チープさがほんのり香り「アタック・オブ・ザなになに」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

参議院選挙が終り、結果は政権与党の「大敗」で、「よじれ国会」と相成ってしまったらし

いが、得票分析なるものがあったので、それを読んでみると・・・。


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★得票分析 民主、全世代でトップ みんな30~60代、自民上回る

二十四人が五議席を争った東京選挙区で、民主は蓮舫さんが党派を超えた圧倒的な

得票で独走、小川さんも党支持層を固めてダブル当選を決めた。同じく二人擁立した

自民は、全国では復調したものの東京では得票率が落ち、中川さん一人の当選が精

いっぱい。公明竹谷さんは手堅い組織戦で混戦を抜け出し、みんな松田さんは「支持

政党なし層」の後押しで最終議席に滑り込んだ。
一方、支持なし層への浸透を狙った共産小池さんは得票を伸ばせなかった。

◆出口調査
蓮舫さんには支持政党なし層32%のほか、自民支持層9%、共産支持層5%も投票

しており、民主支持層以外からの票も重ねた。小川さんに投票した支持政党なし層は

9%。都連の全面支援を受けた中川さんには、自民支持層の49%が投票。落選した東

海さんへの投票は21%にとどまった。
支持政党なし層も中川さん7%に対して、東海さんに投票したのは3%で、中川さんが

現職の強みを発揮する一方、東海さんは知名度不足に泣いた。
最終議席に滑り込んだ松田さんには、みんな支持層の73%が投票、支持政党なし層

の投票は16%だった。
自民支持層6%、国民新支持層10%、たちあがれ支持層13%も投票しており、保守

層の受け皿にもなった。
竹谷さんは公明支持層の97%を固めた。次点で落選した小池さんは共産支持層の九

割を固めたものの、それ以外への浸透が弱かった。
比例代表では、35%が民主に投票し、最多。続いて自民に20%、みんなには16%が

投票した。年代別でも、全年代で民主への投票が最も多かった。みんなは、三十代か

ら六十代までで自民の投票を上回った。

東京新聞

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20100713/CK2010071302000058.html

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地方紙の「東京新聞」だから、東京の結果分析を行っている訳だが、投票率が書いて

ないから、どこか数字的な信憑性に疑問符がついてしまう。

投票のうちの何パーセントは分かるのだが、それが有権者総数に対する数値からする

と、数字の占める割合はぐっと下がってくる。

さすれば、信任された云々とかどこが一番とかが、何の意味もないものになるのだが

そこら辺には言及はなく、投票した人の多くが政権与党を押したが結論。

これまで政府をかなり叩いた印象のある報道機関としては、ここで終りにする書き方で

は、公正・公平の観点からすれば、あまりにも「安上がりな書き方」という見方も出来る。

ここは「政治不信」を念頭におけば、なぜ投票率が八割を超えないのか、これでは「真

の選挙投票」と言い難いとか、普段の口調を再現させて、選挙行動にイチャモンをつけ

る気概が欲しいところである。

とまぁ、所詮「便所の落書き」程度のチープさが見て取れれば、それに見合った映画の

紹介が、日本の大部分の報道機関にお似合いだろう・・・。

ということで、映画のチープさ加減といえば、勿論多々あるが「アタックうんぬん」を上げ

れば誰でも納得する・・・。


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http://www.youtube.com/watch?v=ek43qsMoiUw&feature=related

「吸血怪獣ヒルゴン猛襲」 五十九年公開作


ヒルゴンの命名は凄い・・・。というだけで、造形の滑稽さはとても恐怖を呼びはしない

で、どちらかといえば、ゴムを抱いて一人遊びに興じる人間の水遊びを戦いと評して

見せられると・・・。唖然・・・。


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それでも熱演する男優には、拍手を送る。

いかに生きていて凶暴な巨大なヒルとの死闘を演じ切れるか・・・。


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それにしても面白いのは、若い男と浮気する女房とかの設定に、巨大ヒルが絡み

銃をぶっ放す旦那には、女を満足させられない男の苛立ちと、性に奔放な女という

現代でもありそうな諍いの類いに、吸う、吸い盗られるヒル・・・、と、裏読みすると、

閉塞感が詰まった酒場のシーンもエロ的要素に恐怖が解放への道しるべ・・・。

な、訳ないが、ヒルが直立不動で「ヨチヨチ」歩くのは、意図して赤ん坊とすれば、

本能的に成長に欠かせぬ「吸う行為」が、とってもエロチック・・・。

だめだ、妄想を膨らませると、滑稽な造形が「愛しい」存在となってきてしまう・・・。



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で、気になるのが出ている女優さん、この浮気性な妻役の人、これ以外に

