際立って、政権担当能力の低さを露呈して・・・。
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福島第1原発:東電「中断なかった」 所長判断で海水注入
福島第1原発の1号機原子炉建屋(左)=2011年3月12日午後3時55
分、本社機から貝塚太一撮影 東京電力福島第1原発事故で1号機への海水注
入が55分間中断していたとされる問題で、東電は26日、実際には中断せず
注入を継続していたと発表した。同原発の吉田昌郎所長が東電本店と合意した
中断の決定を見送り、注入継続が原子炉を冷却し事態の悪化防止になると判断
したためという。しかし、海水注入を停止したと記載した東電の初期データや、
政府・東京電力統合対策室の説明が一転否定されたことになる。情報の信ぴょ
う性が疑われるほか、情報把握ができていない政府の姿勢も問われそうだ。
24日から25日にかけて、同原発で吉田所長から事情を聴いて判明した。
東電は、報告の遅れた吉田所長の処分を検討する。
東電によると、東日本大震災で緊急停止した福島第1原発の1号機では、3月
12日午後2時53分に原子炉圧力容器への淡水の注水が停止したため、海水
注入の準備を始めた。同7時4分ごろ、海水の注入を開始。同25分ごろ、官
邸に派遣された武黒一郎元副社長から東電本店や発電所に状況判断として「官
邸では海水注入について首相の了解が得られていない」と連絡があり、本店と
同原発を結んだテレビ会議で注入停止を合意した。だが、吉田所長は「事故の
進展防止には原子炉への注水継続が何よりも重要」と判断。本店に知らせず、
海水注入を続けたという。
この問題を巡っては、統合対策室が5月21日、東電が3月12日午後7時4
分に海水注入を始め、同25分にいったん停止したと発表していた。班目(ま
だらめ)春樹・内閣府原子力安全委員長から「再臨界の危険性がある」との意
見が出たためと説明した。しかしその後、統合対策室は「原子力安全委員長の
発言は『(再臨界の)可能性はゼロではない』だった」と訂正している。また、
東電は同日午後8時20分に海水注入再開とした。
今回、事実関係の確認に時間がかかったことについて、武藤栄・東電副社長は
5月26日の会見で「海水注入に向けて努力していたが、官邸の中の(首相の
了解が得られていないという)空気が伝えられたので中断を決めた。IAEA
(国際原子力機関)の調査団が来ており、事実関係を明らかにするため、聞き
取り調査し、所長から報告があった」と釈明した。所長の説明について、松本
純一原子力・立地本部長代理は「本人の記憶の中にある」と応じ、裏付けがな
いことを認めた。
統合対策室事務局長の細野豪志・首相補佐官は「所長として(注水が停止した
1号機の)困難を乗り越えるため(海水の注入継続という)決断をしたのはや
むを得ないことだった。ただ、結果として、発表内容に訂正が入ったのは、正
確に国民に情報を伝えられなかった点で大変残念だ」と話した。経済産業省原
子力安全・保安院は注水が再開されたと記録されていることについて、「遺憾
だ」と述べた。【河内敏康、岡田英、比嘉洋】

