某グルメ漫画のパロディポルノ映画 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。メガソーラー発電や洋上風力発電を環境破壊として反対する連中は、結局代替案として原発再稼働を言い出しがちなので警戒しましょう。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『究極のグルマン 女体美食俱楽部』です。

 

美食家を取材しに訪れた女性記者二人が「食材」にされてしまう。1987年公開の日活ロマンポルノ作品。監督は池田賢一で、出演は木築沙絵子、中原美咲、田村寛。

 

日活ロマンポルノ末期のホラーコメディーです。タイトルの美食俱楽部は「おいしんぼ」と読みます。また登場人物の美食家は「うなばら・ゆうぞう」という名前です。海原雄三ですか。よく小学館から怒られませんでしたね。

 

日活はロマンポルノ路線になってスター俳優たちが去り、そのロマンポルノ路線が落ち目になって監督などスタッフも一般映画に流出し、更に衰退が加速することになりました。本作の脚本の加藤正人(秋田県出身)、撮影の高瀬比呂志は後に一般映画で活動することになります。

 

更に家庭用アダルトビデオの普及がロマンポルノ路線の衰退に拍車をかけました。当時の日活はアダルトビデオに対抗するため、アダルトビデオの手法を模倣する手段を取りました。本作もフィルム撮影ではなくビデオ撮影で、ストーリー部分より濡れ場シーンが長いです。しかし、その対抗策は悪手であり、ロマンポルノの個性であるロマンの部分を殺す結果になりました。

 

本作は人肉食を扱いながらグロ描写がなく、ホラーコメディーとして中途半端な出来です。本作の前年に公開された『処女のはらわた』並みに振り切れば、見所はあったのですが。また東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件で有名になった『ギニーピッグ2 血肉の華』に出演した田村寛が美食家役を演じていますが、事件発覚前であったので話題にならなかったようです。何かと残念な作品なのです。

 

☆☆☆☆(2025年8月15日(金)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

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