War is hell なのに「ジョニーは戦場へ行った」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

七十一年公開の作品「ジョニーは戦場へ行った」は第一次大戦下の

傷痍軍人を描いたものである。

傷痍軍人といっても、手足もなければ目も見えず、口も利けない息を

する肉の塊である。



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http://www.youtube.com/watch?v=dBCNQC7a6FM&mode=related&search =

ベットに横たわる主人公(といっても物体でしかない)が、看護婦の指文字に

反応する場面、丁寧な作りが悲惨さを倍化させ、涙を誘う。

で、この映画を取り上げているサイトをリンクするので、そちらもお読みください。


http://erath0515.at.webry.info/200704/article_23.html

手前味噌ですが、良かったら読んでみてください。
第一次大戦、第二次大戦と経験したにもかかわらず、朝鮮戦争、ベトナム

戦争、湾岸戦争、そしてアフガン・イラクと泥沼にはまり込む戦争や紛争が

世界のどこかで起こっている。

そして死者と共に第二、第三の「ジョニー」は確実に生まれている。


http://www.youtube.com/watch?v=fA9i15YCxF0&mode=related&search =

こちらは現代のイラク戦争の映像である。

悲惨な映像もあるので、気の弱い方はおやめになった方が宜しいかと

で、バックに流れる音楽は「天使の兵隊」という、とても皮肉なものです。

これに今「ダルフール」の惨劇も加わる。

平和な日本だが、何処かでは紛争が今も起こっている。

そしてそれがいつ日本に飛び火しないとも限らない。

日本はテロの標的として、狙いをつけられたら余りにも脆い・・・。

紛争当事国ないし支援国、及び殺戮兵器製造国の国民に、この映画

「ジョニーは戦場へ行った」を見てもらいたいものだ。

第一次世界大戦から一世紀を過ぎても、争いごとが絶えぬ現実は、人間性

の進歩がなおざりになっている結果であろう。

この映画は、その点から啓蒙すべき事柄を多分に含んでいる。


九月の最初の日、生憎の雨模様 ジョニーは涙も流すことが出来ずに

十五年間、存えた「生きた屍」であったが、やはり「人間」でもあった。

                 現実はそこにある。   またのお越しを・・・。