インド独立の父と慕われる「ガンジー」を描いた映画がある。
イギリス人監督、リチャード・アッテボローが撮ったものである。
そしてガンジーが独立を勝ち得た方法が「無抵抗の不服従」で
平和主義者の鑑みたいな扱いものあるが・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=mVwCeGxTN-A
イギリスの植民地であった「インド」であるが、この国は
日本にとって大切な友好国である。
何よりこの映画でも描かれたているが、「誇り高き精神」
により、誇りのためなら死も恐れないガンジーの精神が
息づいている。
このガンジーを演じているのが、ベン・キングスレーって
役者でとてもよく似ている。
監督のアッテンボローの妥協しない姿勢が、執念で見つ
け出した。何しろダスティン・ホフマンや、デ・ニーロもオフ
ァが来ていたのを、やんわり断っているのだ。
そして構想二十年の作品は、アカデミー賞を掻っ攫っている。
この中でガンジーの「製品不買運動」「塩の道」等、忠実に再現
され、また日本での「部落差別」みたいな「差別」撤廃に成功して
いる。もっとも「カースト」制度はいじらなかった。
その下の階層のみ・・・。
「平和主義」と簡単にいわれる行為は、恐ろしく「自己犠牲」を伴う
行為であり、気高い精神がなければ達成出来ない。
ただ「平和主義」と「非武装中立」はまったく違うものだ。
このガンジーが生きた時代「植民地」からの独立には、「無抵抗の
不服従」は有効である。労働力としての人間を管理する人にとって、
労働力低下は避けたいし、まして少数で多数を支配する者は臆病
になる。その恐怖はけだし物凄いものがある。
精神的に追いやられるのが、人間性の否定に繋がると人間はとても
脆く、逃げを打つ人が多くなる。
ここで重要なのは、対峙する人間が、同じ人間性を持ちえる人間か
によって、対応は違うものになる。
ガンジーが生き長らえたのも、イギリス人相手ってのもある。
これが「革命無罪、造反有理」で大虐殺を敢行してしまった中共
であったなら、即座に射殺ないし「政治犯」で餓死が待っていた
のではないか。
悲しいかな日本の周辺国は民主主義の行き届いた国がない。
ゆえに「非武装中立」はたわ言になる。
何しろインドも今では「核保有国」であり、国境紛争を抱えて睨み合っ
ている。
政治的なことは書かないようにしているので、ここで終わりますが、
精神としての「ガンジー」は、見習うとしても相手の吟味はとても
重要であると思います。
ただ「無抵抗の不服従」は、民主主義において最大の武器かも
知れない。
といったところで・・・、またのお越しを・・・。