問い直せ、「チベット」は中国か?、「クンドゥン」「セブンイヤーイン・チベット」 | 流浪の民の囁き

流浪の民の囁き

映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

今年はオリンピック・イヤーである。

開催地は中国・北京であるが、これの開催に反対する人も多い。

まずはダルフール問題で、美術監督を辞退したスピルバーグを

後押しした欧米の団体や、そしてチベット人も立ち上がって、

「チベット・オリンピック」を開催しようとしている人々がいる。


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勿論これは、自主独立を掲げるチベットの意志を表明したもので、

そのシンボルとされる女性が、聖火を掲げている。

たしか美人コンテストでの、チベット代表に中共が横槍を入れて、

名称変更を拒否して辞退した気骨のある女性であったと記憶している。

この写真は台湾にやってきた聖火の元でのものである。

この聖火、日本にもやってくるものだ。ついでにこの女性もやってくる

らしい・・・。というニュースに接して、見た映画を思い出した。

苦難の時代を迎えたチベットを映像化していた。

それがきしくも九十七年という年代である。



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http://www.youtube.com/watch?v=dCiuVMD3lqo

「クンドゥン」 九十七年公開作

監督、マーチン・スコセッシ

この映画は、ダライ・ラマ視点での青年期、インドへ逃亡を図るまで

の苦難の道を描いている。

撮影はチベットで行えるはずもなく、カナダやアメリカの山岳地帯で

良く似せた場所を選んでと相成る。

にしても、この静かな映画は、心に響いてくる。

あの「タクシー・ドライバー」の狂気を描いた監督がと、一瞬疑いたく

なる自然の美しさと、相反する中共の横暴・・・。

悲惨とは、こういった思惑だけで加害の全くない民を、強引に従わせ

る恐ろしさの発露ではないだろうか・・・。



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http://www.youtube.com/watch?v=KQ22unS_zdk&feature=related

「セブンイヤー・イン・チベット」 九十七年公開作

こちらは名の売れたビラット・ピットの主演の外国人から見た「チベット」

の凄惨な立場を描いている。

後半の中共人民軍の横暴さは、言い知れぬ義憤を感じる。

こちらは主役が登山家というのもあって、山の美しさと自然の恐ろしさ存分

に見せているし、何よりチベット国土の美しさを嫌というほど、綺麗な画像

にしている。

だけに横暴な中共のやり方に、憤りを覚えるのが激しくなる。

違った視点の映画だが、今でも「民族浄化政策」という、侵略を続ける中共

中国なのだ。間違っても自治区という植民地政策であり、この他にも東トル

キスタン等、植民地にしている国々が存在している。

そんな国が自国の環境汚染も解決できず、「毒食品」を製造しても、謝罪も

原因究明も出来ずなのは、すべからく横暴に押さえつけだけで政治を動か

してきた証左であるだろう。

こういう映画からも知れる中共の空恐ろしい思想を、忘れてはならない。

小さな一言は「ジェノサイト・オリンピック」反対、「チベット・オリンピック」賛成

で拡がれば、哀しむ人も少なくなる・・・。

人権侵害・人権無視の中共中国への抗議として、世界を回る「人権聖火リレ

ー」も行なわれていて、欧米では相当に拡がっている運動である。

もっとも日本の腰が引けているマスコミでは、取り上げられないが・・・。


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                      といったところで、またのお越しを・・・。