女の戦いの凄まじさ「チェーンヒート」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

極端な路線変更か、はたまたこんな役しか巡ってこなかったのか「エクソシスト」

で名を売ったリンダ・ブレアが、その豊満な肢体を使っただけの、確実に存在する

ファンの「女囚」ものに挑むと、いつの間にか主役もへったくれもない女刑務所の

暴動でと、ただ単にバイオレンスとエログロを全面に押し出したダイアン・ソーン

も真っ青な看守長がとか、映画で金を稼ぐには女の裸と暴力を描くだけでと、

低俗を徹底すれば、それなりのヒットは狙える・・・。




チェーン

http://jp.youtube.com/watch?v=_pdHi_PsDb4&feature=related

「チェーンヒート」  八十三年公開作


リンダ・ブレアが刺身のつまとなり、女刑務所を舞台に繰り広げられる争いと

人種間トラブルと、犯罪の数々とエロとバイオレンス、てんこ盛りした映画。

それでもヒットしたのは、配役の妙だろう。

痛めつけられる豊満な女に、サディステックな所長とそれに輪をかけたあの

ナチ女収容所長も真っ青になるステラ・ステーブンスの看守長と、とてもメリハリ

はあり、その上抗争を繰り広げるアマゾネスと、これらを好む人には堪えられない

B級テイストに溢れた映画。

もっともつまらん説教映画などと比べたら、女同士の争いは凄まじく、こんな映画を

男女参画平等とかぬかす人々にとって、どちらが野蛮だか分かりャしないと、唾を吐

きかけていい、暴れっぷりに陰惨ないじめは女の方が酷い・・・。

もっとも強姦とかも挿入されているから・・・、てっ、女が男を襲っても強姦だよねぇ・・。

にしてもリンダ・ブレアは「エクソシスト」のイメージが強すぎるのか、いじめられていると

どこかで悪魔に乗り移られて、変身するんじゃ、あのおどおどろしい形相に変化するんじ

ゃとか、違った映画とは分かっていても、その考えが消え去らない・・・。

と、女囚の抗争は男のそれを凌駕するを再認識させてくれる映画である。




チェーン2


http://www.youtube.com/watch?v=nCmANn3WCfE

「チェーンヒート2」  九十三年未公開作


こちらは一応、上の続編となるものだが、もう路線は変態へと移ってシルベスター

スタローンの前妻だった女性が、その変態所長を務めるというところだけが見所の

やはり女囚間の争いとか、暴力とかをワンパターンで繰り広げる時間を無駄にする

映画で、仕舞いも折角の変態を簡単に殺してしまってお仕舞いと、製作者は何を考

えて映画が作りたいのか、不思議な気持ちになる暇つぶしにもむかない映画。



チェーン.3


http://www.youtube.com/watch?v=WFqXZnmUx_w

「チェーン・ヒート 三、ボディ・ハンティング」 九十八年公開作


こちらは近未来の暴力が蔓延し人身売買が公然と行われる世界でのお話し

なのだが、それでも女囚で、やはり脱獄するのに自分達の武器をふるに使い

となれば、その身体を使ったたらし込みでと、結局はエロとグロは近未来でも

健在で、それが自分をも救いと、「女は身体が資本」の見本とみれば、なるほど

過去も現在も未来までも、それは普遍なものとなっていくのだを納得?させる

エロチック・バイオレンス的似非映画。


チェーン3


こちら配給会社が勝手に「新」を用いて、全然違う映画・・・。

テーマは女刑務所だから、その一点において続編ぽい題名を

つけて間違って見てくれれば儲けものとばかりの九十一年公開作

だが、どこが新しいといえば、恋人が誤認逮捕され、女刑務所へと

送り込まれ、それを奪還すべく男が、うまい具合に死んでしまった

信任の刑務所長に成りすまし、刑務所へと・・・。

ただこの原題は「ホテル・オクラハマ」と牧歌的・・・。

オクラホマとくれば、オクラホマ・ミキサーが頭に浮かぶものだから

あの旋律に慣れ親しむと、エロチック・バイオレンスアクションとオクラホマ

が結びつかない・・・。

もっともこれも苦難の末、脱獄に成功と、なんだかなぁで終わりと、立法も

へったくれもない無法がまかり通る妄想の世界の映像化・・。


とまぁ、女の争いを面白おかしく、その上変態に仕立てたりと、それを需要と

する存在があり、供給が細々と続いているのも映画の世界である。

ということで、お口直しに満腹感を和らげるフォーク・ダンスで有名な曲をリンク。

http://jp.youtube.com/watch?v=928rosr9mBc

「オクラホマ・ミキサー」

踊っているのはペンギンで、目と耳の療養に良いのでは・・・。

チェーンヒート コンプリートDVD-BOX
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Amazon.co.jp                   といったところで、またのお越しを・・・。