祖国愛「提督の戦艦」 | 流浪の民の囁き

流浪の民の囁き

映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

どこまでも経済オンチの政権は、内向き理論の政策しか立案できず、経済力の保持と

成長性にはとんと無能力をさらけ出して、そしてどこか「ぶっ飛んでいる専門家」と呼ば

れる似非知識人の「甘言」には、赤子の如く耳を貸す。

そして「無責任体質」だから、それが予想される「未来予想図」は描けないで、

国民はますます混乱と祖国としての「士気」を低下させていく。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★【スクープ】政府「法人税ゼロ」検討
成長戦略で外資の参入促進、シンガポール並み優遇に

政府が6月にまとめる成長戦略の目玉として、新たに日本に進出する外国企業を対象
に、法人税を大幅に減免する外資導入促進策を検討していることが明らかになった。
日本の法人税率は主要国で最も高い水準にあり、日本企業の国際競争力を減殺するだ
けでなく、日本市場に進出するチャンスをうかがう外国企業にとっては最大の参入障壁
となり、日本経済が閉鎖的と批判される要因ともなっていた。
鳩山由紀夫首相は日本企業の法人税負担も軽減する方針を示しており、自民党政権下
では手が付かなかった法人税改革が進む機運が高まってきた。

アジア地域本部や研究開発拠点が対象

政府が今回、法人税減免の対象と想定しているのは、国境を越えて活動する多国籍企
業が、アジア域内の拠点を日本に新設するケースだ。「日本のアジア拠点化」を旗印
に、海外、特にアジアの新興市場の活力を取り込むことで、日本経済の新たな競争力の
核となりうる企業を積極的に誘致する考えだ。
米欧企業がアジアのビジネスを統括する地域本部を置く場合や、研究開発(R&D)を
担う研究拠点を設ける場合は、国や自治体が法人課税の減免を柱に、さまざまな恩典で
対日進出を支援する新法を作り、来年の通常国会に提出する。5~10年程度の時限措置
とし、なるべく早く成果が上がることを目指す方針だ。
目玉となる法人課税の減免は、最大で100%免除とする。企業との個別協議で法人税
率を0~10%に減免しているシンガポールなどとの対抗上、大幅な減免が必要と見ている。
経済産業省の調べによると、主要企業の法人課税負担率(2006~08会計年度平均、連
結ベース)は日本が39.2%でダントツに高く、米国、フランス、英国、ドイツは30%前
後。台湾、シンガポールにいたっては13%台と、日本の3分の1程度だ。
(続く)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100421/214113/
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

これを書いているのが、「日経」という経済専門のはずのトンデモ新聞社だが、これがまた

国力とか国益には無沈着の「多国籍報道機関」を目指す「化け物」化しているから、あちら

でうんたらこちらでうんたら、では日本的経営とはその個性はいかに?、となれば口ごもり、

あっちを見習え、こっちもいいぞ、だったら「てめえでやれや」と恫喝されると、前言撤回

てな具合に、なんとも「売れて食えりゃ、それでいい」と、マスコミの体質を顕著に示してい

るのだがねそれに輪を掛ける政権は、そうだグローバルだ、新しい方策を・・・。

と報道通りに「単純な頭脳」でね税収落ち込みなど全く顧みない政策にまい進し、国民が

疲弊しようが、外国にはいい顔したい、稀に見る「ノータリン」な者達が、企業論理を蔑ろに

して、呆れた考えを披瀝、それをさも得意げに「スクープ」だと、大笑いしてしまう。

で、この国力を殺ぐといえば、国民目線でない「イデオロギー」のみで、革命を遂行しその

後長らく経済が低迷して、今ではやっと資源大国としてそれなりな国力を維持できた国に

ロシアがあるが、その変革の狭間で「犠牲」になった国民は、祖国愛があったか・・・。

帝政ロシアから「共産主義」への変革は、国民に何を強いたか、一人の男の奮闘を通し

て、体制の変革が一部の者の思い上がった権力闘争となり、大多数の国民は辛酸をな

めねばならない結果が待ち受けて・・・、という変革の体制側の一方を描いていたのが、

この「提督の戦艦」である。


流浪の民の囁き


http://www.youtube.com/watch?v=CjKHYENLThw&feature=related

「提督の軍艦」 〇八年製作

とても惜しい映画である。

脚本がもうちょっと練れていれば、いや主人公を「提督」の副官にして、その人間の

目を通した物語にした方が、より訴えかけてくるものになったのでは・・・。

史実にある人物を描いて、それが感動を呼ぶものには、それなりの配役はあるのだが、

そこに「恋愛」、それも不倫を持ってくると、どうにも陳腐な物語の出来上がりになって

しまって、折角の特撮の戦闘シーンき、かすんでしまう。

ましてヒロインは若くセクシーでとても魅力的で、なんだか「生死をかけた究極の内戦」

の悲劇的展開からずれていると、折角副官の上司に従い運命を共にする気概からす

れば・・・。


流浪の民の囁き


白い場面の戦闘には、悲壮感が漂い赤軍「共産党革命軍」との内戦での印象的な

ものとして、従軍看護婦が自国民同士の争いに憤りを覚えて、戦闘の最前線に飛び

出してしまい、命を落とす場面が出てくる。

そして撃った方は「女を撃ってしまった動揺」かたや「従軍看護婦」を失った怒りが、

肉弾戦を強行させ、圧倒的不利をひっくり返す・・・。

このシーンはそこにイデオロギーもなけば、戦闘の優劣もない感情の激高と負い目

の差が勝敗を分けているを物語っている。

で、映画自体は折角の特撮や戦闘シーンの良さを、恋愛を絡めることで陳腐な歴史劇

に貶めているが、これが提督でなく副官の物語とすれば、下のような魅力的な女性の

数奇な運命もより納得するものになったように思う。

ただ、それでも帝政ロシアから社会主義国への変革とその後を思えば、労働者という

怠け者となってしまい、社会主義という一見理想的な主義主張が裏を返せば、誰も努

力しない「他人頼み」の悪い意味での「もたれあい社会」・・・。

もっともそんな中でも魅力的女性の存在は目を引く。



流浪の民の囁き


折角の逸材も脚本の練り足りなさが、単にけなげな女性から傲慢で自分勝手

なふりまわし、そして耐え忍ぶ思想に関係ない「愛のありか」として描きたくとも

それが映像に反映されねば、ピンボケな女性像となってしまい・・・。



流浪の民の囁き

彫りの深い理知的な顔立ちに、魅力的な女性は映画の華ではある。

惜しむらくは、内容がもう少し女性に寄り添った変革に生きた女性と

いう所に行き着いていないものだった・・・。


にしても、変革の時、自分のプライドが変革を受け入れるか否かを

鮮明にする生き方には、人間の矜持がありとなり、生き様は「ブレ」ない分

すがすがしいとなる。

そんなところを報道機関に求めても、無理な相談ではあるが・・・。


提督の戦艦 [DVD]/コンスタンチン・ハベンスキー,エリザヴェータ・ボヤルスカヤ,セルゲイ・ベズラコフ
¥3,990
Amazon.co.jp                      といったところで、またのお越しを・・・。