音楽ドキュメンタリー「ラスト・ワルツ」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

なかなかに人気を博したバンドの解散コンサートの記録映像が

なんともいいタッチで描かれている。

そのバンドとは、「バンド」というグループである。

音楽自体はまったりとしたカントリー風味、ドラムの音だしが

何ともいい味を出す。それの解散コンサートの模様を、「タクシー・

ドライバー」のマーティン・スコセッシがが監督している。

七十八年公開作品。



band001

http://www.youtube.com/watch?v=OYQWCB4rkDI

「ウェイト」このグループ最大のヒット曲、「イージ・ライダー」でも

使われていたが、ロックとしては内容のない歌として有名・・・。


http://www.youtube.com/watch?v=QKbiNCLbsrA&mode=related&search =

「オールド・デキシー・ダウン」カントリーの名曲


http://www.youtube.com/watch?v=giyO8ho74pE

「ヘルプレス」ゲストのニール・ヤングとの競演


http://www.youtube.com/watch?v=BLjNjSpZxzg&mode=related&search =

「アイ・シャール・リリースト」こちらはボブ・ディランとその他の人達との

競演シーン、もともとボブ・ディランのバック・バンドから出発した彼らに

すれば、十八番の一曲である。

http://www.youtube.com/watch?v=DIpfhEwlw5c
「クリープル・クリーク」こちらもカントリーの名曲


音楽同様に、このグループの解散も仲たがいやいざこざでなく、やりた

くなくなったから解散だの、理由は単純、そしてその解散コンサートの

映像でも、どこかほんわかした雰囲気が感じられる。

さて「バンド」の魅力・・、これがだから難しい・・・。

楽曲を作るのに、まずは曲があってそれに適当に詩を加えていく。

だから何を歌いたいか分からない。感じてもらいたい・・・。

これはその後、日本にも波及してくる。

「白のパンダを全部並べて、ピュアなハートが・・・」

この詩を理解出来るだろうか・・、「アジアの純真」の一節だが、ようする

に感じてもらえればいい、井上陽水も影響が少なからずあったのでは

ないか・・。というか、メッセージ・ソングに疲れたると、やはり・・。

だからこのコンサートも、後の評価は高い。

メンバーのインタビューも監督自身が行い、魅力を引き出している。

ドラムのおっさんはいい、でしゃばらずに淡々と歌う・・。

もっとも今だから、評価も高いのだが、当時はコンサートで一番盛り上

がらないバンドとして酷評されていた。

コンサートに行って、レコードを聴いているみたい・・。

寸分たがわず演奏する技術は凄いのだが、コンサートのサムシングが

全くないのは、当時では刺激がなさ過ぎて飽きられていた。

それにしても七十年代までの音楽は、どこか味があるものが多い。

いまではコマーシャル・フィルムのバックに、あるいは映像のバックに

多々使われている。「田舎に泊まろう」なんて、もろ七十年代の音楽の

オンパレード番組だ。一度見てみるといい・・・。


と、こちらもまったく内容のない書き込みで終わりにします。

                            またのお越しを・・・。