今では別の意味でも使われる「チャイナ・シンドローム」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

原発の危険性を暴いて見せた、芯に報道姿勢が正義であった

時代の社会派映画が、この「チャイナ・シンドローム」である。

七十九年に公開されたものだが、この直後に「スリーマイル島

原発事故」が起き、大変な話題を集めた・・・。

が、今では題名が別の意味で、取り上げられている・・・。



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http://www.youtube.com/watch?v=8gU9g93eYqM&feature=related

この動画は、映画「チャイナ・シンドローム」ではなく、今現在アメリカに

おける中国製品の批判で、アメリカ人は国を売りますか、それとも国に

さよならしますか?、ってな、皮肉な動画である。

それだけ蔓延した中国製品に、またその不良なものへの燻る不満も

内在しているから、こういった動画も出来上がるのだろう。

この七十九年公開作は、原発の持つクリーンなイメージに一旦不備が

生じた時の危険が隠されているのを、メルト・ダウンが起こった場合、地

球の裏側である中国にも影響が出ると言うところから「チャイナ・シンドロ

ーム」と名づけたのものだが、先見の明があったと今では納得する。

にしても、出演者のジェーン・フォンダにしても、ジャック・レモンにしても

ここでは、危険と妨害に怯まず告発する者の正義を、きっちり演じていて

特にジャック・レモンの原発側の施設責任者役は、エアポートで見せた

凛々しい危機に陥った時の冷静な判断出来る人間を見事に演じて見せた

時と同じく、皺の一本一本が演じているかのように重みがあった。

またジェーンの告発に対する意気込みと、不正を許さぬ気概を持つジャー

ナリストをこちらも良く演じていた。

映画は直後の原発事故もあって、警告的意味合いも相まって、観客には

原発に対する嫌悪感も植え付けたものだった。

それだけ社会派映画として評価出来るものとなった・・・。


ところで、この映画記録媒体として販売されている割に、予告編もよーつべ

に投稿されていなかったは、いかがしたものだろう・・・。

その代わりに、病症群的意味合いで、中共中国の編集物が多数あったの

だが、「チャイナ・フリー」よりは、「チャイナ・シンドローム」の方が警戒心が

膨らむから、こちらの方が広まったのがいいと思うが・・・。

何しろ中国病症群となれば、含まれるものがとても広がる。

たとえば朝日新聞みたいな「人民網」機関紙なんてのは、「西洋かぶれ」と

同等の意味合いであるし、病気の蔓延の原因やまた昨年これまで普通に

食べていたキノコでの死亡が話題になったが、飛んでくる黄砂の着地点

を想像すると、その方面で死亡例が多発する、因果関係が危惧されるという

ものもある。

それでなくとも日中友好などと、能天気なことをのたまう国会議員もいるが、

あちらは言論統制国家である。監視社会なのを忘れてはいけない。

政治犯という、思想で投獄させることの出来る国なのだ。

その国の名が映画の題名になって、内容は正義の告発をする社会派って

中共にとっては恐ろしく皮肉な題名であり、警告を含んでいる・・・。


                    といったところで、またのお越しを・・・。