階級社会において、ご法度を破るのも「生きていくうえでの訴え」と、今となれば正しい
抗議行動と取れるものである。
その日本から現代の中国を見て見ると、農民と都市部での「賃金格差」広がり、農村
には不満が充満している・・・、その上自然災害はその不満に油を注ぐ・・・。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
20日付の中国各紙によると、中国民政省は19日、南西部を中心とした
干ばつ被害が一段と拡大、重慶市や四川、雲南各省など5地区で計5100
万人以上に影響が出て、直接の経済損失も190億元(約2500億円)余り
に上ったと発表した。

干ばつは昨年秋以降、5カ月以上続き、5地区だけで約1600万人、家畜
約1100万頭の飲み水が不足。4万平方キロ以上の田畑で農作物にも被害
が出ており、当局は国内の治安維持に当たる武装警察部隊員約4千人を動
員、給水活動を続けている。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/china/100320/chn1003201520002-n1.htm
2010 年3月19日、中国の環境NGO「自然の友」がまとめ、社会科学文献出版社
が同日発表した環境緑書「中国環境発展報告(2010)」によると、中国は環境汚
染や健康被害の多発期に入っており、今後数年も頻発する可能性が高いという。
北京晩報が伝えた。
報告によると、09年に中国各地でさまざまな汚染事件が起きた。江蘇省塩城市で
は水源汚染のため20万人の飲み水に影響。
湖南省瀏陽市ではカドミウム汚染により509人の尿から基準値を超えるカドミウム
が検出され、市民の抗議活動に発展した。
陝西省鳳翔県では児童615人の血液から基準値を超える鉛が検出され、湖南省
武岡市でも市民1354人に基準値を超える鉛検出の疑い、「鉛の都」と称される河
南省済源市では児童1088人が鉛中毒の治療を受けた。
報告は、09年にこれらの健康被害が多発したのは偶然ではなく、30数年間に及ぶ
急速な経済発展が招いた環境汚染のツケだと指摘。
今後数年以内にも同様の事件が頻発する可能性があるとした。
また、ごみ問題も岐路に立たされており、農村では家電の普及などにより、放射能
や細菌、化学薬品といった「新型汚染」にも直面していると指摘した。
(翻訳・編集/中原)
レコードチャイナ: 2010-03-21 21:34:41 配信
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=40677&type=
「リサイクル食用油」その原材料は下水道の汚水!年間300万トンが国民の胃袋へ―中国
17日、中国人は下水道の汚水から製造された「リサイクル食用油」を年間300万tも食べている
―衝撃的なニュースが中国国内で報道され大騒動になっている。
2010年3月17日、「中国人は下水道の汚水から作られた『リサイクル食用油』を年間300万tも
食べている。しかもその毒性はヒ素の100倍だ!」―国営ラジオ放送サイト・中国広播網が伝
えた衝撃的なニュースは、瞬く間に中国全土に広がった。
下水道を流れる悪臭プンプンの汚水を汲み取り、これにろ過や加熱、沈殿物除去などの作業
を繰り返すと、きれいに透き通った「リサイクル食用油」が出来上がる。衛生上問題だらけ、危
険極まりないこの「リサイクル油」で作られた料理を中国人は食べているのだ。
この「リサイクル油」を長期摂取すると発育障害や腸炎、肝臓や心臓、腎臓などの臓器肥大、
脂肪肝などを発症する恐れも。発癌性の高いアフラトキシンをも含んでおり、その毒性は砒素
の100倍という医学的データもある。この「リサイクル油」は通常の食用油と外見上区別がつか
ず、生産コストは1t当たり300 元(約4000円)。その販売価格も食用油の半値以下であることか
ら、中国全土で広く一般的に使用されているという。
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=40648&type=1
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
経済特区を作り、経済発展を遂げている中国であるが、それは共産主義国としては、相当に
いびつな「政策」によってもたらされているから、貧富の差は桁違いに広がり、農村部には不満
が充満して「争議」は頻繁に起こっている。
階級社会の弊害は、経済の成長が止まる時、一気に爆発しそうだが、その前に農村部の鬱憤
が、日本の一揆のように爆発しないか・・・。
と、他国の心配をしても仕方がないが、日本にもそれはそれは過酷な制度が以前にあって、
そこでは慎ましやかに暮らす人々に、決意させる政策変更やら自然災害から「生存権」を掛けた
戦いが繰り広げられていた。
そんな中に、この郡上一揆も数え上げられるものの一つである。

http://www.youtube.com/watch?v=ki3OIZbc3dE
「郡上一揆」 〇〇年公開作
良く江戸時代三大一揆の一つと呼ばれるものだが、さて後二つはなんだか知らない。
というか、江戸時代は不作やら年貢の取立てとかで、共同社会における不満が爆発
すれば、どこでも「争議」を起こっていたものである。
まして共同社会の形成が著しい農村部では、江戸以前でも「宗教でも「一揆」はあり、
まして明治になっても生活が苦しくなれば、生存権からの戦いは続いていた。
だけに家計を助けるため、「女郎屋」に売り飛ばされる女性もいて、悲劇は連綿
と続いていたものだ。
で、この郡上一揆は、年貢の取立ての変更に対する抗議を、命をとして戦った農
民の戦いのさまの描写である。
丹念な映画つくりで、農村部の窮状と武士階級の驕りを良く現していた。
ただ、映画としての地味な素材は盛り上がりに欠け、丁寧に描けば描くほど「くどい」
と感じてしまう。
労働者階級としての「農民」と捉えると、こういった題材は格好の利用価値が生まれる
ものである。
そこらに踏み込んでいれば、胡散臭さが鼻につき途中で見るのをやめるが、そういった
面よりは、夫婦の情愛とか共同社会の絆に重きを置いた演出は良かった。
緒方直人もいいが、やはり岩崎ひろみの存在感は得がたいものがある。
単に「好み」の問題はあるだろうが、演技はうまいと思うし表現力も巧み・・・。
待つだけの女性の情念とかが、夫を後押し・・・。
近頃はとんと見ることもない女性の「芯の強さ」、こういった女性の存在が日本にあった
から発展してきたとも取れる・・・。
そこに変な思想を持ち込む「ジェンダー・フリー」やらのトンデモが入り込み、どんどん
日本の良さは削り取られ、頷きマン達を育てていく。
江戸時代の農民の苦痛は、「ほんの少しの楽しみと、健やかな生活」、こ映画の冒頭の
「祭り風景」に、色濃く残る共同社会の「収穫祭」的喜びが唯一、絶対的実りだった。
それさえ危うくなれば、死を覚悟する「直訴」も厭わない。
その気高き精神性が、今へと繋がって、やがて断ち切られそうになっているのは、何とも
嘆かわしいことである。
翻って中国の農村にも、日本の慈愛が息づいている。
言葉でない実践の賜物に、今と違う日本の精神性を見ることが出来る。
「中国の食を豊かにした日本人」
こういった人もいる国が日本である。
その中国の現代農民の惨状を知ったら、どうだろう・・・。
そして不満爆発が、あの「紅衛兵」となって、現代の中国に蘇るか・・・。
郡上一揆 [DVD]/緒方直人,岩崎ひろみ,古田新太

¥4,095
Amazon.co.jp
といったところで、またのお越しを・・・。