原題は「ミラクル・ワーカー」邦題は「奇跡の人」
ヘレン・ケラーの物語は、その障害(害はひらがなにしろ)
なんて、近頃言葉狩り的似非が起こっているが、生まれつきの
その災いを、真摯に向き合い克服していく一人の女性と、叱咤
激励する女教師の葛藤と不屈の精神力の力強さを描いた作品だ。
で原題は、この女教師の仕事振りを、そして邦題は障害のある人
をと、ある程度解釈が違っているように思う・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=mRq9G_B9yWY
六十二年公開作
アン・バクロフト、パティ・デューク
「エレファント・マン」にも出ていたアンの、この作品での教師役は
それこそ鬼気迫るものがある。
そしてヘレン・ケラー役のパティも、この作品で天才子役と持て囃
された。
http://www.youtube.com/watch?v=dKs1SKd-Mt4
八十年公開作
ヘレン・ケラー役だったパティが女教師、アニー・サリバン役になって
ヘレン・ケラーをメリッサ・ギルバートが演じている。
で、原題の「ミラクル・ワーカー」奇跡の仕事士なのだが、こういう障害を
おった人々の介護をする、あるいはいろいろなことを教え込む障害者自立
支援の仕事に、この映画ていうか、アメリカでは職業に讃辞を送っている。
障害の本人もそうだが、介護する人にはそれ以上の精神力が要求される
し、諦めては、あるいは心が折れてしまえば、元の木阿弥である。
日本でも懸命に働いている人はいる。
だけに障害者が自立するきっかけを作る職業の人々に、もう少し注目を集
める取り扱いが必要であるのだろう。
何しろ「ミラクル・ワーカー」は今から四十年以上前に作られた作品である。
そこでアメリカでは、讃辞を送っている。
ヘレン・ケラーも凄かったが、それ以上にアニー・サリバンも凄かった。
と言う風に、なって当たり前である。
日本ではスポーツの世界で、以前より監督・コーチへの讃辞が増えてきた
し、マスコミも取り上げるようになってきた。
その選手も凄いが、その才能を開花させる、あるいは見出す目にも讃辞は
送られて当然である。
これは、あらゆるところで垣間見れる、人と人との濃密な関係である。
といったところで、またのお越しを・・・。