大戦末期、存亡を賭けた「バルジ大作戦」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

今日から八月、そして八月といえば「お盆」でその中日は日本の「敗戦記念日」である。

あれからもう六十年以上が過ぎようとしているが、いまだに当時のことで日本に強請り

をかけて来る国もある。「謝罪と賠償」の聞き飽きた言葉だが、金になれば何だってする

精神の気高さのない民族には、ほとほとあきれ返るばかりである。

そんな第二次大戦末期、敗走するドイツの最後の反転攻勢だった「バルジ」の戦い

を描いたのが「バルジ大作戦」である。

結局はその戦いにもドイツは敗れ、降伏へと進んでいく・・・。



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http://www.youtube.com/watch?v=TKbI2kM2B3U&mode=related&search =

この映画の一シーンは、「硫黄島の手紙」の少年兵に通じる。

敗走を重ねるってことは、兵が消耗していることを表し、それに伴って

配属されてくる新兵は、幼さの残る少年になる。

で、新兵を見た上官の落胆を肌で感じた新兵が軍歌を歌いだす。

ここには歌が士気を高め、使命感を年や経験を越えて合致させていく

心意気が見て取れる。この映画の中でも特にいいシーンだ。

この工業先進国、ドイツでも物量によって最後は敗れ去っている。

この「バルジ大作戦」も、タイガー戦車の前に連合国軍は敗走に次ぐ敗走

を繰り返すが、物量だけは豊富だった。

この映画のラスト・シーンは、そんな喉から手が出そうなエネルギーを求めて

無敵のタイガー戦車に向けて、惜しげもなくエネルギーに火を放ち勇猛果敢な

あの「軍歌」を歌った新兵もろとも、焼き尽くしてしまう。

工業的に優れていても、その代謝を計るエネルギーの枯渇が明暗を分ける。

それは同じ工業的に優れ、一時代前だったら無敵だった日本の太平洋艦隊と

相通じる。日本のシンボルであった「大和」の最後の出撃は、このエネルギー

競争に敗れ去った両国の最後を象徴している。

物量の差が勝敗を分ける。

アメリカ・イギリス合作の戦争映画はこの他にもあるのだが、イギリス人監督が

指揮をすると、ここでも見られるがアメリカの兵士のいい加減さとドイツ兵の規律

正しい姿勢の妙が、やはり同じヨーロッパと遠い大陸、アメリカへの皮肉がちょっ

ぴり表現されていて面白い。敵・味方の描き方にも色々あるものだ。

だから「硫黄島の手紙」みたいな映画も生まれる。

http://www.youtube.com/watch?v=CqlE9eNWYj4&mode=related&search =

こちらの映像は、当時のフィルムに「軍歌panzerlied」を組み合わせたものである。

こんなものを見ていると、好戦的と見るむきもあるが、元来人間は好戦的な部分を

持ち合わせている。でなかったらスポーツに置いてのモチベーションは保てない。

それよりは好戦的をすぐに結びつける、戦争はいけないの頭からのただただ否定

するだけの教育がいいとも思えない。しかしこの世からなくならないのも事実だ。

自虐的史観が浸透しつつある日本だが、しかしこちらが何をしなくとも、敵視する国

が近くにあるのも事実なのである。

「友好」の名のもとに侵食する変な国には、充分に注意が必要であろう。

もう戦後六十年が過ぎているのである。

暑い盛りに「靖国神社」で御霊に参るのを、感謝の気持ちで行いたいものだ。

同じ敗戦国であったドイツも、工業的には同じく先進国になった。

国民資質の賜物であり、先人の残してくれた知恵に感謝・・・。

あの「軍歌」を歌う若者も、あるいは生き残り、敗戦からの復興に一役かったかも

知れない・・・。努々歴史を蔑ろにするものではない。


    といったところで、ではでは・・・。   またのお越しを・・・。