蛙が恐れられる「吸血の群れ」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

動物パニック映画、鮫に熊さんに続き、今度は「カエル」さんが恐怖の対象

となる・・・。

ポスターを見れば、巨大化したカエルのパニック・・・。

完全に詐欺的題名と、それにたがわないインチキ映画がこの「吸血の群れ」

である。



かえる


http://jp.youtube.com/watch?v=kRSR4QPy94c&feature=related

「吸血の群れ」  七十二年公開作


邦題を付けた時点でモロ、大蔵映画いや新東宝の大蔵貢ばりのインチキ臭さ

一杯で、見終われば「騙された」の感想が湧いてくる・・・。

あらゆる爬虫類が襲ってくる・・・、でなく、自分からそちらに近づき、自分でパニック

に陥り命を落とすが、襲ってくるとなると、それこそ素早い動きか巨大化で人間が

食料となる設定なら、いい加減なクリチャーを創造しても観客は怒らない、いや笑わ

ないだろうが、近くに寄ってきたカエルが、「ゲコゲコ」鳴いているだけでは、笑いが

起きてきてしまう・・・。

で、独裁者みたいな権力を持つじいさんが、最後に誰もいなくなって、カエルの来襲

に心臓が・・・、という顛末では、いい時間つぶしが出来たとは言い難い・・・。

ただ、このカエルという動物に対する意識が、日本人にはいささかあちらの人々と違う

からこその感想と思えるのが、2000年公開作の「マグノリア」で、聖書に書かれている

「絶対にありえないこと」カエルが降って来るにみれば、この原題もなんとなく爬虫類が

主なのに、カエルの題名も頷くことが出来る。

もっとも「駄目なものは駄目」は、勿論明白で、B級から下があれば、そちらに回る映画

ではある。




マグノリア



http://jp.youtube.com/watch?v=6sWJuQD0cL8

「マグノリア」  2000年公開作


この映画みたいに、突然降って来る、あるいは湧いてくるカエルであれば、その唐突さも手伝って

人間がパニックを起こしは少しは理解出来るし、映像的にも見ていて退屈はしないものだが・・・。

もっともこちらは、上の似非パニック映画でなく、聖書からの「戒め」に主眼がおかれているから

全く見る人にとっては、趣旨が違う・・・。

それにしても、日本人にはカエルを出されても・・・、「ジライヤ」のガマならほぉってな気持ちに

なるが、カエルの歌が聞こえてくるよ、「ゲ、ゲ、ゲロゲロ、ゲッ、ゲッ、ゲッ・・・」では・・・。

蛙になったお姫さま (トールケース仕様)
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Amazon.co.jp           カエルはやはり、こういったファンタジィーが・・・。
                            といったところで、またのお越しを・・・。