fantastic voyage「ミクロの決死圏」 | 流浪の民の囁き

流浪の民の囁き

映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

今から四十年前の六十六年公開のファンタジィー映画である。

もっとも当時はサイエンス・フィクション映画と呼ばれていたが、

荒唐無稽さはやはりファンタジィー扱いをした方が良い感じだ。

当時としては大作で、名の通った俳優が出演している。

発想は奇抜だと思う。どらえもんのスモール・ライト宜しく、船体

ごとミクロ化して、人間体内に入り腫瘍を取り除き、制限時間内

で戻らなければ、効果がなくなり船体ごと元の寸法に戻ってしま

うから、勿論肉体は破壊されてしまう。

と、時間の緊迫感と未知の敵、白血球との戦いや船体の故障等

さまざまな苦難を乗り越え・・・。



micuro001

http://www.youtube.com/watch?v=lO5Iyft53G0

「未知との遭遇」のエントリーを書いていて、これを思い出した。

もっともこれを見た時の記憶は、映画の内容だとかそういうことでなく

何より出ている「ラクエル・ウェルチ」の肢体見たさみたいな、下衆な気持

ちで映画館に足を運んだものだった。

もっとも本来の楽しみは、冴えない宇宙服?見たいなものでがっかりさせ

られた。で、それにがっかりしたら人体の不思議に目が行くと見ていてむ

ずがゆくなる。ミクロになった船体とか人間が、自分の血管を遡って心臓

から脳に冒険って、だんだん引き込まれていった。

ただタイム・リミットが迫る中、究極の脱出法として、患者に涙を流させ、

それに乗って脱出するのだが、とても都合が良すぎて、ハッピーエンドが

微笑みでなく笑いで終わった。

人体の不思議で思い出すのは、小中学の理科の実験室の皮膚を剥いだ

模型の人体、血管の赤がやけに目立ち気持ちが悪かった。

この映画は、この血管を通って脳まで行ったと人体を思い出してみると、微

生物並みのミクロになれば、それこそ大冒険をしたことになる。

その昔、ガリバー漂流記ってあったが、それの間逆もまた何とも興味をそそ

られる。

ふと微生物が、人間並みの知能を持っていたら、人類は簡単に破滅だな

ウィルスだって、ほとんど予防できないで、罹った後で対病治療だもの。

考えるとまだまだ未解明の世界は、この世にとっぷりある。

「アウト・ブレイク」「アンドロメダ゛」なんて映画が存在したが、目に見えない

恐怖の解決はなかった。この「ミクロの決死圏」並みの進歩があれば・・・。

と、ファンタジィーな夢想も一時、面白い・・・。


                  ではこの辺で・・、 またのお越しを・・・。