【映画評】ギニーピッグ2 血肉の華 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。安倍晋三亡き後、岸田文雄は裏金問題で二階俊博を、自民党総裁選で麻生太郎を「葬り」ました。岸田(派)の助けで総理大臣になった石破茂は、最高顧問という「お飾り」にされた麻生が座していた副総裁の椅子に菅義偉を座らせました。安倍政権を支えた長老たちを「葬る」ことに執念を燃やす岸田は怖いです。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『ギニーピッグ2 血肉の華』です。

 

異常者に拉致された女が解体される。1985年公開のオリジナルビデオ作品。監督は日野日出志で、出演は田村寛、夕顔きらら。

 

1988年から1989年にかけて発生した東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件で話題になったスプラッターホラーシリーズの第2作です。劇場用映画ではなく、オリジナルビデオ作品ですが、鑑賞する機会を得たので観てみました(現在は廃盤)。

 

前作『ギニーピッグ 悪魔の実験』で脚本を務めた、怪奇漫画家の日野日出志が本作で監督デビューしています。日野がファンと名乗る者から送られた8ミリフィルムと手紙を基にした再現ドラマという設定です。

 

本物のスナッフフィルムと言いながら、リアリティーが乏しい前作に対し、本作は初めから作り物と言っています。それならば画質の良さや撮影の上手さなどは気にならなくなります(画質が悪く、手振れだらけの方が本物っぽく見えますから)。

 

しかし作り物であっても、人体破壊の特殊メイクは頑張って本物らしく見せています。グロ度が高いので、上掲VHSジャケットにはボカシ加工をかけておきました。

 

何故か兜を被った異常者(田村寛)が拉致した女(夕顔きらら)を解体していきます。痛みを快楽に変える薬物を投与されているので、女は手足を切り刻まれ、内臓を引き出されても悲鳴を上げません。これではマネキン人形を解体しているのと変わらず、品の無い言い方をすれば、ラブドール相手のアダルトビデオみたいなものです。面白いのでしょうか。

 

結局、異常者の目的は死体を用いて「芸術品」を創作することにあります。サディズム(加虐嗜好)ではなく、ネクロフィリア(死体愛好)による快楽なので、解体時の悲鳴は要らないのでしょう。

 

東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件の犯人である宮崎勤は本作を観たことがないと供述し、警察の押収品に本作のビデオテープはありません。それにもかかわらず、当時のニュース番組やワイドショーで本作の影響があるかのように報じられたのは、今となってはマスコミによる印象操作の疑いが濃厚なのです。

 

☆☆☆☆(2024年8月27日(火)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

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