評価されない職業でも真摯に取り組む「オールウェイズ」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

「ALWAYS」とくれば、今では「三丁目の夕日」と答えるくらいに

認知されたものだが、映画はスピルバーグの八十九年の森林火災

に取り組む飛行機による消火操縦士の物語である。



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http://www.youtube.com/watch?v=ol-c6uIyYVs&feature=related

「オールウェイズ」 予告編

で表題は劇中「俺達の仕事なんて、世の中から見て英雄扱いされる

なんて有り得ない」というセリフがあり、仕事へのプライドと評価に対する

忸怩たる思いの発露と見てみると、映画自体がより崇高な仕事とは一体

なんだとなる。


http://www.youtube.com/watch?v=9n2cUxZndWA&feature=related

「煙が目にしみる」 

この歌が映像になると、より印象深くなる。

これと「アンチェインド・メロディー」のゴースト、ニューヨークの幻が同じ時

期に公開されて、観客的にはゴーストに流れたが、さて白人の歌うものと

黒人の歌うものと考えると、スピルバーグの思いからすればランチャーズ・

ブラザースでなく、プラターズを選んだとなると想像するが・・・。


http://www.youtube.com/watch?v=BonYaqxKauc

「死後のエンジェルとのやりとり」

オードリー・ヘップバーンの最後の出演作としての映画となるものだが、

老いた肢体をと考えると、複雑な思いが湧いてくる・・・。



この映画のヒロイン、名前で選んだわけではないだろうが、むさい男達に

囲まれた紅一点だから、どうしても男勝りの言動となるが、あの「西部開拓史」

で描かれていた強い女性と同じだが、その強さは同時に女性の優しい性根とし

て「ALWAYS」というセリフに表されている。

フォーエバーでもリメンバーでもなく、現在進行形のオールウェイズという意思

で、ここに「結婚できない男」で良かったか、阿部寛の相手役夏川結衣との突っ

張りあいのやり取りと男勝りってところに共通点を見ていたが、男にとって少少

勝っ気な気性は情の深さの裏返し・・・

この映画と「カラー・パープル」「太陽の帝国」は「1941」と共に、スピルバークとし

ては不入りな部類の映画だと思うが、「大人のファンタジー」として、なかなかに

出来の良いものである。

にしてもどこで起こっても火災は、なかなか厄介なものである。


                        といったところで、またのお越しを・・・

で、他のサイトを漁っていたら、こんなものを見つけた。

http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/080112-230426.html

「森林火災で聖戦を」 世界日報

イスラム過激派が呼びかけているとする記事。

この映画の人達の活躍が計れる。って、火災はない方がいいに決まっている。