幼き哀しみが涙を誘う「マイ・ガール」 | 流浪の民の囁き

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九十一年公開のアメリカ映画「マイ・ガール」はアンナ・クラウススキー

マコーレ・カルキン、ダン・エイクロイドと芸達者が揃い、笑わせながら

最後は涙を誘う、ほのぽのした映画だった。



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http://www.youtube.com/watch?v=7v6WlcOeSiY&NR=1

十一歳の女の子の多感な気持ちを瑞瑞しく描き、「小さな恋のメロディー」

のハッピー・エンドでなく、突然な死でのお別れにちょっぴり切なくなる。

主人公ベータとマコーレ・カルキン扮するトーマスのやりとりもほのぼのと

していいし、ダン・エイクロイド扮する父親もなかなかに良かった。

ただダンはやはり「ブルース・ブラザース」の印象が強く、年をとった感じが

やけにしょんぼりさせる。

あの何をやっても悪い方向に行ってしまい、自分はまともにやっているつも

りでも騒ぎを引き起こし、最後はとうとうパトカーの集団に追われたり、ネオ

・ナチやカゥボーイに命を狙われたりと周りと自分達のギャップの違いに無

頓着な役がとても似合っていて、コメデイアンの面目躍如だった。

まぁ主人公は、お父さんの恋人に嫉妬するおませな少女で、この子もカル

キン共々、芸達者な子役だ。

物語は「小さな恋のメロディー」みたいなショッキングな話でなく、他愛ないが

精一杯の幼い友情とも愛情ともつかない心の交流、題名とは少しずれがある

が、「スタンド・バイ・ミー」と同じ、歌を題材にした物語はなんとも忘れかけて

いた淡い心持をほんのりと想いださせてくれる。


http://www.youtube.com/watch?v=HWlIsvzT__M&mode=related&search = 

歌はテンプテーションズのヒットでもあるのだが、このグループ以外でも

歌っている。むしろ私はこっちの方が好きだ。

「オーティス・レディング」二十六歳だったと思うが、飛行機墜落事故で亡くなっ

ている。リズムアンドブルースの著名人である。


そういえば「マイ・ガール」で検索掛けるとコリアン・ムービーってのが引っかか

ったが、あの国のドラマはどこかで見た物語が多くて、興ざめする。


                    といったところで、またのお越しを・・・。