「妖怪巨大女」でも主人公の旦那とうまくやる浮気相手として、そもそもの原因が

こちらにあってで、欲求不満とか誘惑する女とか、キャラクターが固定化しそう

とかの心配も、どちらかといえば色物映画では、美貌も宝の持ち腐れだったか・・・。



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http://www.youtube.com/watch?v=F5QFbuHNdBs&feature=related

「吸血 巨大ヒル襲来」 〇八年製作


リメイクする作品かはどうでもいいが、緊迫感もなければ、何より笑いのインパクトも

なくなった造形では、見ていて辛い・・・、もとい腹立たしさを感じてしまう。

退屈な映画を撮るその製作者側の根性には、恐れ入るが・・・。

それにしてもビデオパッケージでは、お色気がありそうな雰囲気で、あちらの好きもの

も、見ているうちに怒り出す類いではないか、やはり内容に合わない「誇大広告」は世の

東西を問わず、罪作りである。


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http://www.youtube.com/watch?v=F2cLmbCyzhE

「妖怪巨大女」 五十八年公開作


邦題の奇抜さで見てみれば、なんともな作品でため息も出てきてしまう。

その昔は巨大に対する畏怖が相当なものなのか、単にでかくなった女が

巻き起こす「痴話げんか」の発展版が、巨大な姿になったハゲおじさんと

嫉妬狂いの「馬鹿女」、そしてなんとも感電死で、おさらば・・・。

これでやっと夫を取り戻した、めでたし・めでたし・・・。

でも、こういったズレまくった感性は好きなんです。

ただし、そのズレを笑いに変えてしまっては、より酷くなってしまう。

リメイクも、分からないではないが・・・。




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http://www.youtube.com/watch?v=Vt-rEHNuPSU

「ジャイアント・ウーマン」 九十三年公開作


こちらは上のリメイク作。

主演は「イルカ」大好き、勘違い女である。

そんなだからこんな映画にも、喜んで出て「そのギャラ」をつぎ込んで「自己満足」

で名も利用されると、辛らつな批判へ繋がる。

どだいコメディーにしようが、「妖怪巨大女」である。

「良くやるよ」とフジテレビの「御馬鹿」を笑うが如く、時間の浪費に勤しむ・・・。


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http://www.youtube.com/watch?v=JyZzjLmeek4&feature=related

「人間人形の逆襲」 五十八年未公開作


何でも巨大化が好きだった人が、一転縮小化という逆転の発想で撮った作品

なのだが、題名とストーリーに繋がりはなく、寂しい博士の「ああ勘違い」の思惑

が、人形を人間化するでなく、人間を小さい人形化すれば、どこにも行かず寂しい

思いをしなくて済む・・・。

と、とっても「寂しい人」の孤独を癒すアイテムとして、感情のある人間の縮小化は

失敗であったの巻き・・・。



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http://www.youtube.com/watch?v=0emuNT8F0-g

「カニ怪獣の襲撃」 五十七年未公開作


放射能の影響とかの既存の生物の巨大化にカニも含まれ、凶暴で調査隊も

全滅へ追い込まれる・・・。

どだいカニである。登場の仕方が「ゴジラ」のパクリみたいだったし、何よりな

凶暴性には・・・。

カニだもの・・・、エビも巨大化したりボクサーになったりしたが、如何せん・・・。



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http://www.youtube.com/watch?v=04cfA09wsqc&feature=related

「アタック・オブ・ザ・ビーストクリチァー」 八十五年未公開作


嵐に巻き込まれて着いた先が絶海の孤島、そこには得体の知れぬ生き物が

生息し、次々と人間が添われていく。

その造形は明らかに不細工な人形然としていて、それらが飛びついて肌を

食いちぎりはじめる・・・。って、のが「一人芝居」のまずさも手伝って、滑稽な

シーンとなっている。

それでも不細工な人形も、見ているうちにそれなりの恐怖を感じてきてしまう

のだから、なんとも不可思議・・・。

ただ展開は、一番まともなまとまりがある。ただそれだけ・・・。




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「アタック・オブ・ザ・ジャイアントケーキ」 九十九年公開作


今の「ギリシャ」の財政破綻も、こういった作品を見れば頷ける手合いの、

劇場公開されるべきでない、御馬鹿設定の駄目映画・・・。

だったら書くな・・・、ごもっとも、ごもっとも、ただ御馬鹿は嫌いではないので。

二度とは見ないが・・・。

と、書きつつ「御馬鹿映画」の卑猥な魅力に、「分かっているけど、やめられない」

という依存症気味の感想で・・・。

まぁ、進歩のない人間の、証のようなエントリーではある。


吸血怪獣ヒルゴンの猛襲 [DVD]/ケン・クラーク,イヴェット・ヴィッカーズ,ジーン・ロス
¥780
Amazon.co.jp                     といったところで、またのお越しを・・・。