第一次大戦での空戦といえば、いかに対戦機を落としたかは、殺戮兵器としてよりも
ある種、勝負という騎士道精神が垣間見える。
その中で「レッド・バロン」と渾名される将校がドイツにいた。
http://www.youtube.com/watch?v=uSNV26t0Vxg&feature=related
「レッド・バロン」 七十一年公開作
主演ジョン・フィップ・ロー、監督ロジャー・コーマン
ドイツが誇る撃墜王の戦死するまでを描いた映画。
で、この撃墜王マンフレート・フォン・リヒトホーフェンは、ドイツだけでなく
敵国であるイギリスでも大変人気が高く、彼の死の時はわざわざドイツ上
空より慰霊の花を投げ落とし、その死を惜しんだとされる。
それはまだその頃が、騎士道で言うところの、卑怯な手や不意打ち等でなく
一対一が基本的対戦という、ところに現れていているし、操行不能に陥らせ
ればそれでよく、とどめを刺すという行為に及んでいないというところにも、敵
味方に慕うものが現れる・・・。
以前「大空のサムライ」を書いたが、あの時もそうだが慕われる、あるいは後々
にも名声として語り継がれる者には、どこかに人間的オーラの魅力が感じられる
にしても「赤い男爵」である。
で、思い出すのは「赤い彗星」シャア、結局は後に作り出される作品というのは、
どこかに過去の偉人とか、伝記上に書き記される人物が参考にされる。
それと「レッド・ツッエペリン」というバンドも、いたくこの「レッド・バロン」は気に入っ
てたと見えて、セカンドアルバム・ジャケットには、この人物を囲んだ写真が合成で
使われたりしている。まぁバンド名が飛行船から取ったとなれば、それも当然か・・。
そうそう動画なんだが、何をリンクしたか、というか自宅パソコンからこれを書いてい
ないで、違ったパソコンからなので、二千八年四月リリースの動画だったら、この七
十一年のでない映画が、作られていたってなるのだが・・・。
そこらは情報不足で、ごめんなさいっと・・・。
このエントリーも実は、最初に適当に下書きしたものを溜めておいて書いてます。
だけに、あちらこちらへと飛び回るのは、その場の雰囲気という気分屋ですので
悪しからず・・・。何しろ「流浪の民」ですから・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=zrkpvL8NoU4
「ブルー・マックス」 六十六年公開作
主演ジョージ・ペパード
この映画は、ほんの少し哀しい物語である。
「ブルーマックス勲章」を取ることを最大の関心事にした野心を持った男の
のし上がりとそれを冷酷に利用する軍上層部の思惑という、伏線の上に空戦が
展開される。
上記の「レッド・バロン」で分かるように、昔は階級制度が厳格で飛行機乗りは
貴族階級の者がほとんどであり、勲章にもそれなりに制限があった。
で、この主人公は平民から上り詰めようとしているから、他の者との違いは鮮明
である。程度問題であるが、卑怯と罵られようが騎士道精神でなく名声を得ない
ことには、高みが望めないのであれば、とことこやってやるの意志が、良く顔に
現れていた。
もっともその野心さえも、上層部では国威発揚に利用し、名声が上がれば上がる
ほど今度は疎まれだすという、最悪の循環が待ちうけ、ラストは陰謀にはまり、
死んでいくという、悲惨な結末が待っている・・・。
にしても、この年はひこーきのいい映画が多かったので、そちらも書いてみたい。
以前の複葉機バトルものが「イギリス」「フランス」の側からの視点であり、この二本
は共に「ドイツ」である。
だけにラスト・シーンは、哀しいものとなるのは「敗戦」が影響しているのだろう・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=aubR2xbDiHw&feature=related
「ブルーマックス対フライボーイズ」
世の中には楽しい編集をする人もいるものだ。
ドイツ対フランスで、巧い具合に二本の映画を編集している・・・。
もっともこれって、著作権的にどうなんだろう、リンク切れが早いかも・・・。
その時は、ご容赦の程・・・。