映画に限らずドラマの世界では、以前公開されたものを新しく作り直すという行為が
このところ多くなってきているが、はてさて前作を越え出来上がりは・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=nuzYLrXNqfM
五十一年公開作の「遊星よりの物体X」
アラスカの北極基地で起こる不可解な出来事、
物体が「フランケンシュタイン」はご愛嬌
http://www.youtube.com/watch?v=VYXaiVCPAQY
ジョン・カーペンター監督作「遊星からの物体X」
舞台を南極に変えて、ホラー得意の監督が製作した
ものらしい、クリィチャーの変態が気味悪い出来上がりの作品。
http://www.youtube.com/watch?v=tr2H6dJhiyA&mode=related&search
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レイ・ハリーハウゼン「宇宙戦争」
古さは否めないが、技術を努力と想像力でカバーするパニック映画は、情報の
少なさが緊迫感を生む。
勿論、古さが情報過多になった現代では、おもちゃ扱いかもしれないが、創意工
夫には頭が下がる。
http://www.youtube.com/watch?v=-c0Myr_sYsE
スピルバーク監督作「宇宙戦争」
主人公の目を通した現状という視点は、パニック映画ではいささか物足りなさが
残ってしまう。
ただ最新技術の映像は、テンポ良く進むと息を飲む迫力がある。
と、どちらの作品も空想科学小説の原作を元にした作品であるが、昔の作品には
異星人がどうしても異形でなければならずの考えがはっきり分かり、宇宙戦争に
至っては「タコ星人」として火星人が定着してしまう。
勿論想像上であっても、その当時の異形が畏敬の存在としてあるとともに、進化
の否定が根底にあり、地球上の人間ではないものの醜さとして、異形が登場して
しまう。そしてその原型はリメイクでも影響されていて、よりグロテスクな物として
画面に登場してくる。
高等生物としての異星人の脅威なのだが、原作者にとっては妄想する世界は
襲うという凶暴面が前面に出てくる結果となるから、どうしても地球対異星人との
諍いで、地球が壊滅的破壊に直面してしまう。
これらは当時の世情として戦争があるから、そこらに侵略者が浮かんで来るもの
なのだろう。
だからリメイク版は、その表現映像はとても迫力があり、技術進歩が可能にしてい
るから原作に忠実として映るが、見ているコンビーター・グラッフィクがリアルな「嘘」
臭く見えてしまって、古い映画の今となっては笑える緊迫感により親しみも、危機回
避の懸命さを見るのだが・・・。
もうどんなに映像を綺麗にしても「ウソ」だぁの、映像は限界に来ているかも・・・。
「三丁目の夕日」でも、どうしても「東京タワー」と周囲の都電の動きにウソ臭くて
笑い出してしまった。
まだリメイクでないからいいが、やはり・・・。
といったところで、またのお越しを・・・。