世の中は広く、知りえた情報も限られたものであり、自分の知識外の事柄を
話された時、大概の人は非常に驚きその真贋もそっちのけで、盛り上がってしまう
という事象が起きる。
あの語り継がれてきた「ネッシー」そしてつい最近明らかになった「ミステリーサークル」
エイリアンだ、いや古代生物だと、自分で見ていないものでも熱く語れる。
そしてそれは映像にも影響を与え、それをヒントにした映画も・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=y2MdNYHXcGM
「雪男・ビッグフット」 七十七年公開作
これの銘打ちは甚だ凄い、ドキュメンタリー的手法で制作された映画。
ドキュメンタリー的?、まぁ、ここらに良心の呵責が少しはあり、映画が
興行の一つであるのを、しみじみ納得させてくれる。
これに比べれば「世界残酷物語」や「靖国」の何ともな解釈は反吐が
出て来るような映画である。
何しろこの映画のカメラワークは、すんばらしく緊迫感を煽るもので
「ビッグフット」に執念を燃やす研究者とか、登場人物は極端に少なく、
その代わり、妖しげな行動をとる動物達の怯えた場面が続くと、すわ
「ビッグフット」か、で、最終的に姿を現す「ビッグフット」に見ている人は
唖然とし、ついで物を投げたい衝動に駆られる、モロインチキ映画。
http://www.youtube.com/watch?v=735OYANRFqU
「スノー・ビースト」 七十七年テレビ・ムービー
こちらも便乗したものだが、カメラワークで盛り上げるというのは「ジョーズ」
からの手法の一つなのだろう。
ただこちらはスキー映画に、ちょいと未確認動物を絡ませて、茶の間の話題
つくりに貢献、いや低俗な論争を期待したものかも・・・。
何しろ勇気のある男がいず逃げたす様に、それを探すのに時間をかけセット
が出来たからオーケーで、衣服が置いてあるなんて、とんだ時間の無駄を
スキー映像に絡ませてある。
このスポンサーはきっとスキー板ないしウェアーの会社ではないか?と、勘ぐ
りたくなる。 流石にテレビ・ムービーなのだかそれをDVDで売り出す根性は
買いかも・・・。
これらとは全く違って、未確認動物との触れ合いをドタバタなコメディーに、
したためハートフルにまとめたものが下の「ハリーとヘンダーソン一家」である。
http://www.youtube.com/watch?v=U25fMsnvMAI
「ハリーとヘンダーソン一家」 八十七年公開作
ビッグフットを誤って車で撥ねてしまい、(ここらはまるでそこらの動物扱い)
一家はそれが「ビッグフット」と知りつつ、一家でかくまうことにする。
その間が、このファミリーとハリーと名づけられた「ビッグフット」との可笑しくも
後に哀しい別れを、より印象的にする。
で、このハリー、一応アカデミーの賞に輝いている。
ほのぼのした映画は、命の大切さと意思疎通の大切さを教えている。
http://www.youtube.com/watch?v=vKse0dzw6tU&feature=related
「ハリーとヘンダーソン一家」 テレビ・ムービー
よーつべで探していたら、あちらではテレビドラマでもやっていたらしく、こんな
ものもあった。
あの禿げた親父役は、「いちご白書」「ウィラード」のブルース・ディビソンがやっ
ているのに驚いた。こちらはよりコメディーに徹していて、おなじ「ビッグフット」も
のでも上の二本とは、やたら違って人間に親近感を持つ友人として扱っている。
http://www.youtube.com/watch?v=PHJPPR7uoJ0&feature=related
「ハリーとヘンダーソン」 イマジン編集のラスト・シーン
だからこんな動画を編集する人も出て来る。
このラストシーンには、なぜかほろりとしてしまう。
殺伐とした世の中には、一時だけでもこういった別れも・・・。
心を豊かにしてくれそう・・・。
にしても映画の題材は、敵味方から未知の生物をいろいろ想像させ、
ホラーになったり、ファミリー映画になったり、想像は・・・。
もっとも、娯楽は娯楽として・・・。
ただ終わった後、物を投げたくなる衝動を引き起こすのでは、映画産業が衰退してしまう
と思うが・・・。
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