大空を優雅に泳ぐ飛行船の悲劇「ヒンデンブルグ」ついでに「ツェッペリン」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

ドイツの工業力を知らしめた巨大飛行船の優雅に空を飛ぶ姿に、

人々は熱狂し、また第一次大戦では恐怖の対象となっていた。

その巨大さゆえに、悲劇もまたセンセーショナルに報じられ・・・。



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http://www.youtube.com/watch?v=rsSyBDWpm04

「ヒンデンブルグ」 七十五年公開作

大西洋を優雅に飛びアメリカへやってくる飛行船の勇姿、何度も

航行を繰り返して自信満々なドイツにとって、不穏分子によるテロ

という大国ドイツの権威を失墜させる行動に神経質になり、ヒンデ

ンブルグ号の航行の時に、秘密捜査員を乗り込ませて万全を期す

ようにするという、悲劇の陰に陰謀ありとして描いた映画。

主演はジョージ・シ・スコットで、巨大な骨組みとか、船内内部の場面

には驚きもあったが、カバーが破れた場面で手で縫いつけるといのには

いささか巨大なものの、ただの薄らでかい物体なんだの思いも湧きあがった。

それでもラストの実際の映像と、架空の映像を組み合わせた演出は見事に

はまっていた。

事後検証を踏まえて陰謀を膨らませた映画だが、一つの時代の終わりを

象徴する出来事からも、当時としてはドイツの先行する工業力には相当に

先進国達のあせりもあったと思わせる映画だった。



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http://www.youtube.com/watch?v=dfUaw0BfaZA

「ツェッペリン」 七十一年公開作

こちらは第一次大戦で飛行船の脅威を感じているイギリスがハーフの青年を

スパイとして使い、この脅威を取り除こうとした戦争アクション映画。

これの動画はなかったので、「ツェッペリン」が登場するシーンが似通っている

ソビエトとの大戦を描いた映画をリンクしておいた。

手で爆弾を落とすってのが・・・。さてこの映画はなんだろう・・・。

この雲間から登場するシーンは、素晴らしい演出だと思っていたが、ここでも

ちらっとミニチュアが感じられ、はれっ・・・、もう少し考えて撮れよってな、思いも

湧いてくる。

映画は、開発した博士の苦悩も、そしてその妻もと双方からの視点を描いている

のだが悪女役ではきらり光るエルケ・ソマーが良妻というのは・・・。

にしても、飛行船という優雅な乗り物を殺戮兵器と変更していくのに苦悩する人々

というところにスポットを浴びせると、科学者もマッド・サイエンスの片翼を担って

原爆の開発者並に苦悩は、以後も続くことに・・・。

画像は日本にやって来た「ツェッペリン号」茨城県阿見町に飛来した時のもの。

この時は日本も大騒ぎしたらしく、三十万人の見物客が集まったとか・・・。
おまけ・・・。

http://www.youtube.com/watch?v=DKoLaSYjiKM

お笑いのネタにもなって・・・。

茶化されているのはドイツ人か?



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