【映画評】ルーム・サーヴィス | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

どうも。麻生太郎議員のルッキズム発言においても、佐竹敬久知事の四国けなし発言においても、会場で彼らの発言に賛同して笑い声を上げた一部の出席者たちは「共犯者」です。発言した主犯者も共犯者も生きづらい社会こそ日本が目指すべきものです。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『ルーム・サーヴィス』です。

 

破産状態の劇団主宰者・グルーチョと団員が舞台製作費を確保するため、大金持ちを相手にさまざまな策を弄する(キネマ旬報WEBより引用)。1938年製作のアメリカ映画で、日本劇場未公開作品。監督はウィリアム・A・サイターで、出演はグルーチョ・マルクス、ハーポ・マルクス、チコ・マルクス、ルシル・ボール、アン・ミラー、フランク・アルバートソン。

 

グルーチョ、ハーポ、チコのマルクス兄弟主演のコメディ映画です。グルーチョはヒゲ、ハーポは帽子、チコは無言で覚えるといいです。

 

原作はブロードウェイでロングランを記録した舞台劇です。それ故に本作のストーリーは、ほぼホテルの一室で展開します。

 

ホテルのツケを誤魔化し、舞台製作費を手に入れるため、グルーチョたちは様々な手を尽くします。特にグルーチョは話術を用いて誤魔化そうとします。これはサイレント(無声映画)では成し得ず、トーキー(発声映画)だからこそ成し得る手法です。他方でチコはサイレント的な演技をします。サイレントからトーキーへの移行期に合わせた作品です。

 

グルーチョたちの目的はホテル経営者を騙すことなので、本作はコンゲーム映画(詐欺師が主人公の映画)に当たります。コンゲームは映画や演劇でよくある題材です。それは映画も演劇も虚構を本物っぽく思わせる点で、観客を騙すものであり、良い意味で詐欺と親和性があるからなのです。

 

★★☆☆☆(2024年1月1日(月)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

 

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