◆福島第1原発1号機への海水注入中断を巡る経緯◆
5月2日=海江田万里経産相が参院予算委員会で発言。「私どもの資料では、
3月12日午後7時4分に試験の注入を開始した。午後7時25分に停止した
ので、20分間くらい試験をやった。午後8時5分に原子炉等規制法に基づい
て、原子炉の健全性を確保することを命令し、午後8時20分に注入を開始し
た」16日=東京電力が地震直後のデータを公表。「午後7時4分海水注入開
始。午後7時25分停止。午後8時20分に注水開始」と記載。
21日=政府・東電統合対策室の会見で細野首相補佐官が「東電の海水注入開
始・停止は官邸に報告されず、東電の独自判断で中断」と発表。「班目原子力
安全委員長が『再臨界の危険性がある』と意見」と記載した紙を配布。
22日=班目委員長が「再臨界を言うはずがない」と反発。後に「再臨界の可
能性はゼロではない」と訂正することで福山哲郎官房副長官と合意。
25日=東電は注入開始の約4時間前(午後3時20分ごろ)、注入計画を原
子力安全・保安院にファクスで連絡、口頭でも伝えたと発表。
26日=東電が「原発所長の判断で実際には停止は行われず、注水継続が判明」
と発表。
毎日新聞 2011年5月26日 21時27分(最終更新 5月27日 0時56分)
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110527k0000m040085000c.html
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「嘘も方便」という言葉はあるが、「嘘も言い続ければ、本当になる」ことは
一切なく、まして良心のある人間なら「良心の呵責」に苛まれることになる。
この「右往左往」の発表と、現場の記憶が「指示系統」の、そして「保身」の
人間醜さを全開に晒してくれた。
何より「疑心暗鬼」の塊の政権与党の人々は、押し付けられる「責任の重さ」
に検証されれば、「二の句の告げない失態」を演じ続け、現場の一言で、より
以上の「赤っ恥をかかされた」が、反面「責任回避」に、弁解が成り立つ余地
も見出して・・・。
ただ、その「見苦しさ」は異様で、統治能力のなさをマスコミを通じて、国民
に知らしめたのは、怪我の功名のなせる業・・・。
今では「モンスター」といえば、こういった二枚舌やら神経逆撫でやらを、意
識、無意識に関係なく行ってしまう人々のことなのだろう。
そこに恐怖にも似た脅威を感じる。
で、それらを勘案すると、映画的に「モンスター・パニック」映画の主役と、
その演技の下手さで似通ってしまう類似性がありそう・・・。
中でも軟体的モンスターと、罵声の「このタコ野郎!」と罵られる様は、失敗
した「タコ映画」にそっくりである。

http://www.youtube.com/watch?v=-1TNnOqaAkI
オクトパス」〇〇年製作
潜水艦の原子炉から漏れ出した「放射能」によって、巨大化した「タコ」が
起こすパニック、それに翻弄される人間という構図は、今までの「モンスタ
ー・パニック映画」にたびたび見られる設定だが、そこは作る側の技量があ
れば、それなりの「恐怖映像」となって、見る人を怒らすことはないし、ま
た脱力させることもない「娯楽性」を持っているものだが、残念ながらこの
映画には広げた題材の収拾が付かず、まして恐怖の対象が脚本のクグダグダが
幸いして、「ちっとも怖くないタコ映画」となって、最終的に「このタコ野
郎!」と罵られて、唾まで吐きかけられる結果で、残念でした・・・。

http://www.youtube.com/watch?v=Kd7GMRkPm2I
「オクトパス イン・ニューヨーク」〇一年製作
続編の映画だが、これが前作の失敗を学んだのか、それなりの展開を図り、どっ
かにあった「解決策」をパクってそれなりの映像にはなっている。
何しろ「自由の女神」に絡みつくタコという構図も、前作よりはパワーアップし
たタコなんだから・・・。
そしてカメラアングルもまた「タコ視点」のものを多くして・・・、もっともそ
れらもどこぞからの「ベンチマーク」の結果なんだろうけど・・・。
それでも前作の続編なのに、思ったほど酷くないとは、「このタコ野郎!」が使
えなくて残念である。

http://www.youtube.com/watch?v=Fa7ck5mcd1o
「メガシャーク対ジャイアントオクトパス」〇九年製作
こちらは「無敵の鮫」対「タコ野郎!」の死闘という荒唐無稽のハチャメチャ
勿論「アサイラム」のぶっ飛び発想は、縮尺無視に始まって「飛びます、飛び
ます」の駄洒落もパニックに利用すれば「旅客機」も鮫に破壊されると、唖然と
してしまって、後に「笑い転げる」となる。
パニックに笑いを取り入れ、鮫とタコの戦いはいかに・・・。
にしても縮尺のいい加減さは、着ぐるみモンスターのそれとたがわず、時代の
流れに取り残されたコンピューター映像特撮の「悲しい現実」をまざまざと見
せ付ける。ただ「アルバトロス」の文字を発見すれば、それだけで「予備意識」
は完璧になるから、何がどうなっても「これでいいのだ」と納得する。
どっちにしたって「アルバトロスだぜ」と、見ていて皆が呟く共通認識・・・。
見て損はないが「時間を損した」気分に浸るのも「二重人格」を体感できて
良いかも・・・。
と、流石のB級には、様々な見方が出来、また認識がそちらで固まるから「期
待」というものは皆無になって来る・・・。
日本の政権与党もこれと同じ意識で見れば、「またやってるよ・・・、おいお
い、このタコ野郎!」と、罵倒のみが似合っている。
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Amazon.co.jp といったところで、またのお越しを・・・。