パニック映画、二匹目のドジョウはいなかった「スウォーム」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

「タワーリング・インフェルノ」のヒットに気を良くしたのか、製作サイドの

アーウィン・アレンが手がけた、おおこけ映画が「スウォーム」である。



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http://www.youtube.com/watch?v=YpO4gvW6D3Q

「スウォーム」 七十八年公開作

南米から飛来した、殺人蜂の集団による、人のパニック振りを描いた

アレンお得意の、オールスター・キャストで描く大作・・・。

なのだが、如何せん相手は蜂である。

そして出ている役者もアルバイト感覚で、実体験があるわけでない蜂の

襲来に怯える演技は、殊更うそ臭さ全開で、何より緊迫感が画面から

感じられない。

まして特撮のちゃっちさは、目も当てられないものである。

ただ、キャサリン・ロスが出ていた。

その点だけの記憶の映画で、これはパニックでなく、観客がつまらなさに

パニックになる映画。







http://www.youtube.com/watch?v=d-7kKqgPEGs

上の映画と全く関係ない「蜂」のレポート動画


こちらは「スウォーム」の公開二年前に作られた

テレビ・ムービーで、残念ながら投稿が見当たらなかった。

こちらにも南米から貨物船に紛れ込んだ殺人蜂のパニックなのだが

構成もテンポも良く、ラストの冷凍場面へ、淀みなく展開していく

流れは、見ていて予算を掛けないのに面白いものである。

評判になり、劇場公開され、続編も作られたが、その続編は完全な

ビー級(シャレではないですよ)ムービーである。

この他、ロジャー・コーマンお得意の「コバンザメ」商法の「キラー

ビィーズ」なんて、ちっともパニックにならないというか、途中で

腹が立って、止めてしまうなんてのもあった。

にしても、この殺人蜂という、実際にミツバチにさされて犬が被害に

遭うという出来事があり、それが人造蜜蜂ではないかと話題になった。

兵器としての使用って、いろいろなものが考えられている。

たとえばイルカに爆弾を括り付けて、敵艦へ当たらせるとか、奇想天外

でなく、真剣に立案する人が、広い世界にはいるものだ。


と、今回は二匹目が有り触れた物語、そして昆虫パニックという小さいもの

の映画が、まとめるに大変で恐怖を画面に映せないため、こけてしまった映

画を紹介してみました。

                 といったところで、またのお越しを・・・。


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