姑息な洗脳・印象操作のお笑い「サンキュー・フォー・スモーキング」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

いつものことながら、財源不足が露呈すると「煙草」の税金論議が巻き起こり、姑息な

言い訳として「健康云々」が常套句として大手を振ってまかり通るが、はたして政権が

「健康で長生き」を表向き表明しても、実際は適度な年齢で「人が死んでくれないと」

社会保障費は「うなぎのぼり」の財政圧迫があったりして・・・。


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愛煙家で知られる桜井正光経済同友会代表幹事は4日の定例会見で、政府が検討
しているたばこ税率の引き上げについて、「どうしても個人的な発想になるが、
ぼくは抵抗感がない。自分のたばこに対する考えと、家計的なことを考えると
チョイスがあるから。個人的にはいかようにもという考え」と述べ、容認する考えを示した。
そのうえで、増税後に禁煙するかについて「やめないね」と明言。「(禁煙しないで
済むような値段という意味で)1箱1万円にしてほしくない。税制は国際比較が
大事で、欧米ではは700円、850円だったりするので、600~700円は
いい線ではないでしょうか」と述べた。

ソース:産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/091104/fnc0911041508022-n1.htm



たばこ増税、本格検討へ=「健康課税」に難題も-政府税調

11月6日21時19分配信 時事通信

政府税制調査会(税調)は2010年度税制改正で、たばこ税の引き上げに向け本格検討
に入る。鳩山由紀夫首相の諮問を受け、「健康負荷」を踏まえた課税への転換を模索す
るが、大幅増税はたばこ離れを加速させ、歳入不足に拍車を掛ける可能性もある。健康
と税収のバランスや愛煙家の反発など克服すべき課題は多い。
 「ぜひ思い切った税制措置を」。6日の税調会合で、長浜博行厚生労働副大臣はこう訴
えた。喫煙率の低下を促すため毎年のように大幅増税を要望してきた厚労省だが、「増
税あり得べし」(鳩山首相)、「欧米並み(の価格)に」(菅直人副総理)など相次ぐ増税容
認発言を追い風に、副大臣からは「当初は600円に設定し、段階的に値上げすることも
考えられる」との腹案も飛び出した。
たばこ税は1998年以降3回引き上げられたものの、健康目的の増税はない。昨年議論
となった「1000円たばこ」のように金額で消費を抑制する案や、ニコチン、タールの量に
応じた課税案が有力視される。しかし、「含有量と健康被害の相関関係について科学的
証明はない」(厚労省)というのが一般的な見方だ。
 峰崎直樹財務副大臣は「健康を考えれば増税は筋が通るが、税収を無視した議論も
できない」と指摘する。増税が税収増につながるとのデータもあるが、たばこ業界関係
者の一人は「喫煙者は禁煙のきっかけを探している。税収増効果は薄い」とみる。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091106-00000232-jij-pol
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建前は「国民の健康」として、その実は財源不足を簡単に補う方法。
そして何より反対の度合いが少なく、すんなりと通りそう・・・。
ってなところに、必ず登場してくる煙草に酒、日本には「銃」はないけれど、「死の商品」
三部作はどれも忌み嫌われる・・・。
ってんで、あちらでは「スモーク・ウォーズ」が嫌煙権をたてに蔓延り、いつしか徹底した
社会を確立したいのか・・・。
で、そんな憎しみの対象化しているものを取り上げた作品もあり、これが笑えぬブラック
ジョークの連続でと、主題は煙草なのに「選択の自由」とその選択に対する「印象操作」
「情報操作」の巧みな仕立て方と、どこか日本のマスコミのやり方がなぞられるような、
ありていに言えば「選択する自由」は自己責任だが、そちらへ向かわせるのに善悪を
越えて利害が重なると、さて「良心」の陳腐な言葉は、意味を失って・・・。



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http://www.youtube.com/watch?v=iBELC_vxqhI

「サンキュー・フォー・スモーキング」 〇六年公開作


社会派ドラマといってしまえば、日本でも渦巻く「印象操作」やらと

同じ臭いが立ち込める「情報操作」に「ディベート」という言い負かし

に長けた人の「罪悪」を超越した「商売・商売」には、エセ人道は存

在せず、自己責任による「選択の自由」が与えられるべき・・・。

で、対立する上院議員というエセ人道と商売に徹する広報マン。

という対立軸と、広報マンも親でありと親子の物語も挿入して、

地味なストーリーにより社会性を、その上「死の商品」の酒とガン

の人達も加えれば、とってもブラックな会話も飛び出して・・・。



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ここでは「情報操作」の手管を駆使して・・・。

そして何より主題が「煙草」のはずが、スクリーンに煙が立ち込めない

苦虫を噛み潰したようなクリント・イーストウッドが葉巻をくわえて、髭ぼ

うぼうの面で見得を切る「煙草のにあうシーン」もない。

と、以前のアメリカ映画には「煙草の煙り」が似合うシーンが多々あった

を思い返せば、「印象操作」に利用されていた側面を見る思い・・・。

ハンフリー・ボガードから煙草を取ったら、チンピラおっさんの「戯れ言」

では、イングリッド・バーグマンも靡かない・・・。

そういったところと相反して、時代が変れば「憩いの一時」も邪悪なもの

へと早代わり・・・。


世相は「煙草・悪」なのだが、それを「健康」と引き換えにして「増税」する

姑息さは、いささか「本音を隠し」ネコを被る不始末ではと思う・・・。

そういった「上辺」だけで語る議員さんには、こういった映画がお奨めかも

何より本音は何処にが、ブラックで笑いに変えてくれる「印象操作」に

あるのだから・・・。

綺麗ごとも疲れるものなのだ。高齢化には「さっさとある年齢になったら

死んでくれ」も、行政運営には隠したい本音だろうから・・・。

故に「私は煙草を吸いつづける」のでありました。


サンキュー・スモーキング 特別編
¥3,591                     といったところで、またのお越しを・・・。