【映画評】七つまでは神のうち | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。法整備される前のライドシェアは、言わば「脱法タクシー」です。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『七つまでは神のうち』です。

 

10年前のある事件をきっかけにトラウマを抱え、心を閉ざしたまま教会に通い続ける女子高生の繭が、ある日、深い森の奥で行方をくらます。一方、夫と娘と平穏な生活を送っていた真奈は、7歳の娘が森に遊びに行ったまま帰らなくなり、不安で次第に精神が崩壊していく……(映画.comより引用)。2011年公開作品。監督は三宅隆太で、出演は日南響子、飛鳥凛、藤本七海、竹井亮介、宝積有香、駒木根隆介、松澤一之、霧島れいか。

 

多くの人気俳優が所属するスターダスト・プロモーションの映像部門である、スターダスト・ピクチャーズが製作したホラー映画です。自前の俳優を売り出すために映画を作るのは真っ当な企業戦略です。昔の映画会社が専属俳優を主役にして映画を作ったのと同じで、それによって石原裕次郎や高倉健は国民的スターになれました。

 

本作は当時スターダストに所属していた日南響子、飛鳥凛、藤本七海の3人を売り出すために作られました。しかし、3人とも新人なので演技が未熟であるのは明らかです。テレビの「怖い話」系番組の再現ドラマならば気にならなくても、映画としては気になるクオリティーです。

 

作品内容については、前後する時系列の構成が分かり難いこと、リアルなスプラッター殺人物と思わせて非リアルな心霊物であることにモヤモヤする印象を残します。非物理的な幽霊が物理的に人を殺すのは納得できません。

 

実のところ一番怖いのは、本作のメインキャスト3人が現在スターダストにいないという芸能界の厳しさです。彼女たちは神隠しにでも遭ったのでしょうか。

 

★★☆☆☆(2024年2月7日(水)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

にほんブログ村 映画評論・レビューに参加しています(よろしければクリックを!)