傭兵とくれば、世界各地で奮闘した「フランス外人部隊」が有名だが、
金になるなら、いや平時では物足らない人々、戦争屋といっていい
紛争における解決方法の一つに、このような者達が表でなく陰で
暗躍する・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=d6pHIWysYOw
八十年公開作
原作はフレデリック・フォーサイスで、赤道ギニアにおける
反政府組織への援助から、この作品は生まれたし、実際に
作者は肩入れしていた。
その物語を違った地域にして、「戦争における正義」とは、
傭兵の思いとは、を綴っている。
本はどちらかというと、そちらに重きを置いているのだが、
映画は「馬鹿仕合」的、スパイ的映画としての方に重きが
あり、派手な戦争アクションとして描いていない。
日本的にいえば「戦争の犬たち」とくれば、殺戮好きな金に
なるんだったら何でもしてしまうどこか飛んだ人的イメージ
が浮かんでくるが、実際に弾圧を受け、また理不尽な立場
になった時、さてそんな綺麗事が言っていられるか・・・。
と、なる気がする。
http://www.youtube.com/watch?v=xXoYeULqJks
「ピンクフロイド」 戦争の犬たち
楽曲でも、この題名をつけたものがあるが、こちらはベトナム
がその作る動機になっているのではないだろうか。
時を同じくして日本でも同名の映画が公開された。
「戦争の犬たち」
土方鉄人の監督作で、ここでも傭兵による異国の地での
邦人救出を依頼される庸兵たちが登場してくる。
傭兵になる人物像は、ワイルド・ギースでもそうだったが
平時ではどこか空ろな暮らししか出来ない人々が命を賭
けるやるかやられるかの選択を迫られた時のやりとり時の
方が生き生きしている。
この映画は傭兵を育てるところから始まるが、青木義朗の
リーダーが何より厳格で切った張ったの修羅場経験者みた
いで、見ていてぞくっとする。
戦闘場面も派手であり、アクションとしても面白いものだが、
何しろ自主映画だからそうそう見る人もいなかったというか、
上映館も限られて・・・。
こちらは劇場で見たか、テレビで見たか記憶が曖昧だが、
泉谷しげるやひょっこり所ジョージなどが出てきて、少し洋画
の方とは趣きも違い、娯楽的に面白い映画だった。
中でも斉藤清作の演技ともつかない演技には、この人は凄いと
思えた。斉藤清作(タコ八郎)の本を読んだこちらは、笑う対象から
ずれて、凄い人だったの尊敬の念を禁じえない。
ただ着想は、日本で傭兵がいい印象を与えないが、最少の犠牲で
最大の効果的成果を得られるかもと考えると、真剣に考えても面
白いのではないか、なんて思わせる。
勿論、ならず者国家朝鮮を念頭に思ってのことだが・・・。
この映画、リバイバル上映があったみたいで、カルト的ファンが
増えていきそう・・・。
てなところで、またのお越しを・・・。