映画「海猿」に描かれていた海上保安庁の海難事故とかからの生命を守る隊員の
労苦には、胸に迫るものがあったが、それでなくとも日本の周囲には「言いがかり
国家」が目白押しで、海上を守る保安庁の職員には敬意を表する・・・。
で、例によりよーつべで見つけたのが、下のものだがメタル・ロックの旋律に乗る
励ましの歌詞には、微笑がもれる。
http://www.youtube.com/watch?v=-v1eEJcnbF8&feature=related
「海を守る男の歌」 メタル戦士
で、海上保安庁で守ると関連して思い出すのが、今はなくなってしまった「灯台守」
という機械化が進まなかった時代、懸命に船の航行の安全を祈って「灯を点し続け
た海上保安庁の仕事」を題材にした映画だ。
「喜びも悲しみも幾歳月」 五十七年公開作 その一
http://www.youtube.com/watch?v=UbeU3bHkm9g&NR=1
その二
監督木下恵介は、この作品に思い入れがあるから、自分自身でリメイク作も撮っている
が、この戦前・戦中・戦後の日本の発展過程までの人知れずどこも辺鄙な場所に建つ
灯台が仕事場で、船の航行の安全を灯すという地味な仕事にスポットを浴びせて、地道に
働き、家族を養いながら職務に邁進していた「生真面目な日本人像」を描いて、そこから
見えてくる人生に立ち向かう姿には、感動を覚えた・・・。
といっても、この映画、まともだった頃の学校教育現場で推奨してみた記憶があって、その
情操教育を、当時の教師は重んじていた・・・、と、今になって思えば、荒廃してしまった学校
は、やはり一部偏った教師によって引き起こされた悲劇とも取れる。
映画が雄弁に語る「家族・仕事・責任」は、幼い瞳にも理解出来るものとなってくる。
そして耳に馴染む歌が、より以上に地味な仕事の崇高な精神を際立たせてくれていた。
主演を演じた佐田啓二と高峰秀子の夫婦の、日本各地の灯台への赴任と、そこでの生活
そして徐々に家族が増え、やがて巣立っていく子供達、それを見送る老夫婦・・・。
灯台守を通してみた「人生行路」は、地味なのにドラマチックでその上、安全を守るという
使命感も・・・、淡々とした進行に埋め込まれた「有り触れた幸せと悲しみ」を乗り越えて
ここらには「日本の良心」がありそう。
http://www.youtube.com/watch?v=nTU2rMcvHvQ&feature=related
「喜びも悲しみも幾歳月」 若山彰
石狩灯台にある歌碑・・・。
リメイク作品は前作のものと比べて、より仕事に対するものが主となって
ドラマチックなものとなっているのだか、やはり幼き心に沁みこんでいる
前作の映像の方が、印象深い・・・。
って、年とともにひねくれると「素直さ」がなくなってしまうからととも取れるが・・・。
- 喜びも悲しみも幾歳月 (期間限定)
- ¥2,520 といったところで、またのお越しを・・・。