セルジオ・コルブッチ そのニ | 流浪の民の囁き

流浪の民の囁き

映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

マカロニ・ウェスタンの巨匠と「続荒野の用心棒」「殺しが静かにやって来る」の二作品で

と呼ばれるようになったが、これ以後はたいして出来のいい作品がなくなる。

やはりレオーネが歳月を費やして、数少ない作品に打ち込んだのがわかる。

一言で言えば、「やっつけ仕事」ってやつで日本の二時間ドラマみたいに、残酷場面と

笑いとそしてガン・ファイトってな、定番で作られると観客は監督がどうでも作品に魅力

を感じなくなってしまうし飽きて来てしまう・・・。だからマカロニ・ウェスタンも廃れたのだが

過去を振り返る時、そんな「やっつけ仕事」でも、へぇ、と感心する・・・。



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http://www.youtube.com/watch?v=7LmbxVt8LSs

この作品、悪役にあの「ジャック・パランス」を抜擢している。

知っている人は知っている「シェーン」の殺し屋役で、とても憎まれ役

があっていた顔も悪役顔という性格俳優である。

もっとも物語は、メキシコ革命の動乱で金儲けを目指すって定番である

その中で、三人の悪党の暗躍・・・。

で、ラストはこの三人の決闘って、あれだなぁ、どこかで見た場面・・・。

ただ三人が三人とも性格が悪くってなところは、この監督の得意とする

ところそれに武器も派手になり、湿っけも薄らいで、「夕陽のガンマン」的

派手さが音楽にも感じられる。

視点を変えたメキシコ革命ってのが、新しいといえば新しい・・・。


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http://www.youtube.com/watch?v=pLsBkNi3vmM

続いてもネロ、パランスに今度はトーマス・ミリアンが加わって

再びメキシコ革命時の物語、それにしても日本の配給会社は

邦題を考えるのを放棄している感じがする。

原題はやたら物騒なのに、こちらまるで活劇風の「ドンパチ」のみ

見たいな題になっているが、ここにはちょっと趣向を凝らした牧師が

登場し、「非武装中立」的平和で、武器を持たずに争いを止めさせる

という、滑稽な人間を登場させる。で、あっけなく殺されてしまうのだが

ラストは再び三人による決闘である。


http://www.youtube.com/watch?v=nkj4-X9vqLM

コメディ、「ロビンソン・クルーソーの息子」だと思うが・・・、

確証はなくまた公開されたものかも分からない。

拾い物、ただこの出だしを見ていて笑える。

大体この監督、意識的にオープニングにインパクトのある

絵図らを持ってくる。


http://www.youtube.com/watch?v=8d_fEArBNf0

ホラー映画の脚本担当作品、題名知らないがなんだか

ホラーのハマー・フィルムをとても意識した作品ではある。

なんだか伝統になってしまったかのように、売れ筋作品って

器用といえばその通りだし、「真似」あるいはパクリって言えば

そうとうも取れる。

ここらに同じセルジオでも、レオーネとの違いが見て取れる。

もっともコケない作品といえば、コルブッチに軍配が上がると思う。


http://www.youtube.com/watch?v=_JsqCpkrnbc&mode=related&search =

で、この動画は明日からの公開の日本映画「スキヤキ・ウェスタン、ジャンゴ」

のプロモーションである。何しろ主題歌が「django」だもの・・・。

題名のように、この映画は「続荒野の用心棒」のアイデアを取り入れた最後に

残るのは一人って、マカロニ・ウェスタン・テイスト満載の映画だ。

あの映画が公開されて四十年の月日で、それに影響を受けた監督が、まぁ、

そっくりティストで、映画を作るとは・・・。

全編英語ってこだわりもいい、興味がおわりなら映画館へ足を運ばれたら・・・。


           と、宣伝を兼ねたエントリーで「コルブッチ」でしたが

           映画関係の回し者ではありませんので、悪しからず・・・。

           カルト映画といわれるらしい「続荒野の用心棒」が大好きな

           ものですから・・・、   ではこの辺で、またのお越しを・・・。