どうも。電波も電源も不足している能登半島地震被災者に対し、電波も電源も無ければ役に立たないマイナンバーカードの利用を勧めるSNS発信をした河野太郎デジタル担当大臣のゲスさと無能さは覚えておきましょう。
それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『恐怖新聞』です。
本堂祐子は学校帰りの交差点で人の首を目撃。その夜、祐子が部屋でうとうとしていると、細く開いた窓から何かが舞い込む。それは黒々とした文字が刷り込まれた“恐怖新聞”だった(キネマ旬報WEBより引用)。1996年公開作品。監督は石井てるよしで、出演は中山博子、中原翔子、村岡英美、伊藤なつ、伊藤かな、小橋賢児。
つのだじろう原作の怪奇漫画を実写化した作品です。つのだは近所のおじさん役でカメオ出演しています。同作は2004年に『予言』、2011年に『恐怖新聞』でも実写映画化されました。
30年近くも前の作品なので、女子中学生同士の通信手段がポケベルという時代です。アラフィフ世代は懐かしく感じるけれども、今の10代の若者が見れば「何これ?」と思うでしょう。
本作は恐怖演出やグロ描写が緩いにもかかわらず、R15指定を受けています。女子中学生が夜遊びするからアウトという判断なのでしょうか。映倫の判断基準はよく分かりません。
円谷映像(現・円谷エンターテインメント)が制作に関わっているから、特撮に力を入れているそうです。しかし、目の前にもう一人の自分が現れる超常現象を描くのに、当時人気の双子モデルである伊藤なつ&かなを起用するのは「特撮?」と首を傾げてしまいます。
『怪奇大作戦』や『恐怖劇場アンバランス』という怖いテレビドラマを作っていた、円谷プロダクションの流れを汲む円谷映像が怖い映画を作れないのは凋落の一語に尽きます。本作と同時期にJホラーの起点となる『女優霊』が公開されたから、その思いは一層強くなるのです。
★☆☆☆☆(2023年12月8日(金)インターネット配信動画で鑑賞)
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