ない、言ってない」と完璧否定に回り、どこか「他人のせい」に出来ないかを
模索して、あからさまな「逃げ腰体勢」を醜くみせてしまう現政権与党のヘタ
レぶりを見るたび、ため息と憂鬱な種を蒔かれているように感じる。
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原子力安全委員会の班目春樹委員長は24日午前の衆院東日本大震災復興特別
委員会で、東京電力福島第1原発事故への対応をめぐる辞任要求に対し「職務
を全うすることこそが私の使命。
逃げ出したら末代の名折れだ」と述べ、辞任しない考えを示した。
班目氏をめぐっては、国民新党の亀井静香代表が、事故対応の在り方が不適切
だとして菅直人首相に更迭を要求。この日の委員会で自民党の吉野正芳氏が班
目氏に意思を確認した。
原発周辺の放射線に関して高木義明文部科学相は「正しい計測値を速やかに公
表し、安心の確保に努めたい」と述べ、リアルタイムで監視するシステムを早
期に構築する考えを示した。
また、松本龍環境相は、感染症の恐れがある害虫の発生が指摘されているがれ
きや漁港に放置された水産物の処理に、全力を挙げる考えを強調した。
民主党の斎藤恭紀、自民党の小野寺五典両氏らへの答弁。
nikkansports.com
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20110524-780439.html
枝野官房長官は24日の記者会見で、東京電力福島第一原子力発電所1号機への
海水注入が一時中断したことに関連し、菅首相が海水注入を実際に指示する2時
間近く前に、首相が指示を出したとのメモが事前に首相官邸で作成されていたこ
とを明らかにした。
枝野氏によると、メモが作成されたのは、首相や海江田経済産業相らが海水注入
の可否を検討していた3月12日午後6時ごろ。枝野氏は「『(海水を)入れら
れるなら早く入れた方がいい』と(首相が)指示したと受け取られるメモが残っ
ている」と述べた。
メモは首相官邸の危機管理センターで関係省庁の担当者らに配布、回覧されたが、
誰がメモを作成したかは不明で、官邸の文書管理のあり方が厳しく問われそうだ。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110524-OYT1T01072.htm
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この「海水」注入についても、二転三転の末、見せたのが「メモ」の存在とか
もう「あの永田メモ」を髣髴とさせるグダグダふりで、なんとか「権力酔い」
から醒めたくない、あるいは「業務上致傷」の検察捜査の「逃げ道」を政府と
そこの任命の「委員会」も同様に、逃げを図る「みっともなさ」を見せ付けら
れれば、日本人だったら大概、成人の気概の百分の一もない「権力者」に愛想
を尽かすものである。
それでなくとも「日本自体がなくなる危機を回避した先人」が、この惨状を知っ
たら、さぞかし嘆き哀しむだろう。
中でも明治時代の先人には、自分自身が「すべての責任を負って」決断する気概
が溢れ、危機的状況から逆転してみせる機転もあった。
それは「日露戦争」時の「日本海海戦」と「旅順攻防戦」に集約されるだろう。
中でも最大の犠牲を出して辛くも占拠した「二百三高地」は、専門家の意見を、
稀代の精神性と決断力で押し切った人物の存在が際立ったものとなっていた。
「二百三高地」 八十年公開作
日露戦争の勝敗を決する基点となる戦争地点の旅順の高台の地名で、ここの攻防
を描いたものであるが、そこに脚本の笠原和夫の庶民目線を加えれば、戦争の悲
惨さも男女の悲しい事象を織り込みと、単に戦って勝ったの戦争ものでない、根
底に「戦争の否定」も加味して、そして何よりその戦争における日本の存亡の危
機を勝つことでしか得られぬを丁寧に描いていた。
中でも攻防の行き詰まりにおいて、軍参謀の丹波哲郎演じる児玉源太郎の鬼気迫
る恫喝で専門家を言い負かして始める砲撃戦によって、それまでの行き詰った展
開を逆転させて、旅順要塞を粉砕する、そしてそれがその後の「日本海海戦」に
おいて絶対的不利であったものを、勝利に導く一里塚となった・・・。
で、この児玉の進言を取り入れたからこそ勝利も近づいたが、それまでは「正攻
法」に終始していたのは、それぞれの戦闘の専門家の意見を取り入れてで、そこに
素人同然の児玉の戦略が、それも相当の決断として挙行する気概総指揮を取る乃木
にも「決断」をする結果となる・・・。
ここらは史実かそれとも「坂の上の雲」の記述を参考にしたかは定かでないが、そ
れでもそこに至る「決断」がね後々日本を勝利に導いていったは、これがなかった
ら「日本人」が残っていたかどうかなのだから、「全責任を負った決断」だったと
みていいだろう。
この際の大将の乃木は人当たりの良い軍人で、相当に立派であったはその後の「ロ
シア」の降伏の際の会見での「敗戦の将」を気遣った行為もあり、偉大な将軍と称
えられているし、まして大将として不適格と見なされ、更迭されるのを明治天皇が
阻止したエピソードなど、そして明治天皇が崩御すれば自刃して果てるという後日
段も加味すれば、リーダーとしての資質は、相当なものとなってきよう・・・。
もっともこの映画では、民兵として参加した日本人もいて、そこの視点も描いてい
て、悲惨な戦いの犠牲はどこにもつとも現れるかを描いて、勇壮な戦いの裏側も丁
寧な描写を行っている・・・。
そこには「時代の風潮」もそれなりに反映されたものだからか・・・。
と、先人の犠牲の上のある「決断」も、一切のいい訳もなく、まして参考にした者
と助言した者も、それぞれに「責任を負う気概」を持っていたをみると、隔世の感
がありありとありそうで、「これが今の責任の取り方」いや「処世術」なのかと。
「見ざる、聞かざる、言わざる」が、「見ない、聞かない、言わない」から「見な
かった、聞いてなかった、言ってなかった」に卑劣な言い回しに終始していては、
日本国民は浮かばれない・・・。
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Amazon.co.jp といったところで、またのお越しを・・・。