大戦中にも特撮での映画はあった。
この時は、国策映画としての側面は否めないものの、
ただ特撮の出来は、編集の巧さも手伝い、その当時は迫力のある
戦闘場面に仕上がっていた・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=MS12isLjS5w&feature=related
四十四年公開作 「加藤隼戦闘隊」
主人公加藤健夫を藤田進が演じており、空戦の様などに実写フィルム
を織り交ぜて、迫力のある映像になっている。
またこの加藤隼戦闘隊の歌がいいもので、軍歌としても親しまれた。
http://www.youtube.com/watch?v=x3tfNpslc9I&feature=related
四十二年公開作 「ハワイ・マレー沖海戦」
戦中の国策映画として、「真珠湾攻撃及びマレー沖でのイギリス軍
との海戦を描いたものである。
特撮の妙は、いかに本物らしく見せるかにあるが、そこはつたない技術
と予算の関係上、オモチャの艦船では如何ともしがたいが、モノクロの
画面に実写フィルムや海軍の協力による本物の艦船を織り混ぜている
から、なかなかに迫力を出していた。
そしてこの映画には、当時らしく戦勝でおわるのだが、そのほかに付録
として、こんなものも付いていたらしい・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=fUdKEaTLl_c&mode=related&search =
海軍の実写フィルムに音楽を編集している。
音楽とは勿論、「軍艦行進曲」であり、国威発揚としてはこの上ないもの
であろう。
もっとも公開された頃は、既にミッドウェー海戦で敗北を喫していた頃で
あり、「大本営」発表並みのいかがわしさがあったかも・・・。
特撮での戦争映画を何本か紹介したが、押し並べて誇張もなく平衡感覚
は保たれていたのではないのだろうか・・・。
正直なものがいいとは限らないが、といって、偏向した賛美映画はどうか
と思う。
当時の思惑もあろうが、思想的に偏った映画は戦後次々と出てきたが、
東宝の特撮として「激動の昭和史、沖縄決戦」という映画があった。
これについては、特撮の面白みもなく、地上戦といっても相手が誰かわか
らない、ただただ沖縄県民が犠牲になった残酷場面ばかりであり、勇猛に
戦った「シュガーローフの戦い」などなかったかの描き方で、恐ろしく偏った
ストーリーとなっている。
沖縄決戦であれば、戦艦大和も、航空機による特攻もあって、となるはずが
敵は誰で、誰に殺戮されたかさえ分からないような編集がなされている。
これらは脚本を書いた新藤兼人の思想がもろなものとなって、旧日本軍は
「国民を守らなかった」の批判を描きたかったという、いささかお花畑の発想
が、公開年も七十一年と「反戦・平和」にぐっと傾き、左翼的言動が持て囃さ
れた時代も手伝っているのでは、ないだろうか。
今ではネットによって、偏向もそして報じられない出来事も知られるとなって
「沖縄県民斯く戦いえり」という自決した司令官の電文も知るところとなった。
「シュガーローフ」で戦ったアメリカ軍も、物資の不足したはずの日本の勇猛
さを称えている。
そしてその他の地での戦いに於いても、日本軍の規律と勇猛さに賞賛を浴び
せる記事があるのである。
その一つを、ここに記してみる。
中国戦線での孤立無援の戦いに追い込まれた雲南省での「拉孟守備隊」
の勇猛さと規律の高さ、そして潔さを記録した戦記書である。
守備隊千人、アメリカ支援の中国軍五万人の戦いである。
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『菊と龍』(相良俊輔著)の巻頭の言葉
「もし玉砕して そのことによって 祖国のひとたちが、すこしでも
生を楽しむことができれば 祖国の国威が、少しでも強く
輝くことができればと せつに祈るのみである
遠い祖国の若き男よ 強く逞しく、朗らかであれ
なつかしい遠い祖国の 若き乙女たちよ
清く美しく、健康であれ」
「玉砕せる一兵士の遺書より」
という言葉を うけとりかみしめた。
その果敢な最後に 相手の中国、季蜜師団は・・・
『彼らは、精魂を尽くして戦った。
美しい魂だけで、ここを百二十余日も支えた。
おそらく世界のどこにも、これだけ雄々しく、
美しく戦った軍隊はないであろう。
この将兵たちの父や祖父は、
わが国父 孫文先生を暖かく庇護し、
わが中華民国の革命を達成させてくれた同じ日本人である。
今日、その同じ日本人とこのような戦いを交え、
血を流すということは、なんと愚かなことであろうか・・・・。』
そして、蒋介石は言う 『拉孟の日本軍を範とせよ。』と・・・
戦争を支える兵士たちの想い 『誰かのためにささげる命』
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今まさに「南京大虐殺」という喧伝に懸命になる中共だが、実際に
日本が戦ったのは中国国民党軍であり、そこの将校は日本軍の
規律と勇猛さに賛辞を捧げている。
先ごろ公開された「硫黄島からの手紙」にも描かれている日本軍の
姿がここにもあるのだ。
これが中国共産党になると「不都合な真実」はなかったことにするのだ。
沖縄の「集団自決」の軍強制と構図が似通っている。
歴史は歴史である。
自国民を殺戮して、それを「文化大革命」と言ってのける、あるいは軍に
自国民を射殺させる「天安門事件」の中共中国は、歴史を作りたがる
「目覚めてみれば、いかさまな権力闘争の道具」となる庶民の悲哀・・。
これは今でも日本の中で「利用出来るものは何でも利用」の怪しい
思考をもつ人々に脈々と受け継がれている。
努努、惑わされないことを願うばかりである。
といったところで、またのお越しを・・・。