青春の一ページにある恋愛の「経験」を、ほろ苦くまたユーモラスに
描いた七十八年公開のイスラエル映画。
もっとも「アメリカン・グラフティ」というサンプルがあり、それに沿った
時代設定とヒット音楽の使用と、今でいう「パクリ」作品と言ってもいい
ものだが、三人組のおバカさん達の興味がみずみずしく、そしてどこか
共有するいたずらやちょっとした正義感等、青春映画らしいあとくされが
ないから「グローイング・アップ」という題名になったのかも・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=pmw6o8qi6wg
五十年代のヒット曲のオン・パレードなのだが、果たして
いくらイスラエルといってもアメリカン・ヒットだけってのも
怪しいと思うのだが・・・。
ここらはやはり、柳の下のどじょう狙いか・・。
http://www.youtube.com/watch?v=q2Wegtwb5vU&mode=related&search =
映画の一シーン、主人公が一目ぼれの女の子と知り合う
きっかけを作るのが、自転車の空気抜きっていたずらで
ある。ここらは微笑ましいきっかけ作りに、幼い思いが
観客の笑いを誘う。
この一作目が好評を得て続編が作られていくが、この作品は
以後のおバカぶりだけでなく、恋に真剣に悩む若者の、他人か
らは喜劇的おかしさと本人の悲壮感との落差が、なかなかに
青春のちぐはぐさを表していたが、続編はエッチ面ばかりを強
調するコメティ的仕上がりになっていく。
だから題名の「成長」とは、少々ずれていくことになる。
http://www.youtube.com/watch?v=ol78q7DP9j8
で、グローイング・アップで検索をかけたらヒットした動画に
なかなか面白いものがあったので、ついでにリンクしておく。
「フル・ハウス」を知っている人は、映像を見ればすぐに笑顔に
なると思う、成長って言葉はいい言葉なのだが、肉体的よりは
精神的なものに重点をおいて、事象は判断したいものだ 。
まぁ、気楽に見られる映画の一本として、こういう青春映画は
これからも製作されて行って欲しいものだ・・・。
といったところでこの辺で、またのお越しを・・・。