日本時代劇を置き換えるとこうなる「荒野の七人」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

六十一年公開作の「荒野の七人」は、勿論黒沢明の「七人の侍」を西部劇にしたものだ

が、ここで活躍した人達が、その後はそれぞれ名を上げていくのだから、この作品の

ひいては「七人の侍」の面白さが多くの観衆に評価されたのだろう。



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http://www.youtube.com/watch?v=NJnrc25iltU&feature=related

「七人の侍」のストーリーを、メキシコの寒村に出没する盗賊退治に

雇われる仲間七人として、盗賊を懲らしめるという痛快なアクション映画

で、当時から名を売っていたユル・ブリンナーに、スティーブ・マックィーン

チャールズ・ブロンソン、ジェームス・コバーン、ロバート・ボーンとその後

主役を張る役者をそろえていた。

そして敵役には「続夕陽のガンマン」の悪い奴、あるいは汚い奴のイーライ・

ウォラック、そしてなんとエリック・フレミングまで顔を出している。

こちらはちょい役ですぐにやられてしまうが、「ローハイド」のギル・フレーバ

ー役で、日本では御馴染みだ。

と、それぞれに名をなさしめてくれた作品なのだが、勿論黒澤監督のシナリ

オの面白さが万人に受ける要素をもっていたのが、一番の要素であった。

そして「用心棒」は「荒野の用心棒」として、マカロニ・ウェスタンを一大ブーム

に押し上げた。

時代劇の構成が、アメリカでもイタリアでも映画の製作に当ってメリハリのある

作品が出来るので、相当に影響されたものなのだろう。

もっともこと音楽に関していえば、流石に一歩二歩先を行く感じがあり、この「荒

野の七人」のジョン・ウィリアムスの曲は、映画音楽として出なくとも旋律の軽快

さは口ずさむのにもってこいだし、「さすらいの口笛」も、哀愁を持ちあの映画に

ぴったりだった。

ここらはやはり映画においての音楽に秀でていた強みがあった・・・。

そこらがリメイクなのに、本作以上にヒットした要因では・・・。


                       といったところで、またのお越しを・・・。